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個展を終えて

マヤでは五年半ぶりの個展を無事終えました。たくさんの人にお運びいただきどうもありがとうございました。遠方からもいろいろと注文してくださり感謝いたします。

最終日にはなぜか学生からのリクエストでスケッチブックにサインをしてアジフライとエビフライの絵を描いて、ついでなのでカキフライも描きました。

今回の個展をしてまず思ったのは、前回より疲れやすくなったことです。確実に加齢のせいです。別に歳をとるのは悪いことではないですが、いくら元気なつもりでも(というか自分は元気だったためしはないですが)避けようがなく体力が落ちていきます。やりたくないことに使っている時間はもう無いです。

前回の個展でも同じタイトルで記事を書いていますので、興味ある方はこちらをどうぞ。

これを読むと油彩の楽しさを再発見していたようです。忘れてました。

今回のメインは絵の具で描いた20点を展示しました。新作ではないものが3点あったので、二年間で17点描いたことになります。比較的大きめで密度の高い絵であったとはいえ、これくらいしか描けなかったという印象でしたが、前回の個展に比べると進化しているようには思いました。

前回同様、今回も最初のうちは油彩だけで描いていて、あるときからアクリルでの下塗りを取り入れ、最終的にはアクリルの下塗り+耐水ペーパーによるサンディング+クリアジェッソ+油彩の仕上げという具合に技法が変化していきました。

この耐水ペーパーによるサンディングとクリアジェッソを取り入れた描き方がとても自分に合っていて、油彩一本のときよりものすごく気持ちが軽くなり、これからももりもり絵を描いていきたいという気分になっています。まだ全然描いてませんが(笑)

Fast Travelというテーマは説明さえすれば見る人にもわかりやすいものだったと思います。同じテーマでさらに作品を増やしていくのもいいのですが、そこからは一旦離れて、絵をもっと個人的なものに煮詰めていこうと考えています。面倒なモチーフはどんどん排除して、描いていて楽しいものだけに絞っていくと言いますか。

しかし、僕が個展をやってもまだまだほとんど同業者しか見に来てはくれないので、もっと一般の人に絵を知ってもらわないといけないのでしょう。果たして本当に多くの人に知ってもらいたいのかどうか…、わかりません。その辺はあまり考えずに流されるままに生きていこうと思います。

ということで、今後はペインティングでも機会があれば少し積極的に展示していきたい気持ちはありますので、グループ展でもお誘いいただければうれしいです。

今回初めて図録を作ってみたのですが、なかなか楽しかったです。まだ最終的に何部売れたのかわかりません。500部刷って半分はいっていないと思います。けっこうお金がかかったので元が取れてませんが、楽しかったのでよしとします。図録自体は引き続きマヤストアで販売していまして、あと青山ブックセンターにも置いてもらおうと思ってます。

そういえば画面がツルツルの絵はリキテックスだけで仕上げたもので、最後にハイグロスバーニッシュを塗っています。このやり方についてわかりやすい動画がありますので紹介しておきます。キャンバスの木枠に裏側からプッシュピンを刺しておくと、絵を机から浮かせられるので便利です。

個展に来てくれた友人たちと食べたものなど。

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