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子供ができてから夫婦仲が悪くなる、ケンカが増える(妻が変わった)理由やメカニズムの解説

妊娠出産を機に女性側が変化して、ケンカが増えるようになるという趣旨です。ただ、その変化には、少なからず男性が関わっての変化もあります。



女性側の変化

1、出産を成し遂げた、乗り越えた変化

 ・出産への神秘主義的な自己肯定

 ・妊娠出産による自己犠牲の報酬対価を期待。

 ・妊娠出産という一大事業を成し遂げた自己肯定

 ・子供がいると離婚しにくくなるための尊大化

 ・妊娠、出産時の苦労、苦痛を助けてくれなかった夫への不満

 ・ホルモンバランス・・・?


様々な感情やらがごちゃまぜになって密接に絡んでいるかと思いますが、要は、上記の妊娠出産要因を経て、妻の立場力関係態度が上昇することで、出産前より自分勝手で横柄で、夫への当たりがキツクなるということです。


海外旅行に行った人が、人生観が変わった!等といって海外旅行に行ってない人をマウンティング(どこか見下す)ように、出産を経験した私すごい!と謎の自信を持ったり。妊娠出産育児で、キャリアを中断してあなたのために頑張った。こんなに大変でシンドイことを頑張っている乗り切った私の言い分をもっと聞いてほしいとなったり。子供ができると離婚しにくくなるため、今まで以上に素がでる、あるいは我慢しなくなってくるせいで、夫への文句や不平不満が強く出てくるようになる。最後は、苦難を乗り越える際にうまく助けてくれなかった夫への愛にかげりがさす等々。





2、両親付き合い時の日和見・塩対応による夫への低評価

 ・義両親の孫への干渉、接し方への調整制御能力

 ・孫にまつわる行事、プレゼント等、双方両親間の調整制御能力

 

夫婦で過ごす時よりも、子供がいる(孫ができる)となると、双方の両親とのつながりが増えます。居住地が遠いか近いかも関連しますが、上記のような事柄に遭遇します。つまり、親との調整、親同士の調整で夫のダメさをみてしまうと、妻が変わるという話です。


孫の教育や生活や衣服など、孫について口を出される。誰しも面白い気はしないと思いますが、受け流せないぐらいにいきすぎたり、価値観が違いすぎるアドバイスだった場合、夫がうまく制したり、いなしたりする振る舞いが取れるのか。また、双方の両親がかかわる孫のお祝い事やお祝い品の、両家のバランス調整などの仕切りや段取りを、上手に夫ができるのかということです。妻が段取り仕切りをしてもいいのですが、面倒だからと妻に丸投げすればするほど、その権力力関係が妻側に傾くようになります。


夫からすれば、妻と両親の小言の板挟みになりたくないし、面倒なことはしたくないので、軽く受け流しとけばいいそこそこでやればいいと日和見な対応をしたくなる。しかし、当然、妻側はそれに感づいていて、夫への愛や評価の低下。頼りにならないとなる。そうした結果、頼りにならない夫を動かすために、もっと態度当たりが強く出るようになる、または、夫がしてくれなかった部分を妻側が率先するようになると、夫婦内パワーバランスが変化し、妻が主になり、私のやり方でやると当たりが強くなります




3、育児という共同タスクを取り組む価値観の違い

 ・育児への金銭感覚

 ・育児への清潔感覚

 ・育児への挑戦見守り 対 手を貸す 感覚

 ・育児への教育方針感覚

 ・子供に見せたくない両親の悪習慣感覚

 ・育児への積極参加感覚

 ・育児家事の段取りこなす仕事能力


普段は質素でも、趣味にはお金を惜しまない人がいるように、普段の感覚ではお互いうまくやれていても、子供が関わると、子供領域では普段と全然違うという価値観やスタイルがでてくることがあります


自分は安い服で気にならないのに、子供にはいい服を着せたがるとか。子供の触る部分は、必ず殺菌除菌のシートで何度もふくとか。子供がハイハイやつかまり立ちで明後日の方向に歩き出したとき、何かあるまで見守るか危ないと言ってすぐ抱っこしてそばに戻すとか。知育、早期教育、モンテソリーニ教育、シュタイナー教育等といって、特別やいきすぎた教育圧力をしいていないか。二人の時は許せたけれども、子供ができたとなると子供にマネしてほしくないと、小言が増えたり。休日だからといって、育児をなにもしないか。言われたことだけやる指示待ち夫なのか。命令してもクオリティが低いやら、間違った似た商品を買ってきてしまうとか仕事能力の低さを露呈しないか等々。


できれば、上から5つ目までの感覚価値観については、出産前にしっかり話しておく方がいいと思います。しかし実際に子供ができると、自覚なく5つの感覚がいきすぎる人もいるようです。こうした育児に対する感覚の違いで、ケンカや我慢、話し合いといういざこざが出てきます。また、一緒に作業をすれば、正直どうすることもできないですが、あれおもったよりこの人仕事できない人なんだということが露呈します。そこで愛や評価が低下する場合もあるでしょう。




