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おすすめ読切マンガ5選+α(2024年1月編)

毎日何かしらの読切マンガが雑誌やweb、アプリなどで大量に世に発表されて読み切れないと思うので、忙しいひとのために話題になった読切や個人的に響いた読切をピックアップ!


1. 『みっちゃんの皮膚』胃下舌ミィ

(SHURO掲載、2024年1月8日)

幼なじみのみっちゃんの肌は青くて、動くたび、いっつもギコチナイ音がする。
――言葉にできないこの気持ちは、いったい、何? 
読むと心がギュッとなる。
注目の漫画家・胃下舌ミィが描く新作短編。

SHURO

幼なじみのみっちゃんは自作の着ぐるみをずっと着て生活をしている。
外見とか中身とか性別とか関係なく、それ自体がみっちゃんでありそのまま見てほしいだけなのに…。
自分の在り方、どう扱ってほしいか、どう見てほしくないかの話でとてもよかったです!人によって外見で扱ってほしい場合もあるし、内面を見てほしい場合もある。雑に決めつけず、その人の魂がどこにあるのか一人ひとりに向き合って考えていきたいですね。素直に生きたいだけなのに自分らしくいられないというのは、日々の中で死んでいくのに等しいと感じる人もいます。
体温を感じる結末が素敵でした!


2. 『スクエアノット』ヨシダ。

【アフタヌーン四季賞2023冬 四季大賞】
(アフタヌーン2024年3月号、2024年1月25日)

家がお隣同士のリツとサトルは幼いころから仲良し。高校卒業後も一緒に地元を離れ、東京に行くことを約束していた。ある日、リツがサトルの家にいくと進路希望調査票を見つける。そこには地元で就職を希望する旨が書かれていた。

コミックDAYS

最高…最高でした…!
生涯に渡って描く二人だけの関係性がとても良くて最後の見開きでうおーっとなりました!
さすがの四季大賞!すぐにでも連載を読みたくなるポップさ、読みやすさも素晴らしいです。


3. 『あくまで好きすぎるだけ』石川いれいし

(少年ジャンプ+掲載、2024年1月7日)

主人公・くるみが恋に落ちたのは、オカルトマニアでちょっと変わった神山くん。告白即OKに喜んだのもつかの間、待ち受けていたのはあまりに過酷なデートの数々で……?

少年ジャンプ+

わー!面白かったー!!歪なラブコメ!
終盤の畳み掛けもテンション上がるし、序盤とラストでそれぞれキャラのイメージや関係性が変わるの読切として最高に良いし、なにより二人ともかわいい!
石川いれいし先生は他の読切も面白いのでオススメ!
以下に貼っておきますね。


4. 『上靴はもう描かない』問松居間

【アフタヌーン四季賞2023秋 準入選】
(good!アフタヌーン2024年2月号掲載、2024年1月5日)

櫛原は上靴にイラストを描いてと頼まれがちな女子高生。櫛原の労力を考えず、厚かましいお願いをしてくるクラスメイトだらけだが、甲田はちょっと違う。

コミックDAYS

めちゃくちゃ良い〜!!何気ない青春の一コマ。
他人を都合よく使おうとする人たち、そこに憤りを感じるようになる主人公、それを嫌だと思う自分の心が狭く感じるのもまた嫌で…。
悩みに爽やかな風が吹いて「いい青春」って感じで大好きでした!


5. 『復讐者ここなちゃん』 佐藤スズ

【第43回スクウェア・エニックスマンガ大賞 特別大賞受賞作】
(マンガUP掲載、2024年1月16日)

鈴木ここな、18歳。何事にも全力に打ち込む真面目さが仇となり、彼氏に振られてしまう。 復讐者と化したここなは、テニサーの新入生歓迎会への参加を決意する。すべては元彼へ当てつけとして”お持ち帰り”されるためにー。恋に破れたここなにおる、復讐とテニスの物語。

アプリ「マンガUP!」から読めます。
面白かったー!失恋コメディ! 真面目すぎると言われ大学入ってすぐ彼氏に振られて自暴自棄になってテニサーの新歓に行って身を委ねるのだが…。
思い通りにいかずにことごとく裏切られる展開で心地良い!パコパコ♡

佐藤スズ先生は、この受賞発表後すぐにヤンマガWebでも『シェアハウス ウィズ ターミネーター』5話分集中連載が始まったのもタイミングすごいです。めっちゃ好き。



5選くらいが読みやすいかなと思ったんですが、1月の読切はまだまだ面白いものがあるのでぜひ読んでみてください!

