上沼恵美子はつんくの母ちゃんだ

このデマに私は１８歳まで騙されていた。
きっかけはTVを見ているとき、
上沼恵美子さんが出ていて
私の父親がおもむろに
父「この人、どんな人かわかる？」
　「つんくのかあちゃんだよ」
私「つんくのかあちゃん？奥さんってこと？」
父「いや違う、つんくのお母さん、だって似てるだろう」
私「確かに」

こんな安易な悪戯から始まった。

TVで上沼恵美子さんを見るたびに
私の父は
父「あっ　つんくのかあちゃんだ」
そのせいでどんどんどんどん刷り込みが起こり
気づいた時には
どっぷりつんくファミリーになっていました。

魔法が解けたのは、高校時代
たまたま高校の友達との話の流れで
上沼恵美子さんが出てきたとき
私「上沼恵美子って、つんくのかあちゃんじゃん」
友達「えっ？なにそれ　違うだろ　まあ似てるけど（笑）」
その場で友達は携帯で上沼恵美子の血縁関係を調べてくれました。
そこにはまったく
つんくとの血縁関係の話はありませんでした。
家に帰り、私は父親に尋ねました。
私「上沼恵美子って、つんくのかあちゃんじゃないの？」

父「・・そうだよ」

なんなんだこの遊びは、ひどい親父だ・・・

時を経て
私は２児の娘の父になった。
一緒にお風呂に入る際、
私は私の大事なところを
ゴロニャーと呼ばしている。

知っている、わかっている。

これが彼女たちにとっての
上沼恵美子になることを

ただ言えないのだ。

彼女たちの無垢でまっすぐな瞳に映る自分の姿を今も見れないでいる。

ラッセラーラッセラー　ポーツマスポーツマス