司馬さんの「菜の花の沖」!など。
「妾、苔寺に行きたいなぁ、久しぶりに!!!」
「前に行きましたっけ?」
「前世でな、お前がまだ、いなせな兄ちゃんやってた頃な。」
「そんなとき、ありましたっけ?」
「そう、駿河の駿府で町衆でな、船を使って、貿易の仕事をしておったよ。」
「船乗りってのは、基本的に直線的で、大声で話しますよね!」
「昔の樽廻船、菱垣廻船、北前船の頃までは特にな、甲板では声が風などで散るのでな、一番重要なことを大声で、伝えるように適応するんじゃな。」
「ブツブツ言ってると、船が沈みますよね。」
「司馬遼太郎さんの”菜の花の沖”という小説に、19世紀諸島のロシアの帝国と当時の江戸幕府の対応などが書かれている。」
「同時に、船乗りの気質などにも触れているんですね!www」
「2000年に、NHKで連続ドラマ化されておるなぁ。今、もう一度見ると、ちょっと違う感想をモテるかもしれんぞ!!www」
「レザノフなんて、ヤクザの若頭が軍隊の司令官になっているみたいなのが、1804年に北海道にくる。で、開国要求などをするが、断られて、で、蝦夷地やアリューシャン、カラフトあたりで、かなり暴れて帰りよった。」
「レザノフはコサック騎兵の親分であり、かつ、帝政時代の極東戦略の前線基地(ウラジオストックにおかれた)のイケイケ将軍だったのですよね!」
「そもそも、”ウラジオストック=極東制圧するぜ!”って意味なんでな。中でもレザノフは、かなりえげつないことをして、のし上がった将軍ではあるな。」
「例えば?」
「例えばな、黒貂(クロテン)の毛皮をアリューシャンやカラフトのアイヌに取らせて、それを”ロシアの皇帝陛下のおかげでお前たちはここで、安住しておる!よって、それらは全て献上せよ!”などというのは、まだ、良い方!じゃったな。」
「税率、10割なんですね。当時、松前藩の北海道アイヌに対する圧政でも、そこまでは・・・。」
「税率だけなら、なぁ、まだしも。彼らのアイヌへの蹂躙っぷりは古代から中世の遊牧民の圧政から逃れた腹いせとばかりに、かなりエゲつなかったらしい。」
「時代ではあったんでしょうけど、しかし、ひどすぎますね。」
「アイヌたちは、先史的な超古代から、大陸を横断して渡って来たヒトの一群であり、あの辺りで、平和に自然と調和しつつ、暮らして来たのだ。まさに、持続可能にな!」
「ロシアの皇帝のおかげで、平和に暮らしているわけではないですよね!全くもう。ゴールデンカムイっていう漫画は、その頃以後のアイヌやロシアの生態もに詳しいですよね。」
「ロシア史やロシア民俗学なんかの専門家さんでも、そのあたりの正確さは賞賛されておるからな、ええんじゃろ。」
「ロシアの武器崇拝、信仰は、重火器の進歩が彼らを遊牧騎馬民族の圧政から解放してくれたという歴史的にかなり重い歴史的記憶に根ざしているので、そう簡単には覆らないんでしょうね・・・。」
「コサック騎兵は、銃火器をモって、遊牧民を追い払い、その勢いそのままに、極東まで侵略して激烈に支配し、ロシアに富をもたらした栄光の記憶とも捉えられておる。」
「19世紀のパリやウィーンの宮廷では、黒貂の毛皮が異常に高値で取引された。で、元値は0ルーブル!そら、儲かるわな!w」
「おかげで、黒貂は絶滅してしまったがな!」
「まだ、200年かそこらしか経ってないんですよねー!?」
「そうじゃよ、そう簡単には変わらん。」
「それにロシアも、遊牧民全盛期にはかなりえげつない目に合わされてきたから・・・・・・。」
「ゲルマンたちも変わらんよ。トルコを代表とする遊牧民(主に、イスラム教徒となった)に、シルクロードの西の起点を抑えられて、ニッチもサッチモ行かないので、さらに西に回ってみたら、のんびりくらしていたエスキモーやインディアンがいて、”こりゃラッキー”とばかりに、銃火器を持って、制圧し、やりたい放題ヤリまくった!のがアメリカの黒歴史(の一面)じゃな!」
「合衆国ばかりでなく、ラテンアメリカもそうですよね。」
「ああ、有名な古代文明、マヤ、アステカ、インカなどもやられまくったのは、あまり”オモテ”では言わないけど、DNA、特に、ミトコンドリアやy染色体のハプログループの研究などからもはっきりわかっておる。」
「その後の、様々な運動や最近のSDGsの運動なども見ていると、結局、トータリーに、”侵略などしても中・長期的にはペイしない!”んじゃよなぁ・・・。」
「でも、無くなりませんね。」
「それで儲けてる人たちがいることが大きいんじゃろうな。20世紀の後半は、中東がやられた!!!第5次くらいまで有った中東戦争やイランイラク戦争、湾岸戦争など、意図的に引き起こされたとしか、思えない証拠が後から出てくる、出てくる。」
