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生成系AIがもたらす未来の姿

最近の話題といえばもっぱら生成系AIである。
Web3.0はブロックチェーン技術による分散型社会の到来ではなく、クリエイターの民主化であったようだ。

ではそのクリエイターの民主化が進んでいった世界はどのような世界があるのだろうか。

東浩紀さん曰く下記のようなことだそう。

ここ十数年ほどは写真と録音そして動画がスマートフォンによって民主化されSNSプラットフォームにより拡散力も民主化されたと言ってもいい‘。

そしてそのことが社会の隅に追いやられてきた闇を表へ引っ張り出したと言っても過言ではない。

また最近の話題ではあるが、ジャニー喜多川がジャニーズの少年たちに性加害を行なっていたとBBCが報道したり性加害を受けた本人が有名インフルエンサーを通じて暴露したりし話題となっている。

これは数年前までではここまで話題にならなかったのではないかと思う。
実際に暴露本を出したり裁判が行われたりしたそうだが、あまり話題にはなっていないように私は感じた。

では何故話題にならないのかといえば、先ほどあげたスマートフォンによる撮影が気軽にできるものではなかったため証拠になるものがなかったこととSNSの拡散力がなかったことが挙げられるだろう。

現在はこの二つが揃い「嘘」をつくことが難しくなっている。
これまでの芸能界といえば、嘘で自身の好感度をあげCMなど企業にスポンサーになってもらうことが大きな売り上げを得る手段であったが嘘をつくことが難しくなった現在ではその仕組みが崩れつつある。

そしてそのことを見越して好感度を捨て嘘はつかずに自身のダーティーな部分を曝け出しながらも、人気を得る人たちも台頭してきた。
彼らは好感度が高いわけではないので、多くの人に人気を得ることが大切な広告ではなく少ない人数に直接自社商品を買ってもらう方向に舵を切った。

現在その力は年々強くなっているおり、「正直インフルエンサー」が「好感度高いインフルエンサー」を食ってしまう世界まで加速すると思ったところに生成系AIというブレーキが現れた。

先程の東氏の言葉を借りれば「嘘と真実が混ざり合う世界」が再び訪れるのである。
まだしばらくの間は生成系AIに対する恐怖心やリテラシーが低いのでさまざまな混乱を巻き起こすであろうが、そのうち嘘と真実の世界が当たり前になっていきまた好感度インフルエンサーの時代がやってくるのかもしれない。

そしてまた隅に追いやられた闇がテクノロジーの進化によって日の目を浴びる日は来るのであろうか?

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