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不登校の長男が折れない心が必要だと言った話。


今日、突然話しかけてきた近所のおばあさんは、何も知らずに「何年生?」と聞いてきた。
長男は咄嗟に顔を背けて絶対におばあさんの方を見ない。
私は戸惑いながらも受け答えをする。

そのおばあさんの孫も同じ小学生だそうで、
学年が違うからうちの息子が不登校ということも知らないのかもしれない。
もしかしたら、学校でも噂になってるのかもしれない。
「引っ越してきて転校してきた子がすぐに不登校になったらしい。」
そんな噂はあるかもしれない。
でもおばあさんはそれを知らないかもしれないし、知っててもまさか話しかけた子がその噂の子とはわからないだろう。

そもそも私は学校でうちの子が噂になってるかどうかも知らない。
他に不登校の子がいるのかすら知らない。
息子のクラスにはどんな子がいて、どんな雰囲気のクラスなのかも知らない。
息子はどう思われていて、先生はどう伝えていて、他の親御さんもどう思ってるのか知らないし感じる事もない。幸いなことに関わりがないから。
他のクラスの担任の先生も知らないし、どんな学年なのかも知らない。
息子も同じように、ほとんどのことを知らないのだと思う。

息子は突然、寝る前に言った。
「折れない心が必要だ」って。
私はドキッとした。
嬉しくもあったし、そうだね!と大きく賛同もしたくなった。
でもそこで私は助言をしないように今は努めている。
前ならアドバイスしてる面してお説教のように余計な重荷を背負わせていたと思う。
伝えても伝えても届いてる感覚がなくて、自分がスッキリしたいが為に、何度も何度も言葉を浴びせていたんだと思う。
それをやめようとしてからたった数週間で、息子本人の口から自分に必要なものが何かって言葉が出てきたのだ。
おしゃべりな口に我慢させた効果があったように感じた。

でも、その必要なものというのは、ゲームのためだったみたいで、強くなるためには負けてそこで逃げたらダメだと気づいたらしい。
思わずガッカリしそうだったのをグッと堪えて、「それはいいね」と賛同した。

そして息子は続けて「きっと現実にも活きてくるね」と言った。

周りがなんと言おうと、ゲームを通して成長するかもしれない息子を応援せずにはいられない。



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