#56 Erin Blanchfield vs. Manon Fiorot のレビュー
*プレビューはこちら↓
参照:
対戦カード結果
勝者と結果:フィオロ5R判定勝利
ジャッジ三名が45−50でフィオロ支持となりました。アンダードッグの勝利。
内容コメント:老獪なフィオロが若きブランチフィールドをいなす。
積極的に前に出ていくブランチフィールドに対して下がりなが打撃を当てるフィオロという構図。向かい合うとかなりサイズの差が目立ちました。ブランチフィールドが組み付くもまさかのフィオロがTD。ブランチフィールドがなんとか寝かせようとするもののまさかのフィオロがリバーサル。そして上になっても寝技には付き合わずすぐに立ち上がる徹底っぷりを見せました。大きくフィジカルに優れるアスリートタイプのサウスポーストライカーというのは、ブランチフィールドにとって鬼門だったのかもです。まだ若いブランチフィールドにはこの敗戦から立ち上がって再びチャンスを掴んで欲しいですし、フィオロは文句なしの王座挑戦になるでしょうからチャンスをものにして欲しいです。
ポイントになったこと:有効打の差が最終的に結果に現れた?
前に出る力があるブランチフィールドに対して、サウスポーのフィオロが下がりつつジャブ、被せるようなフックで攻撃を止める。近づいた際にはフィジカルを生かして組でいなす。そんな一見ディフェンシブで地味なフィオロの戦い方も、明らかにコントロールしているのは間違いないため、結果的に45−50×3の判定に繋がったように感じます。ブランチフィールドがもっと打撃ディフェンスに優れ、フィオロの有効打を抑えていれば結果はガラッと変わったかもです。
次回対戦カード希望:フィオロは王座戦しかないはずだが。。。
文句なしの挑戦権を得たはずのフィオロですが、女子フライ級はグラッソ-シェフチェンコのTUFの後に王座戦。その後にフィオロが挑戦となると24年中の挑戦が難しいのかもです。。。そうなると上位ランカーとの対戦も可能性あるかもしれませんが、その必要はないような。。。34歳と決して若くないフィオロ。グラッソvsシェフチェンコ3よりもさっさと王座挑戦を見たいというのが本音です。
想定内/再確認事項:ブランチフィールドはプレッシャーファイター
ブランチフィールドの前に出る力は想定内、かつ素晴らしい点ですが、それだけでは得意の寝技に移行できないことがはっきりした試合。次回以降の改善と進化にまだまだ期待です。
想定外/驚いたこと:フィオロのTDD
フィジカルとサイズの優位さもさることながらフィオロのレスリング力(TDD)にはちょっとびっくりしました。勝利後の喜び方からもかなり対策/今回の試合に対する準備があったのかもです。
その他
本興行ではワイドマンが良いパフォーマンスでシウバ相手に復活の様相を見せました。。。最終R後半までは。アイポークの連発からオーバーハンドを当てて?のKOでかなり後味の悪い試合。ちょっとどうかとおもう勝者インタビューもあったようで、かつてのオールアメリカンのイメージがちょっと崩れましたし、怪我からの再起〜キャリア終盤の活躍に期待したい気持ちが薄らいでしまったことが残念です。
次回予告
次回のUFCは、UFC Fight Night: Allen vs. Curtis 2。元々はアレンvsヴェットーリが変更となりました。
プレビューを予定している試合は、Brendan Allen vs. Chris Curtisの再戦です。アレンにとっては一度破れている相手ではあるものの、ランキングはアレンが上、おそらくフェイバリットにもなるはずです。6連勝中の勢いのままにリベンジを果たせるか?予習をして観戦に挑みたいと思います。
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