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マーブルドラマ |2nd『ここだけの話』をつくるまで

マーブルドラマ1stに続いて、2nd『ここだけの話』を公開しました。
今回の記事では、1stが終わってから2ndを始めるまでのこと、全体のことを書いていこうと思います。


大体私は2作品目で失速する


みなさんは「最初」と「2回目」、どちらの方が得意ですか?
回数を重ねた方が良い結果になる人と、最初の方が良い結果になる人がいるんじゃないかと思っています。

私は基本的に後者です。
練習を重ねた方がよくなる演劇や、ピアノは前者ですが、昔から私は最初のイメージや思い付きが結果的に良かったりします。

小学生の頃の図画工作、中学自体の美術のアイディアスケッチ、モチーフの選定。そういったものは、最初に思い付いたもののほかにもいくつか案を出すのですが、大体最初に描いたものや思いついたものを採用します。
その他、国語の俳句や短歌、標語、読書感想文の本の選定なんかもそうです。
昔からそういうやり方をしてきたので、私はじっくり考えてアイディアをブラッシュアップしていく、というのが苦手です。美術などでも、さっさと描き始める人と、考えてから描き始める人が居ますが、私は前者で、課題も早く終わらせるタイプでした。

「続ける」というのは得意ですが、続けたものを少しずつ良くしていく、1作品目よりも2作品目がよりよいものになる、というものが苦手な私。今回のマーブルドラマは2023年に3本作るという目標を立てていたので、必ず3本つくる必要があります。そのため、1本目よりも2本目のモチベーションやクオリティを下げない、というのができるかなと心配でした。


時間が空くことでバランスを保てた


スケジュールの都合で、1stの次の収録、公開まで3カ月近く空いてしまうというのは最初の段階からわかっていました。脚本を書いてもらう都合もありましたし、そこは最初から折り込み済みで動いていました。

その「時間が空く」ということで、一旦気持ちが落ち着いて、モチベーションが下がったら嫌だな、という風に思っていました。睫ちゃんが忙しいのは重々承知でしたが、合間にミーティングを入れさせてもらったり、こまめにやりとりをさせてもらって、モチベが下がらないように注意していました。

キャスティングに少し時間がかかっていたこともモチベが下がらずにすんでいた要因かもしれません。決まるまで結構ヒヤヒヤしていましたが、自分の方があまり知らない方々だったので、その辺りもしっかりしないと、と思っていたのが良い影響だった気がします。

また、自分のモチベーションだけではなくて、1stを聴いてくれた人に忘れられたらどうしようかな、と思っていた部分もあります。空いてしまった間隔を取り戻すにはどうしたらいいか、というのも考えて、noteで振り返りの記事を書くようにしました。その結果、公開までのスケジュールが結構カチカチだったり、盛りだくさんになり過ぎてしまった感じがして、その辺は反省しています。

思い出してもらおうとしたらスケジュールがギチギチになってしまった


粒の揃った作品群へ


1st、2ndと作品が増えて、並べて見ると、個人的には粒の揃った作品になったなと思いました。1stには1stの、2ndには2ndの良さがある、という風に見ることができたなと思います。
そういう風に感じることができるというのは、粒が揃っている、力が拮抗しているからじゃないかなと思っています。

元々脚本の段階からそう感じることができた、というのも大きいですが、キャストさんの力も大きいなと思っています。

その時々で2回切り、という参加の仕方もあって、短い時間で集中して参加していただいたのが良かったかなと思いました。また、初対面の場合もあって、程よい緊張感や、慣れ過ぎる前に収録まで終えられるというのも良かったかもしれません。仲が良い座組で作品をつくるよさもあるけれど、そうでない部分もある。一長一短ですが、うまいこと良い面を掬い取れたのかなと思いました。

また、全体を睫ちゃんにみて貰えていたのは大きいなと思いました。作品に対してのバランス感覚というか、守るラインみたいなところがブレていないと思ったし、睫ちゃんがいてくれるからちゃんとやらねければならない、という気持ちもキープできた気がします。

自分ひとりでも物事は進められるけれど、継続していく時に私にとっては「誰かが見ている」というのは大きいなと思いました。だから、こうやってnoteも書いているのだろうし、SNSなどで誰かの目に触れるということが私にとっては必要なことなのだろうと思っています。


次は、マーブルドラマ2ndを製作した時に気を付けたことなどをまとめてみようと思います。収録するときに気にかけていることなどを書けたらいいなと思います。


マーブルドラマ2nd『ここだけの話』


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