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#51 Brandon Moreno vs. Brandon Royval II のプレビュー

対戦カード概略

対戦概要 :アルバジ欠場によりロイバルが参戦。対戦経験のある二人の再戦。
ランキング:モレノ#2、ロイバル#5
オッズ  :モレノ-250、ロイバル+205
参照   :

Brandon Morenoについて

スペック

年齢:30
身長:170
リーチ:178
スタンス:オーソドックス

戦績

21-7-2
勝利内訳
・KO:5
・一本:11
・判定:5
敗北内訳
・KO:0
・一本:0
・判定:7
直近戦績
Loss - Pantoja 判定
Win - Figueiredo KO
Win - Kara-France KO
ファイター印象
>まだ若いが苦労人、UFCリリース後、北米ローカルから這い上がった前王者。

SWOT分析

強み:①長いジャブ、②タフさ、③アグレッシブさ
弱み:①被弾傾向、②TDD、③近年は対戦相手が限定されている
機会:①ボクシングスキルで勝る、②TDできる可能性が高い、③経験、④ホームでの試合
脅威:①スクランブルの展開、②乱打戦

コメント

 元フライ級王者。一度UFCをリリースされるもLFA王者を経由しUFC復帰、そして王者へ。
 まだ若いながらもUFCで13戦の経験を持ち、負けた相手も現王者パントージャ、フィゲレード、ペティスと王者クラスのみ。改めて見ると素晴らしい戦績。
 近年、最大の強みと特徴はボクシングゲーム。頭を覆った構えから、手のフェイントを交えつつかなり長いジャブを刺す。体全体を伸ばして打つ感じ。相手に合わせたカウンターのフック、コンビネーションでのボディ、アッパーなど左のパンチが多彩。
 グラップリングにも自身があり、TDも比較的積極的に仕掛ける。スクランブルも強く、パントージャとも競ったグラウンドを展開。
 気になる点/弱みとしては打撃の被弾傾向。しっかりフェイント交えつつボクシングをするものの、意外と頭は固定されているので狙いやすいのかも。また、自分が攻める際、右のガード下がる傾向が見られる。パントージャ戦では何度か相手の左フックを当てられるシーンが見られ、ダウンも喫している。
 地元メキシコではいまだ勝利がないモレノ。今回は是が非でも勝利を得たいはず。

Brandon Royvalについて

スペック

年齢:31
身長:175
リーチ:179
スタンス:サウスポー

戦績

15-7-0
勝利内訳
・KO:4
・一本:9
・判定:2
敗北内訳
・KO:1
・一本:1
・判定:5
直近戦績
Loss - Pantoja 判定
Win - Nicolau KO
Win - Schnell 一本
ファイター印象
>フィニッシュ率が高くアグレッシブなファイターの印象。モレノに勝てば再度王座挑戦のチャンスか?

SWOT分析

強み:①アグレッシブさ、②フィニッシュ力、③タフさ
弱み:①被弾傾向、②TDD、③レスリング
機会:①スクランブルの展開、②左の攻撃を当てるチャンス、③蹴り技
脅威:①同じタイプだが全体的にモレノに劣る印象、②前回の対戦で敗戦、③同じ相手=パントージャとの対戦比較で見劣りする、④高地かつ相手のホームでの試合

コメント

 年末にパントージャに挑むも敗れてからの復帰戦。もともとのモレノの相手=アルバジ欠場により舞い込んできたチャンス。
 サウスポーの構えからアグレッシブに前に出てファイトするスタイル。基本的にはストライカー。ニコラウを仕留めたヒザようなカウンターも持ち合わせる。最後まで諦めず仕掛けるスタイルも魅力的でパントージャ戦は劣勢が続くものの5R動き、戦い続ける姿が印象的。
 TDDには明確な弱点が見られる様子。ただ、寝技は対応できるテクニックを持つ(柔術黒帯)。前戦では8のTDを許し、常に厳しい展開となってしまった様に見える。また、UFCで長いラウンドの経験が少なく、巧みな相手に対してどこまでポイントメイクできるか疑問点あり。

試合内容について

勝者予測

 勝者予想はモレノ。両者のイメージ的にロイバルの上位交換がモレノとの印象。判定でモレノ。相当差があれば後半フィニッシュもあり得るのかも。

予測/考察

 モレノ:オーソドックス、ロイバル:サウスポーの喧嘩四つ。モレノは外を取りながら長いジャブを刺してペースを掴む。ロイバルは詰めてプレッシャーをかけてペースを握りたい展開になるのでは。正直、打撃はモレノのほうが優れていると感じ、スタンドではロイバルがコントロールされ続ける展開が続くと推測。ロイバルとしてはジャブを打たれようとも怯むことなく追いかけ、モレノの右手が下がるチャンスに奥手の強打やハイキックを叩き込むことができれば展開がガラッと変わるのかも。まさにパントージャがモレノを攻略したようなイメージ。
 モレノにとっては組みの展開も優位に立てそうな印象があり、その気になればロイバルを寝かせる事ができそう。ロイバルは下からも仕掛けるファイターでスクランブルも強いが、相手がモレノとなるとどこまで下から戦えるかは微妙。
 スタンド、グラウンドともにモレノ優勢。ロイバルがその差を縮めるためには諦めずプレッシャー/圧力をかけ、チャンスを作り出す根性が必要と推測。しかし、相手のホーム=メキシコ、かつ高地のメキシコシティというのも厳しそうな条件。

終わりに

 今回はメキシコ大会。メキシコ人スターのモレノ、ロドリゲス。メキシコルーツの最年少ファイター=ロサスJR。他にもメキシコ、南米選手が勢揃い。個人的にはオルテガの復活&ロドリゲスとの再戦も興味深い。平良に敗れたアギラ―、チャイレスの試合もあり気になるところ。

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