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放送後記|のとNote📖とーくNote|ゲスト 大比賀しりょうさん

配信の番組として、2024年は、「声劇」と「とーくNote」という2つの企画を進めています。とーくNoteは、ゲストの方をお招きして、その方の特徴的な部分にフューチャーした配信になっています。

第1回目は、石川県で活動しておられる大比賀しりょうさん(Record'S)をゲストにお招きしました。フューチャーした部分は「演劇企画」です。

大比賀さんは石川県でRecord'Sというユニットをされています。

 第1回公演 『ロロの旅』
 第2回公演 『マイ_シーザー』(百万石演劇大合戦参加作品)
 第3回公演 『夜明けに月の手触りを』(mizhen 藤原佳奈 作)

と3公演を形にされており、各公演に参加して下さる方の幅広さ、関東で行われているような作品、企画形態をしているなというのが印象的でした。
その企画の生まれた経緯、どうやって企画を公演にまでしているのかというのが気になったので、お話を聴いてみました。

お話を聴いた中で印象に残ったのは、
「企画の発端が人由来」
であるということでした。

「こういう作品をやりたい」
という最終形からつくっていっているのかなと思ったのですが、「この人だから」「この人を活かすために」というつくりかたをしているのが素敵!と思いました。

また、企画意図やコンセプトが明確で、企画や運営の強度も高いと感じさせられました。役者として参加する側としたら、演劇をつくる以外の部分に心配や不安が少ない環境でお芝居のことだけを考えればいいのは魅力的だなと思いました。企画だけではなく、制作の力も大きくはなりますが、企画という土台がしっかりしていれば運営、管理も迷いがない気がします。

大比賀しりょうさんnote
https://note.com/shiryo_1984

私もですが、大比賀さんが関東で演劇をやっておられる経験があった、というのもお話を聴いていて大きいかもしれないと思いました。
金沢に別の風を送り込む、関東でやっているお芝居、作品を金沢で、という大比賀さんのやりたいこともいいなと思いました。
別の所からは、「金沢のお芝居がマンネリ化してきているので、新しい作品が入ってきてくれたら」という声も聴いたことがあります。そういった事を思っているユーザーさんもいるということですし、演劇をやっている人の中にもそれを期待している人が居るかもしれません。

下北沢で上演されるような作品を富山で上演した時も、「ここでこんな作品が観られるとは」という感想がありました。小さな変化かもしれないですが、その変化の積み重ねが変わっていく最初になるかもしれません。
「いいな」と思ったことを真似したり、吸収したりする人が現れれば、ゆっくりではあるけれど変化は起こっていくんだろうなと思いました。
そのきっかけを「誰が作るか」かもしれないし、「どう作るか」かもしれません。

離れた場所ですが、そんな風に何かが変わりそうな演劇があるというのは楽しみの塊だなと思いました。




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