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「シングルケースデザイン」で、いいのか?(自問自答)その1

フライング、のち立ち往生

いつものことである

やっぱり来た自分ツッコミフェイズ

 前回、「シングルケースデザイン実践(その1)」というタイトルの記事を書いた。
 なんとなくこれならいける!という勘が働いたのでうっかり始めてしまったけれど、シングルケースデザインとは、
・同じ人に対して
・違う関わりかたをした時に
・どう反応が変わるか
を継続して観察する調査のことであるらしい。
 「シングルケース」という字面のインパクトを受け取ってしまっていたが、それ以上の意味が与えられているのだとすると、今回やろうとしていることに当てはめていいのだろうか?と立ち止まった。

そもそも何をしたかったか

 大人の研究コースでは、問いを設定したのち、検証するために以下のような手順を踏んだ。
・質的調査:数人にインタビューを行い、概念モデルを作る
・量的調査:概念モデルを元にアンケートを作成し、多数の回答を集める
・統計分析:回答を統計処理し、分析する

 概念とは「それ」を説明する言葉である。
 たとえ目に見えない事柄でも、名付けることでだれかと意味を共有できるようになる。(例:パップラドンカルメ←とてもおいしいもの、らしい)
 また、抽象度を上げることで普遍化(例:黒砂糖も白砂糖もきび砂糖もグラニュー糖も、砂糖である)し、定義することで他の概念と区別ができる(例:砂糖の味は甘い。塩とは別物)。
 そして、概念モデルとは、概念と概念の繋がりを表し、物事を理解する上での枠組みである(例:砂糖と塩は、現代日本の多くの家庭に常備されている調味料である、など)。
 ここで使うためのデータを、『シングルケースデザイン?』でとろうとしたのである。

どこが問題か

 今回の場合、質的調査回答者数人と量的調査回答者の人々が、私という1人という設定である。
 「細かく記述された自分の感想」を何件か分析し、私のプロテインに対する「概念モデル」を作り、それを踏まえてチェックリストを作って、多数のサンプルをお試ししていく(≒単純なアンケートにして食レポを省く)という実験をしてみようと思った。

 この後更新する予定の記事に例として挙げる、天気の変化と体調の変化の相関を検証する使い方なら、シングルケースデザインと表現してもいいと思う。
・私が
・どんな環境要因(天気から受ける影響)で
・体調不良を引き起こすか
という関係を調べていたからである。
 ある程度サンプルが揃うと、どんな気象条件下で、どういう不調が発生しそうかという予測ができるようになった。「今の不調は、天気のせい!」にできるおまけ付きである。

 このくだりを書いているあたりから、今回の疑問が湧いてきたのである。
 私は、プロテインを摂るごとに行動変容をしており、その結果を、どう分析したいのか?


つづく

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