木谷美咲

文筆家・エッセイスト・絵本原作者の木谷美咲です。著書が13冊になりました。『食虫植物の…

木谷美咲

文筆家・エッセイスト・絵本原作者の木谷美咲です。著書が13冊になりました。『食虫植物のわな』(文:木谷美咲 絵:横山拓彦 監修:長谷部光泰 西田治文 偕成社)『官能植物』(NHK出版)など Web http://kiyamisaki.wix.com/syokuchu

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  • めずらしい味

    イラブー、ウツボの味噌煮、亀の手、ワケノシンノス、山羊汁、ウツボカズラ飯、穴ジャコ、カラクッコ…珍味を巡るエッセイです。

  • コミックエッセイ

  • 木谷美咲の作品一覧

    出版社より上梓した著書の試し読み&ご紹介です。ご興味をもっていただければ嬉しいです。

  • 雑文いろいろエッセイ

    珍味、フリーランス仕事術以外のいろいろなエッセイを入れておきます。

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    noteで告知した記事をここに保管します。

最近の記事

『奇形美學 食蟲植物瓶子草:栽培照護&花藝應用完全指南』

2015年に誠文堂新光社より上梓した 食虫植物サラセニアのアレンジ本「食虫植物サラセニア・アレンジブック」の台湾翻訳本が出ました。 詳しいページはこちらです。 翻訳者は、鄭昀育さん 出版社は、噴泉文化館 オリジナルを発売してから2年が経ちましたが、 内容は今なお斬新だという自負があります。 園芸の名手中村英二さんによるサラセニアの鉢、 気鋭のフローリスト岡寛之さんによるサラセニアのアレンジメント と二つの異なる表現方法を用いたサラセニア作品を 交互にご紹介してい

    • 新刊『官能植物』のお知らせです

      5月16日発売予定の 新刊『官能植物』(NHK出版)のAmazon予約受付が開始されました。 https://www.amazon.co.jp/dp/4140093560/ この本は、食虫植物をはじめ、蘭や多肉植物など35の植物をピックアップし、艶かしくも挑発的な写真とともに、その官能性について語った本です。 エロスも様々。「形」「生態」「匂い」「利用法」と異なる4方向から、植物が持つ官能性の核へと迫っていきます。 その他、「緊縛と盆栽」「食虫植物とSM」などのコラム

      • 今週の1/26(木)深夜24:25~ 関西テレビ「NMBとまなぶくん」に出演します!内容は食虫植物特集。関西だけの放送ですが、どうぞよろしくお願いいたします♡

        • 今日はロケでした。レポーターはサンドウィッチマンの富澤さん!写真掲載は、ご本人からご了承いただきました♪ 12/11放送予定です。

        『奇形美學 食蟲植物瓶子草:栽培照護&花藝應用完全指南』

        • 新刊『官能植物』のお知らせです

        • 今週の1/26(木)深夜24:25~ 関西テレビ「NMBとまなぶくん」に出演します!内容は食虫植物特集。関西だけの放送ですが、どうぞよろしくお願いいたします♡

        • 今日はロケでした。レポーターはサンドウィッチマンの富澤さん!写真掲載は、ご本人からご了承いただきました♪ 12/11放送予定です。

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        記事

          月刊の子ども向け科学雑誌『たくさんのふしぎ』(福音館書店)内「ふしぎ新聞」で連載がはじまりました。コラムとイラスト『ゾッコン♡食虫植物』をかいています。10/1発売号『 食べられて生きる草の話』から毎月連載https://www.fukuinkan.co.jp/magazine/fushigi/ … よろしくお願い致します。

          月刊の子ども向け科学雑誌『たくさんのふしぎ』(福音館書店)内「ふしぎ新聞」で連載がはじまりました。コラムとイラスト『ゾッコン♡食虫植物』をかいています。10/1発売号『 食べられて生きる草の話』から毎月連載https://www.fukuinkan.co.jp/magazine/fushigi/ … よろしくお願い致します。

