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エリア予選を勝ち抜くための環境メタ超越ウィッチ


自己紹介

はじめまして、kiyoと申します。
こういった環境記事を書いている方は大体結果を残した強者が多い(でなければ説得力が無い)のでこうして書き残す事自体恐縮ですが、弱者目線が少しでも参考になればと思い執筆しています。

じゃあどんなレベルのプレイヤーであるかを理解してもらうため簡単な来歴を。
私は恐らくShadowverse Evolve界隈で最長老クラスの良い歳した人間で、カードゲームはこれで始め、これしか経験していません。そう、にわかです。
ひょんなことから黒銀のバハムート環境から始める事になりましたが、あくまで身内同士の遊びであり、店舗大会に出る事すら畏れ多いと思っていたくらいなのでGPに出ている現況は想像もしていませんでした。
仕事や私生活の合間を縫ってゆるく活動し、豪運によりCSでベスト8に数回残る事は出来ましたが優勝経験はありません。
カードゲームの基本すらきちんと理解できておらず特筆すべき実績も無いまま場の雰囲気だけで続けている初心者、こんなプレイヤーです。

デッキ選び

エリア予選の環境予想

こんな初心者ですが、これも豪運で今年のエリア予選(関東A)の権利を獲得する事ができたのでそれに向け当日の環境を予想しました。
直近に大阪GP(トリオ戦)があったためまずはこの時の環境を主軸に検討しました。

2023 Winter 大阪GPクラス分布
ロイヤル 21.5%
エルフ 19.1%
ナイトメア 18.7%
ウィッチ 14.8%
ビショップ 9.9%
デレマス 8.9%
ドラゴン 7.1%

個人戦であるエリア予選とトリオ戦である大阪GPとでは考え方が大きく違うものの使用率上位は基本として環境で強いデッキなので考える上での基軸としては問題ないと判断しました。この基軸に加えてCSの結果や、店舗大会での使用状況を加えて考察しました。

大阪GP前の印象では自然ロイヤル、自然エルフ、機械ナイトメアが台頭して3強を形成し、その下に超越ウィッチが構えているという感じでした。この3強が三すくみ状態であり、この中から比較的手札要求値の低い(安定する)自然ロイヤルが頭一つ抜けた印象がありました。それにより自然ロイヤルに微不利であった自然エルフが減る事になり必然的に自然エルフに不利であった機械ナイトメアが増えていきました。
ここから3強以外のデッキを考えます。超越ウィッチは各対面への対応力の高さから個人戦では増えると予想しますが、機械ナイトメアが増える予想なので厳しいと見てます。GPや最近のCSでの活躍から自然ドラゴンは微増、コントロールナイトメアは増えるとは思えないけど少数はいるはず。エルフは自然が減る代わりに妖精が増えると予想。ビショップはタイプが割れるものの機械守護、機械、童話、コントロールとそれぞれ少数いると思われる。デレマスはクールが以前強いのでそこそこいると思う。あとは環境メタとしてキュートが少数いると予想。

これらから環境を以下と予想。
Tier1 自然ロイヤル、機械ナイトメア
Tier2 超越ウィッチ、自然エルフ
Tier3 自然ドラゴン、クール
Tier4 妖精エルフ、コントロールナイトメア、キュート、ビショップ

分布の結果は分からないので答え合わせはできませんでしたが、周りを見る限りでは自然ロイヤル、機械ナイトメアが多く目についたので大きく外してはいなかったかなと思います。
※余談ですがTierは各業界で使用され私感では数字が大きいほど上位なので少し違和感がありました笑

童話ビショップ

最初に候補となったのが童話ビショップです。
正直なところそれほど時間を取る事が出来ず、対面練習などに費やせる時間が限られることが分かっていたので今まで触れた事の無いようなクラスやデッキタイプを選択する事が出来ませんでした。この状況から以前からデッキとして存在していて使用したことのある童話ビショップを選択する事にしました。

結局使用しなかったデッキであるため多くは語りませんが、ブラックビショップ(+オデット)とムニャールの追加によりこれまで不利となっていた超越ウィッチに対して有利となった事や、先3ラプンツェル(体力5)からの先4アリスの破壊力がTier1である自然ロイヤル、機械ナイトメアにものすごく刺さるため採用を検討しました。
実際に大阪GP直前のCSでは決勝トーナメントに上がれましたし、どうにもならないと感じる対面も少なかったのでエリア予選も前日までこれで挑むつもりでした。
本戦5日前のCSで環境デッキに破壊されてから再考し本戦前日に超越ウィッチに切り替える事にしました。童話の採用枚数が増え以前より捲りによる下振れはかなり減りましたが、及第点となるまあまあの捲りを許さない厳しい環境である事が最終的な不採用理由となりました。