男性側の変化

・自由な時間が大幅に減る

・家事育児への積極的参加を求められる

・奥さんの顔色を窺う機会が増える

・変化した妻に嫌気がさして、その態度がさらに悪影響を及ぼす。悪循環。

・これまでの性頻度関係が、かなりダメになる場合がある。



子供が小さいうち(6歳とか迄)は、誰かが子供のそばにいて世話をしたり、そのしわ寄せの家事をまた誰かが担当しなければいけないため、夫婦双方の自由時間がメリメリと削られます。妻ができなくなったしなくなった家事を、夫側がこれまでより背負うこともでてくるでしょう。もしそれを無視や軽視して、これまで通りの自由を謳歌しようとすればするほど、妻からの反動反発で、愛が冷え込みます。


夫側からすれば家事育児負担負荷が増え自由時間は減り、しんどい時期です。加えて、様々な要因で変化した妻から、これまで以上に怒鳴ったり、怒ったり、泣いたり、小言を言われるようになるせいで、次第に奥さんの顔色を窺うようにもなります。夫にしてみればこれほどストレスフルなことはありません。そんな変わった妻を見て、奥さんへの愛も冷めることもあるでしょう。また、産後1か月は出産に伴い、性的関係は当然できなくなりますし、体調気分の変化で、これまでより性頻度が極端になくなる場合もあります。出産後ずっとムリになる人。1年ぐらいは全然ムリな人。産後1月以内でもしちゃう人。色々いるようです。最後までといわなくても、子供の前や子供が隣で寝ているとムリとか、子供がいるせいでこれまでしていた普通のスキンシップも避けられる場合がでてきます。





解決策・アドバイス

これだけの出来事要因があれば、変化することは仕方ないものと割り切った方がいいともいます。


基本大前提のアドバイスとしては

男女の愛はそれぞれが両輪です。男側から女性側を気遣い労い、女性側は男側を頼り信頼することで成り立つものです。同じく女性側からも、男性の家事育児を気遣い労い、男性も女性側を頼り信頼することです。



実際の行動としてのアドバイスは

・妊娠中出産直前直後のふるまいで、最大限妻を尊重すること。

・両親や義両親との関係・出来事の調整で、最大限妻を尊重すること。

・家事育児への積極的参加をして、最大限妻を尊重すること。

・3の育児感覚価値観について、出産前の余裕があるうちに話しておく。


正直しんどいと思います。妊娠出産の関係で、男性側にもしわ寄せがきて二人だった時より、明らかに負荷負担は増えて自由時間は減っている中で、妻を最大限助けようとしなければならない。しかし、それだけのことをしても妻側にその努力頑張りが十分伝わるかも怪しいですし、気合を入れた分だけその気合分を認めて労ってくれないと、自分の頑張りが大本なのに、妻に嫌気がさすかもしれません。さらには冒頭の1の変化のように、男性の全く関与できないレベルで、妻が変化する要因もあるわけです。変化したことが波風いざこざの原因になり、子供ができることで夫婦仲が悪くなる、ケンカが増えるわけです。結局のところ、自分が注いだ愛の分だけ、二人の愛のある家庭度合いが増すわけで。愛溢れる家庭作りのための労力だと奮い立って、やれることをやるだけかもしれません。




最後に

ケンカが増える、妻が変わった原因をホルモンバランスと言い放つ意見は大嫌いです。思考停止ワードであり、自分がわるいのではなくどうしようもないことだから、男側が我慢しろ合わせろというパワーワードでもあるからです。言葉の暴力です。


そんな安直な言葉に頼らずに、男女双方とも子供ができて変わったこと、変わったと思うことは正直に話し合えばいいと思います。言われて自覚すること。良い変化も悪い変化もあるのだから、悪い変化だけをあげつらう必要もない。その上で、円滑にいっていない事柄があるようなら、お互いの譲歩妥協調整を図ってみる。色々と試してみればいいと思います。ダメなら次の一手を試す。


頑張りすぎること、無理しすぎるすること、我慢しすぎること。これらが一番よくないと思います。限界を超えた瞬間に破裂し、そうさせた相手に攻撃してしまいます。ちょっとの力みならそれはいつか血肉習慣となって、普段の自分の一部無意識になり、気にならなくなることもありますが、私は頑張っていると思ったときは、それは頑張っているではなくて頑張りすぎです。疲れてくると、グーグル検索でつい、妻や夫の悪口、平均はどうか、他の夫婦と比べて私は頑張っている方だという根拠論拠を調べたくなりますが、それは無駄です。私もたくさんしてしまいますが、問題解決やストレス緩和につながるのは、結局いつも相手に打ち明けること、話し合うことでした。


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