          僕らの蟷螂(かまきり)の失敗

          子供の頃、カマキリが好きで、卵を自分の家の勉強机の中に入れておき 忘れた頃に孵化してしまい、引き出しの中から、子カマキリが大量に溢れ出し 母親が悲鳴をあげたことがあります。 そんな話を農学博士&イラストレーターの横山拓彦さんにしたところ 「ボクもやりました」と笑っていました。 子供の頃、たぶん多くの人が通る道。よくある失敗。 ところが、私は大人になってからもそれをやってしまったのです。 あれは、数年前、永田洋子さんとご一緒したマレーシアから帰国した時 ほっと一

          僕らの蟷螂(かまきり)の失敗

          『私、食虫植物の奴隷です。』(木谷美咲・著 水曜社)

          『私、食虫植物の奴隷です。』(木谷美咲・著 水曜社)食虫植物マニアの世界に飛び込んだ9年間を綴ったエッセイ、食虫植物狂想曲です。 目次 【栽培編】狂おしくも楽しい食虫植物との日々 ・ホームセンターで入手しやすい5品種の栽培方法 ハエトリソウサラセニア/ウツボカズラ/モウセンゴケ/ムシトリスミレ ・虫を食べる植物がなぜこんなに魅力的なのか ・ラベルを探して三千里〜園芸ラベルの悲劇1 ・水槽でウツボカズラを育ててみる ・われこそは食虫植物ベランダー ・恐怖のきな

          『私、食虫植物の奴隷です。』(木谷美咲・著 水曜社)

          珍味⑪ 臭い?臭くない?山羊汁(ひーじゃー汁)

          肉食に思われることが多いのですが、実際は肉をそれほど食べることがなく、日常的には魚や野菜を多めに食べています。魚に味が近い鶏肉がもっとも好きで、鶏肉→牛肉→豚肉の順に好きです。  ところが例外があり、羊肉だと俄然順位があがり、鶏肉に並びます。  しかも、ラムよりもクセのあるマトンが好みです。  インド料理店では、なにをおいてもマトンカレーが食べたいし、マトンビリヤニも大好物です。 何が好きって、あの獣臭。池袋にある中国東北料理の店で、たっぷり唐辛子とクミンをまぶして食

          珍味⑪ 臭い?臭くない?山羊汁(ひーじゃー汁)

          『奇想 食虫植物小説集 疾走! ハエトリくん 併録 ヴィーナス・フライ・トリップ 食虫植物の妻』(YAMAKEI QuickBooks)

          『奇想 食虫植物小説集 疾走! ハエトリくん 併録 ヴィーナス・フライ・トリップ 食虫植物の妻』(作:木谷美咲 イラスト:ありたかずみ YAMAKEI QuickBooks) 初の小説集(電子書籍)です。食虫植物をテーマにした三話を収録し、 表題の『疾走!ハエトリくん』は、食虫植物のキャラクターハエトリくんが ガールフレンドを食べられた怨みで、ネコのクロに復讐を誓う話です。 ※『疾走!ハエトリくん』本文から※ 「なんの音かいな」  ゆっくりとクロがこちらに近づいて

          『奇想 食虫植物小説集 疾走! ハエトリくん 併録 ヴィーナス・フライ・トリップ 食虫植物の妻』(YAMAKEI QuickBooks)

          『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』内山昭一・木谷美咲 著 山出高士・撮影(山と溪谷社)

          日本初、フルカラー本格的昆虫料理本! 『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』 内山昭一・木谷美咲 著 山出高士・撮影(山と溪谷社) 本書は、昆虫料理研究会の代表・内山昭一さんとの共著であり、 数ある昆虫料理の中から選りすぐった、50レシピを すべて詳細なプロセス付きでご紹介しています。 ・見た目にやさしい昆虫料理 ・素材を活かした昆虫料理 ・野趣を楽しむ昆虫料理 ・スペシャル昆虫料理 と、4段階に分けて、初級から上級へと 昆虫料理をマスターできます。 どれ

          『人生が変わる! 特選 昆虫料理50』内山昭一・木谷美咲 著 山出高士・撮影(山と溪谷社)

          『ハエトリくんとふしぎな食虫植物のせかい』(作:木谷美咲 絵:ありたかずみ)

          『ハエトリくんとふしぎな食虫植物のせかい』(作:木谷美咲 絵:ありたかずみ VNC)食虫植物のキャラクターハエトリくんが困難にむかって、立ち向かう絵本です。本書の後半には、食虫植物の基礎知識、育て方、自由研究や自生地紹介もあり、食虫植物も丸ごと楽しめる一冊です。 友人であり、人気イラストレーターのありたかずみさんがイラストを担当しています。 ところが、 この本、出版社がこの本の発売の二ヶ月後に倒産してしまい ただいま絶版になっています。 印税も原稿料も支払われていま