「中東戦争は、クウェートを分離して、米英のセブンシスターズ(オイルメジャー)に親しい政権として独立させ、さらに、イラクのフセイン政権を傀儡として作った!」
「で、ペルシャの末裔のイランとアラビアのイラクとの歴史的な対立も利用して、意図的に何度も戦争を起こさせたということか・・・。」
「フセインなど傀儡で作られたのに、最後は、逆らっていうこと聞かなくなってきたので、”大量破壊兵器”があるということにして、首のすげ替えをやったというふうな捉え方もあるそうじゃよ。ま、本当のとこは、わからんけどな! www」
「トランプさんの時、意識的にアメリカを世界中の戦争地域から遠ざけて、自分の国にも壁を作って、孤立しようとしてたのは、そのせいでもあるんですね。」
「彼は、代表的なWASPで、良い悪いは別にして、アメリカ社会の中・低層のwaspの白人階級のためというのを、かなり素朴にやろうとしていたんじゃな。」
「アメリカの中・低層のwaspの白人階級てのは、確かに、居場所がなくなりつつあってヒスパニックなどが、ものすごく安い賃金で、平気で働くので、職がどんどんなくなっていたし、その上、そいういう連中は、足りない分は犯罪行為で補うので、・・・。」
「というのが、彼が信じていたシナリオじゃな。実際、そういう面がアメリカにはある。大学の構内で、早朝ジョギングしていただけの女子学生さんがレイプされるなんて、結構あって、ありふれすぎて、もう、いちいち、ニュースにもならない。」
「朝、人気のない時間に一人で走っている方が悪い!って言われる社会は、やはりいびつですよね!!!」
「まあ、トランプさんは、それをかなりナイーブに是正しようとして、対立勢力はもちろん、味方にも背後から撃たれたというのが、最近の見方じゃなぁ・・・。」
「いびつさの遠因は、やはり、上記の歴史にあるんですね、多分。」
「妾は、そう思っている。」
「ロシアも、プーチンはフェイクの情報わざとつかまされて、踊らされているという見方もあるそうじゃよ。」
「この辺、十年とか経ってみないと、ほんとのことのかけらも出てこないんでしょうね。」
「しかし、善悪は置いておいて、プーチンにも彼がロシアのためと信じている”正義”があるのが厄介じゃな・・・・・・。」
「乗せられたにしても、ネオコン(米国の軍産複合体)の儲けのカモにされているとどこかの時点で気が付いても、引き返せないんですね。半世紀前の中東に、確かに似ていますね!www」
「わかっていても乗ったという可能性もある。キツネとタヌキの化かし合いみたいなものじゃからな。国際政治なんて、諜報とそれに基づく政策(戦争遂行を含む)決定と、それをどう表向きの理由を取り繕うか、の連続じゃよ。”陰謀”というから胡散臭くなるが、こんなの、エジプト、ギリシャローマ、の時代、アジアでも春秋・戦国から繰り返されている。短期的には、ロシアの言い分はある程度通るじゃろうと思うが、これは、中・長期的には、新たなカモ出現!って湧いている連中がいそうだとは思っておいたほうが良い。」
「しばらく、適当に泳がせて・・・・・。ってか、えげつないなぁ。とすると、停戦が一時的に実現したとしてさえも、戦乱地域があるという状況は長期にわたるかもしれないですねぇ・・・。ヤダヤダ!」
「まあ、欧米、中東、遊牧民の歴史って、このようなことの繰り返しじゃよ。日本は、東の果てで、なんだかんだ言っても平和にやってきた。」
「プーチンもやりすぎなければ、地位は安泰ですね!そういうことだと。」
「そう、適当にやってればな。やりすぎると、フセインになる。」
「どう考えても、中国の躍進に繋がりそうですね。」
「頭痛いな、周辺国の平民としては!www」
「第3次世界大戦とかは言葉は出てくるが、そうはならない!そこまでやると、彼らも儲からない!w」
「どの辺で手を打って、停戦させてくれるかは、プーチンがどのくらいクレバーでいやらしい奴かということと、関係してきますね!」
「ネオコン側は、どうなっても損しないように手を打っていると思った方が良い。売電も堂々と悪口言いまくって、国内の人気取できるし、ホクホク顔じゃよなー!バカが思った以上に暴れてくれてラッキー!って顔にしか、見えない。」
「トランプさんみたいに、ナイーブに本気で改革なんかしようとすると貧乏くじを引くっていう典型的な例となるんですね。」
「ま、そういうことじゃな。我ら庶民は、戦火からなるべく遠い、ニュージーランドあたりへ逃げることがいいかもねw」
「実際、日本ばかりでなく、中国(上海や深圳)や台湾でも、富豪は逃げだしているそうですよ。」
「かもなぁ・・」
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