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(Small talk) レクイエム

私の祖父がなくなって、
もう10年経ちました。
偉大な祖父の話をするために、
昔の日記を載せることにしました。
よろしこ

米寿を超えた年齢から 
じぃちゃんは体の調子が良くない時が
多くなりました。
一緒にばぁちゃんがいるのは
わかっているのですが
やはり、最近 
耳にする老々介護になってしまうのが
少し気にかかっていました。

そこで、私の母の提案で
「デイサービス」という
訪問介護的なことを週2回 
来てもらうことになりました。

ある日のデイサービスの日のことでした。

ばぁちゃんから母に連絡が来て
「じーちゃんが意識失って 倒れた」
と連絡が入り 母は病院に急行しました。
しかし、命に別状はなく、
一過性の虚血による
貧血みたいなものでした。


病院に通い 
いろいろな検査を受けることを約束し
退院することになりました。

安心しました。

その1週間後くらいに
母さんがじぃちゃんの検査が気になり、電話をかけました。


私の母「おじいちゃん 元気~?」

じぃちゃん「うん 元気だ」

母さん「おじいちゃん 血圧どう?」

じぃちゃん「ぜんぜん平気  6.7だった」


6.7? まず上か下かの問題ではない。

一桁かぁ。

じぃちゃんはミジンコなのかな。



母さん「どんな時 倒れたか 覚えてる?」

じぃちゃん(ミジンコ?)
「う~ん デイサービスで散歩してて 
 山を見ていた。そしたら なんか 
 山から何か飛んできて ジイにぶつかった」


物がぶつかった外傷はなかったはず・・・ 
もうちょっと聞いてみよう。


私の母「何が飛んできたの? じいちゃん」

じぃちゃん「かみ」


んんっ 

変換しないとわからないなぁ。



母さん「何? 紙?」

じぃちゃん「違う  神」

えっ 

じぃちゃん
「山を見ていたら 山から神が飛んできて
 ジイのなかに はいちゃった」


まさかのGOD

じいちゃんは気を失って 神になったらしい。

しかし、デイサービスの人によると
気を失ったじいちゃんは
微動だにしなかったとのこと。


神様は山にいて じぃちゃんをみつけ

「おっ あいつの体 憑依できそう」と

じぃちゃんの中に飛び込み 
一緒になって気を失った
という解釈で合っているだろう。


いいんだよそれで 笑 
無事でよかった

『素敵な金縛り』というお話しでした。


私の身近で
最強のブルファイターだった。


私の祖父はGODになった
今度、ベルタースオリジナル
お供えに行くわ。


覚えてください オリバーポーズ

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