          『ハエトリくんとふしぎな食虫植物のせかい』(作:木谷美咲 絵:ありたかずみ)

          珍味⑩ がん漬けと「クラブ・ヴィオロニスト」

          杉浦日向子さんの掌編小説集『ごくらくちんみ』に 「がん漬け」という珍味が紹介されています。 『ごくらくちんみ』は、オリーブやたたみいわし、カイコ、ふぐ白子、くさや、うずらピータンなど全68種の珍味が取り上げられ、ひとつの珍味につき、一本の掌編小説に料理されています。すなわち、68本の掌編小説からなります。 一本はごくごく短いのですが、一話完結で、男女の話であったり、親子の話であったり、珍味を巡るさまざまな境遇の人間関係の綾が面白く、 洒脱で、濃密で、人情味があたたかく

          珍味⑩ がん漬けと「クラブ・ヴィオロニスト」

          『マジカルプランツ ~食虫植物・多肉植物・ティランジアをおしゃれに楽しむ~』

          『マジカルプランツ』(山と溪谷社)~食虫植物・多肉植物・ティランジアをおしゃれに楽しむ~ 木谷美咲・著 「食虫植物、多肉植物、ティランジアは、いずれも肥沃な土地ではない、過酷な環境で育ち、そこで独特のフォルム、生態を獲得した健気でたくましい植物たちです。自分の運命に負けずに生き続けてきた姿に、私は拍手を送り、共感し、そして応援したいと思っています。  園芸業界では食虫植物、多肉植物、ティランジアはまだまだマイナーな存在です。けれど決してほかの植物にも負けない美しさ、独

          『マジカルプランツ ~食虫植物・多肉植物・ティランジアをおしゃれに楽しむ~』

          『不可思議プランツ図鑑』文:木谷美咲 絵:横山拓彦(誠文堂新光社)

          「植物は、タフで繊細で、自らが置かれた環境に応じて、いつだって、必死に生きようとしているのじゃよ」(『不可思議プランツ図鑑』本文より 文:木谷美咲 絵:横山拓彦 誠文堂新光社) amazonリンクです↓ 『不可思議プランツ図鑑』(誠文堂新光社) 世界中には、実に多くのふしぎな形をし、奇妙な生態をもった植物が存在しています。食虫植物のハエトリソウ、蜂に擬態するオフリス、雪を溶かすザゼンソウ、ヒマラヤのセーター植物、石に擬態するリトープスなど、なぜそんな形、生態をしているの

          『不可思議プランツ図鑑』文:木谷美咲 絵:横山拓彦(誠文堂新光社)

          珍味⑧ 山のヘビ、海のヘビ、イラブー

          奇しくも、マムシやシマヘビを食べたのと同時期に、ウミヘビも食べる機会がありました。  山と海のヘビ、両方と相見えることになったのです。  ヘビは神の使いといいますから、海の神と山の神を胃袋におさめてしまっていいものか、逡巡するところでもありますが、せっかくの機会は逃したくはありません。  しかし、両方とも「ヘビ」といいますが、その味は驚くほど違うのです。  マムシを食べたのと同じ年に、沖縄の石垣島に永田洋子さんの取材に同行し、摘み草料理の店で食べました。エラブウミヘビ

          珍味⑧ 山のヘビ、海のヘビ、イラブー

          珍味⑦ シュールストレミングの悪臭と豊潤

          発酵錬金術師こと、発酵学者、 農学博士である小泉武夫さんの著書『奇食珍食』、『くさいはうまい』や『不味い!!』に、たびたび登場する シュールストレミング。 スウェーデン産の塩漬けニシンの缶詰なのですが、強烈な悪臭から、現地では河原で開封しなければならない、風上で開けてはいけない(風下に人がいないことを確認)、周囲50メートルに人がいないことを確認しなければならない、などのルールがあるとか、「世界一臭い」といわれ、エピソードに事欠きません。 なぜ、それほど悪臭を発するかと

          珍味⑦ シュールストレミングの悪臭と豊潤