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マーブルドラマ | 北陸の演劇人とオーディオドラマをつくります

はじめに

2023年、3月に演劇ムーブメントえみてんの公演を終え、今年の予定ががら空きになりました。客演や自分企画の公演をする、という手もあったのですが、えみてんのメンバーそれぞれが個人の活動を始めていったので、私も何か個人で大きめの企画をしたいなと思いました。

そんな折、たまたまTwitterで見かけたある1枚の写真がきっかけで、この「マーブルドラマ」という企画が動き始めました。

北陸の演劇人とオーディオドラマをつくる企画
「マーブルドラマ」
ができるまで、そして、オーディオドラマをつくり、公開するまでのことを、文章でもまとめていこうと思います。
オーディオドラマ本編、その舞台裏は先行して動画にしています。
(動画は↓こちらからどうぞ)

このnoteは、動画ではなく、文章で読む方が好きという方、読んだ方が手っ取り早い!という方向けのものであり、同時に、私自身がこれまでを整理するためにまとめていくものです。動画では話していないことも追記していくかもしれません。


訳あって「マーブルドラマ」

2021年12月。演劇ムーブメントえみてんは、かなざわリージョナルシアターげきみる、という金沢市民芸術村で行われた演劇企画に参加しました。
その年は、北陸3県から参加団体を募集しており、富山県枠としてえみてんは参加しました。

今までは富山県の中だけで舞台を作っていましたが、その年、初めてえみてんとして県外で公演をしました。お客様との出会いはもちろん、石川の演劇関係者のみなさん、福井の演劇関係者のみなさんとも顔見知りになることができました。

コロナ禍で、打ち上げも結局開催されませんでしたが、その後もSNSなどを通じて、関わった演劇人のみなさんとは交流をさせていただいていました。それぞれの県でも活動を続けていましたが、やっぱりそこは演劇人。離れているけど、せっかく知り合ったから合同公演とか公演とかしたいよね~なんていう話もでますよね。

ですが、実際福井、石川、富山はまあ離れており、気軽に公演をやろう、という感じではないくらいの距離です。北陸新幹線延線で北陸間は1時間くらいで移動できる!というのもこれからはありますが、なかなか一筋縄ではいかないよな、と思うわけです。

それでも、せっかくご縁があるわけだから、舞台じゃなくても何らかの手段や媒体でお芝居に触るようなことができないかと思いました。
そこで思ったのが、オンラインで作品を作る、というものでした。

私は高校生の頃は部活でラジオドラマを作っていましたし、大学はサウンドドラマを作るサークルもやっていました。昔とった何とやらですが、音声作品なら何とかなるんじゃないか、と思ったわけです。コロナ禍でオンラインの読み合わせくらいなら出来る、というのもわかっていましたし、編集で手を加えれば環境の違いで発生する遅延、間とテンポの問題も何とかできます。
舞台をやりたいよね~というので盛り上がるのも楽しいですが、舞台にこだわらず、とにかくみんなで何か作品を作るというのが大事だ、と思いました。

何となく、そんなことをおぼろげに思いながら、自分の中でどうしたら作品を作れるか、という具体的な思案に入っていきました。

そんな折、私はTwitterで1枚の写真を見かけます。それは、私の好きなコンテンツのライブDVDが映り込んだ写真でした。

【切り抜き】マーブルドラマ 1st | のとえみひとり反省会 より
稼働初期から監督(プロデューサー)をしているアイドルマスターsideM。今年でブランド8年目

この写真を見たとき、まさか演劇関係者でP(プロデューサー)がいるとは思わず、1人でざわざわしていました。睫ちゃんのことは、Twitterで何となくは知っている程度でしたが、急に身近な知り合いに思えてきた瞬間でした。リプライなどでちょっとやりとりした後、せっかくなので、ということでオンラインでお話させてもらうことにしました。

ひとしきりアイドルマスターsideMについて話した後、実は、こういう、北陸勢でオーディオドラマを作りたいんだよね、という話を睫ちゃんにしました。
この時の私の弱い点としては、
・脚本を書いてもらえそうな人脈が無かったこと
・企画をやる上での協力者、または一緒に企画をやってくれそうな人がいなかったこと

がありました。後者は自分自身でも進めていこうと思えばできたかもしれません。ただ、前者には自信がありませんでした。睫ちゃんは劇作もしているので、オーディオドラマの脚本を書いてくれそうな人を紹介してもらえたらなと思っていました。

一通り話をすると、睫ちゃんは脚本の協力だけでなく、企画にも参加してくれるとのことで、私は本当に感激していました。
お芝居をしている仲間はたくさんいますが、自分自身が「この作品を演りたい」といって公演をやったことは1回くらいしかありません。自分が企画で誰かと作品を作るという経験は本当に少ないです。その背景には、自分がやりたいと言った企画に誰かを巻き込むのは申し訳ないという気持ちや、自分の熱量が高いために、自分だけが頑張り過ぎて、周りとの温度差が大きくなってちょっと悲しい気持ちになる、ということがありました。

そんな懸念点もあり、誰かを誘う、ということをいつもは躊躇するのですが、今回は同じコンテンツが好きな人同士、というところで安心してお願いすることができました。また、睫ちゃんの着眼点や熱量も素晴らしくて、「この瞬間は私もよりも睫ちゃんの熱量の方が大きいな」と思ったりしてとても嬉しかった記憶もあります。

こんな経緯で、「マーブルドラマ」はスタートしました。



●●● ふたりの企画最初の打ち合わせはこちらの動画から

●●● マーブルドラマ1st『intro』
記念すべき最初の作品はこちらの動画から



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