▼『キャラバン』ヨシノコウイチ

(good!アフタヌーン2024年2月号、2024年1月5日)

素晴らしい仕事漫画。
試作品の製品に初期不良が見つかり、経緯説明と不良品の修理を行うため、各部署から集められた「キャラバン」で先方へ向かうことに。
このチーム感、おじさんのベテランならではの力押しじゃない感じ大好きです。

▼『ファッションのお仕事』林田もずる

【2023年後期・第84回ちばてつや賞一般部門】準大賞受賞作品
(コミックDAYS掲載、2024年1月25日)

こちらも仕事漫画。
ファッションブランドから新たにキッズブランドを立ち上げることになったが、何かしらの理由でそれぞれレディース部門から体よく追い出されたメンバーで…。
バラバラだったメンバーがそれぞれに向き合って少しずつまとまってエンジンかかって仕事の楽しさを再認識していく様子がアツいです!

▼『首化粧』原作:白井カイウ/作画:浜田志紀

(週刊少年ジャンプ2024年6・7合併号掲載、2024年1月6日)
めっちゃよかったですねー!凄まじい。
戦乱の世。獲った首で褒美が決まるから、大事な首級の泥や血は落として傷は消す。ただ粛々と生首を清める女性の話。
恥じぬ生き方をするため、正しくあるため…その嘆きを押し殺して…。

▼『マイ・ディア』サワダマン

(ヤングエースUP掲載、2024年1月9日)

悲しみにくれる父を訪れたのは、一人の女性と息子を名乗るロボットで、酒を酌み交わす約束を果たしに来たのだが…。
本当に全く思ってもみなかった展開で度肝抜かれて最後まで楽しかったです!

▼『カニ食べたい!』小川麻衣子

(サンデーうぇぶり掲載、2024年1月13日)

出張帰り、妻に喜ばせたくてカニを買って帰るのだが…。
たった8ページでこんな夫婦はステキだなと思わせられるし、二人が愛おしい!

▼『おやじのせい』みかみ平和

【2023年後期・第84回ちばてつや賞一般部門】佳作受賞作品
(コミックDAYS掲載、2024年1月25日)

高校3年生の春、単身赴任中の父が亡くなった。
不器用で仕事人間で子供のように負けず嫌いだった父の思いや人柄を死後になってようやく知っていき…。
どう生きたか、自分らしく生きられることの大切さを再認識させられる。

▼『みなみちゃんの恋』米代恭

(サイコミ掲載、2024年1月26日)

面白かったです!職場の女性の先輩に恋するみなみちゃんの恋の話。
先輩のこと好きで好きで好きすぎて踏み込みすぎてると分かっててもやめられなくてドツボにハマってしんどい思いしてるの良かったです!
さすが『往生際の意味を知れ!』や『あげくの果てのカノン』の米代恭先生です。

▼『博士七段』肋骨凹介

(少年ジャンプ+掲載、2024年1月27日)

面白かったです。
「汲み取り式短所」や「好奇針」など言葉遊びのタイトルからどんな発明が出るんだろうと思ったら、ズバリそのものでありつつ想像の先まで連れてってくれて楽しかったです!オムニバスコメディのテンポの良さも好き。
肋骨凹介先生好きであれば『宙に参る』は読みましょう!

▼『アイシールド21 BRAIN×BRAVE』原作:稲垣理一郎/作画:村田雄介

(週刊少年ジャンプ2024年9号、2024年1月29日)

21周年記念読切ということでまた読めると思ってませんでした!最高!


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