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「うのうえうえ」/リンノスケ

 最初に言っておきたいことがあります。「アメリカンユートピア」はご覧になりましたか?

 札幌だともうシアターキノでしか上映されていないようですが、今季リンノスケ史上最高点の映画でした。かつてトーキング・ヘッズのフロントマンとして80年代に名を馳せたデイヴィッド・バーンが、2018年に発表したアルバム「アメリカン・ユートピア」。その作品のワールドツアー後の2019年にブロードウェイにて、舞台作品として生まれ変わり、さらにその模様を、巨匠スパイク・リーが映像作品にしたものが今作品となっています。「普通のライブ映像と何が違うんだ」という質疑は受け付けません。つべこべ言わず本当に今見ておくべき作品であり、ワクチンよりも有効性があると言い切れます。これぐらいにしておきましょう。せっかく映画をおすすめしておきたいのに、おじさん達への不満が溢れてきそうです。


 実は言いたいことがもう一つあります。きっとろんどんのnoteを読んでる方はそう多くはないと思うんですが、そんな方たちのために、「うのうえうえ」について紐解いて行こうと思います。

 きっとろんどん内で以前「2/4関わっていたらもうそれはきっとろんどん(としての企画)でいいよね」というお話をしたことがあります(おそらくメンバーは忘れている)。今回井上とリンノスケが関わることとなったので、きっとろんどん風の舞台となっております。しかしながらあまりにも皆様に説明不足な点がございますので、この記事で理解度を深めていただけたらなと思います。


●TDPとは演劇専用小劇場BLOCHの支配人、和田さんが独自に立ち上げた、東京DPの略。たしかDPはデビルポルノ?だったような気もしますが不確かです。TDP×きっとろんどんとして、2019年に「コントラスト」の札幌と東京の2大都市ツアーを企画していただきました。それより以前となると、僕の知る限り「ATOM(リンノスケ出演)」だったり「電王」という作品があります。そのどれもこれもの作品を、井上が脚本演出をしていたわけです。つまり彼はきっとろんどんの他に、TDPの座付き作家であったのです。そんな経緯から今回、井上悠介一人芝居作品集が企画されたわけなんですけども、気づいたら僕も「TDP制作会議」と名付けられた、和田さんと井上のチームに加わっていたのです。


●うのうえうえとは
 10日ほど前に、和田さんに呼び出され井上と2人でBLOCHに向かい企画会議がスタートしました。「企画名どうする?」と和田さんが投げかけ、「うのうえうえ」と僕は答えました。「いのうえ」ではなく「うのうえうえ」。ということです。「きのみぎうえ」や「えのうえうえうえ」なども思いつきましたが、今回は1回目ということなので「うのうえうえ」です。「うのうえうえ」では、井上脚本の過去に上演した2作品と新たに書き下ろした2作品をそれぞれ異なる4人の役者が演じるオムニバス一人芝居となっています。


●キャスト
それぞれ一言でまとめます。
リンノスケ 色黒。
前田叶愛 17歳現役女子高生。
泉香奈子 井上作品常連女優。
沖中詩乃 初芝居に臨むダンサー。

 きっとろんどんの公演をご観劇されたことがある方は、僕と泉さんをご存知かと思われますが、他2名の役者は初めてという方もいらっしゃると思います。前田さんは人生2度目の舞台で、沖中さんは初演劇に挑戦です。沖中さんはダンサーであるんですが、僕と同じモデル事務所に所属しており、ご一緒させていただいた時、お話をするとダンスをやっていて同い年ということが判明しました。ビジュアル的にも彼女には光るものがありすぐにオファーさせていただきました。

 前田さんの初舞台は残念ながら僕は拝見できていないのですが、今回は和田さんの推薦枠でキャスティングされました。初めて顔を合わせたのも僅か10日ほど前なんですが、17歳女子高生にしては、非常にしっかりしている印象を受けました。この年齢で一回り年上の人たちと接する機会なんて僕はなかったですし、あったとしてもはきはきと受け答えできていないことでしょう。しかしながら前田さんは、凜としています。リンノスケ(凜之介)が他人に凜としていると発言したのはオフィシャルではこれが初です。僕もそうですが今どきのZ世代すごいですね。α世代はもっとすごいんだろうな。

 ということで泉さんとリンノスケは今までにない「リードしていく立場」にハマったので責任と自信を持って臨んでいきたいと思います。


●その他
 今回昨今の状況から、お客様同士の間隔を空けるために、客席数は通常の半分以下となっております。なのでチケットのお買い求めはお早めにすることをおすすめしますが、それ以前にお客様の足が重たくなっているのも事実です。不安もありますでしょうし、観劇から離れた方たちも数多くいらっしゃると思います。ただ僕たちの表現すらコロナは奪ってしまっていいのでしょうか?皆さんが人生の中でやりきれないことを何度も乗り越えてきた時に、そのそばにあったのはあらゆる芸術なんじゃないでしょうか?すべての人にこの作品が刺さるとは全く思っていません。ですが、舞台はお客様ありきで初めて舞台として成り立つものだと思っています。どうぞ見に来てください。皆様のそばに寄り添えることが本望です。遠くの方なども今回は有料生配信というのがございます。その力を遠に疲れ切っている僕らにも分けてください。よろしくお願い致します。


🔥以下公演情報🔥

東京DPプレゼンツ
井上悠介一人芝居作品集
「うのうえうえ」

きっとろんどんの脚本家で、現在マルチに活躍する井上悠介のオムニバス一人芝居作品集。今回は過去に上演した2作品と新たに書き下ろした2作品を異なる4人の役者が演じる。

【公演日程】

2021年
8月13日(金)19:00
8月14日(土)15:00|19:00
8月15日(日)15:00 各開演
※開場は開演の30分前です。

【料金】
一般前売2,300円、当日2,500円
U24前売2,100円、当日2,300円
高校生 1,500円
有料配信チケット 1,300円

チケット予約開始2021年7月10日(土)18:00!
https://www.quartet-online.net/ticket/unoueue

【お問い合わせ】
電話 070-4024-3935
メール 
Twitter @tdp_tokyo

【スタッフ】
照明:手嶋浩二郎
音響:水野大我(Belle mémoire)
舞台監督:田中舞奈(moon)
宣伝美術:リンノスケ
企画・制作:東京DP製作会議
協力:米沢春花(劇団fireworks)、演劇専用小劇場BLOCH
主催:東京DP(TDP)

プロデューサー:和田研一

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