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#52 Umar Nurmagomedov vs. Bekzat Almakhan のプレビュー

対戦カード概略

対戦概要 :最強の一族に対してUFCデビューのカザフスタンファイターは一矢報えるか?
ランキング:ウマル#13、アルマカーンNR
オッズ  :ウマル、アルマカーン
参照   :

Umar Nurmagomedovについて

スペック

年齢:28
身長:172
リーチ:175
スタンス:オーソドックス

戦績

16-0-0
勝利内訳
・KO:2
・一本:7
・判定:7
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:0
直近戦績
Win - Barcelos
Win - Maness
Win - Kelleher
ファイター印象
>新世代ダゲスタンファイター。レスリングはもとより打撃が驚異的。

SWOT分析

強み:①蹴り技の多彩さ、②レスリング、③進化した打撃
弱み:特に見当たらず。*TDDが不明
機会:①カウンター、②打撃の距離が長い、③経験と戦績で優位
脅威:①試合感覚、②相手のフィジカル、③相手の飛び込み

コメント

 23年年始にバルセロス相手に脅威の打撃コンビネーションを見せつけ勝利。サンドヘイゲンが対戦相手に抜擢されるもキャンセル。ここにきてUFCデビュー戦の選手が相手に選ばれていますが、、、これはウマル勝利のためのマッチアップでしょうか?こういう時こそ油断大敵。
 打撃では多彩な蹴り技。両足で蹴ることができ、ロー、ミドル、ハイに加え、前蹴り、クエッションマークキック、膝にかかと落としまで使える器用な選手。バンチも強力。近い距離でのコンビーネーションに、相手の入ってくるタイミングに合わせたカウンターもあります。特に前戦、ストライカーのバルセロス相手に決めたコンビネーションも素晴らしい。
 当然その名に恥じぬレスリング能力を持ち合わせており、組んで、倒して、コントロール、バックから制圧しRNCという盤石な攻めを展開します。キャリアで7つの一本勝ちと6つのRNC。
 100%のTDDを誇りますが、これは相手からTDに来られることが少ないため。打撃でコントロールできる上、自らTDする事もできるため結果的に相手が仕掛ける事ができない事の現れかも。UFCデビュー戦、圧倒的なアンダードッグで失うもののないアルカハーンが強引に仕掛けてきたときにその真価が見られるのか、または予想外の苦戦をするのか?見どころです。

Bekzat Almakhanについて

スペック

年齢:26
身長:170
リーチ:?
スタンス:オーソドックス

戦績

17-1-0
勝利内訳
・KO:13
・一本:2
・判定:2
敗北内訳
・KO:0
・一本:1
・判定:0
直近戦績
Yan Ferraz KO
Mateus Glória KO
Mauro Mastromarini 判定
ファイター印象
>カザフスタンファイターらしいゴツゴツとした強さを感じる。

SWOT分析

強み:①パウンド、②低いタックル、③フィジカルの強さ
弱み:①やや雑な攻め、②全体的なディフェンス、③柔術
機会:①飛び込みの打撃、②ラフで強引な展開、③タックル
脅威:①相手の寝技、②相手の打撃で中に入れないかも、③カウンター

コメント

 カザフスタンのローカルプロモーション、Octagon Leagueの出身。現在9連勝中。90%近いフィニッシュ率を誇ります。
 やや遠目の距離から強力な打撃で飛び込み右のパンチをぶつかるように打っていくのが印象的。タックルの選択肢もありカウンター気味に沈んでダブルレッグを決めていきます。トップからのパウンドが力強く、結果KOの多さにつながっているようです。
 全体的にスキルの面で雑なところを感じさせますが、カザフスタン人特有のフィジカルの強さなのか、相手を圧倒する様子が見られます。ただし、これは相手のレベル/フィジカルが明らかに劣という点もあるように感じます。
 今回がUFCデビュー戦、ウマルはキャリア最大の難敵で、当然のようにアンダードッグ。正直勝つのは非常に難しいと思いますが次戦につながるインパクトが見せられるかに注目です。

試合内容について

勝者予測

 さすがにウマル予想ですが油断大敵。正直ヌルマゴ一派が舐めプする印象が無いので圧倒しそうです。

予測/考察

 打撃ではお互い遠目の距離設定。足技で距離をキープするのがウマル、パンチかタックルで飛び込もうとするのがアルカハーンになりそうです。
 距離が遠いままですと足技でチンチンにされそうですし、安易な飛び込みはカウンターが怖い。という展開になると思います。とはいえ、アルカハーンとしては入らなければ勝負にならず、如何にアタックを仕掛る機会を作り出せるかがこの試合が面白くなるポイントになるのではないかと思います。
 もしかしたらフィジカルでウマルを上回る場面があるかもしれませんし、仕掛ければテイクダウンをすることができるかも。ただし寝技も優れるウマル相手に、これまでのようにトップからパウンドは難しいように思います。とはいえ仕掛けて仕掛けてドロドロにして、一矢報いる様な展開を期待します。
 ウマルとしては強さを証明する展開、アルカハーンとしては今後に期待をもたせる展開を希望します。

終わりに

 今大会は前回のメキシコ大会と次回の豪華PPVマイアミ大会に挟まれた、地味な興行と言わざる得ないかと思います。メインはローゼンストライクと無敗のバーレーンファイター=ガジエフのヘビー級マッチ。ド派手なKO劇となるか5Rの塩ファイトとなるか、どっちに転ぶかわからない試合で本興行の出来を左右しそうな対戦カード。元々は初のサウジアラビア興行として設定されていたはずも、カードの弱さからAPEXにスライドした経緯があったはず。事前の予想を裏切る好興行になることを期待したいです。

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