秘術ウィッチ

森羅鋼鉄環境初期に一番時間をかけて試行錯誤したデッキであるため2秒くらい採用を考えましたが即不採用となったので供養。

超越ウィッチ(愚案)

森羅鋼鉄環境ではほぼ触っていませんでしたが、他に選択するデッキがなかったため消去法で採用となりました。環境予想でも触れたように数が増えると見ている機械ナイトメアに不利である事(これがそもそも今環境で使用していなかった理由)から採用には不安がありましたが他に道はありませんでした。

ではあとは構築で何とかするしかない中、対面の取捨選択を迫られ自然ロイヤルと機械ナイトメアの2強は絶対に捨てられない、逆に言うと他は捨てても良いという事を基軸に据えることにしました。最初に考えられたデッキが以下になります(最終的にボツ)

自然ロイヤルは白霜2枚あれば何とかなるだろう、問題は機械ナイトメアでカースエンチャンターが制限された今こそアグネスタキオンの出番だろうという安易な考えで生まれました。タキオンを有効に使うため1スペルは少し多めに。
Tier2予想している超越ミラーを完全に捨てているし、タキオン入れたからといっても機械ナイトメアにはまだ不利なので何とも中途半端なデッキとなりあえなくボツに。
前日にこれでCS出ましたが、自然ロイヤルにも機械ナイトメアにも当たることなく他デッキに破壊されました…

超越ウィッチ(採用)

冒頭で話した通り初心者で対応力もない上に前日でデッキがこんな状態であるためほぼ諦めムードでしたが、何とか一矢報いたいという事で有志に構築を相談して出来上がったのがこちらです。

デッキのテーマは【カースエンチャンターは制限されていない!】です。
2強予想の自然ロイヤル、機械ナイトメアをかなり意識していますが、ペンギン、蓄積、知恵の光も多く採用し超越ミラーやコントロール系のデッキも意識した構築となっています。各カードの採用理由などは以下より。

デッキ解説

各カードの採用理由

基本的には良く見るテンプレを採用しているので、キーカード以外は説明を割愛します。

【ソニックフォー・2枚】
ほぼどの超越にも入っている除去スペルです。2枚採用は珍しいと思いますが、1ppで取りたいフォロワーが環境に少なく他に採用したいカードの関係で2枚に。

【エレノア・2枚】
後述のアルケミックロアを採用している事から序盤に使いたい場面が減ったため2枚に。

【ペンギンウィザード・2枚】
自然ロイヤルや機械ナイトメアにはほぼ出す余裕がありませんが、終盤のキーカード探しやクオン超越でリーサルを決める時の追加打点用などにも使えやはり強いという事で2枚採用。
また、超越ミラーや自然ドラゴン、対コントロールデッキなどSC速度重視の時に絶大な力を発揮するため不採用は考えられないという結論に。
マーリン進化で使いたいスペルが墓地に無い時にペンギンが場に残っていればサーチ後ペンギン効果捨て進化使用という流れができるのもペンギンを採用した理由です。
また単純に序盤で形代を出すカードが採用されていないためディスカード手段が乏しく、最強カードである光の道筋を抱えて終わるという一番やりたくない負け方を回避したいという意図もあります。

【白霜の風・3枚】
このデッキのストロングポイントの一つです。1枚採用が多く見られ、多くても2枚採用がほとんどかなと思います。言わずもがなTier1の自然ロイヤルのミストリナを絶対に許さないという構えです。機械ナイトメアのモノや他デッキでも使えそうな堕天に1枚だけ変えようと思いましたが、今環境で3pp残すのは容易ではないし、魔弾やソニックフォーでも代用できるので白霜3枚採用に至りました。
使うことはありませんでしたが超越ミラーでSC速度負けした時の構えなども想定していました。

【アルケミックロア・2枚】

これはカースエンチャンターです。寧ろ5面でも取る事ができる事を考えると機械ナイトメア戦だけにおいてはカースエンチャンター以上です。
機械ナイトメア戦ではエレノア術式の使いどころが非常に悩ましいところと思いますが、これが手札にある事により序盤で術式雑切りしても許されるし、先5エレノア進化術式ではなくアルケミックロア打つだけが可能です。エレノア温存できればSC10のコスト踏み倒しも可能になります。
とにかく機械ナイトメア戦での除去が容易になり、対面も意識外から飛んでくると対処ができません。大体マーリンサーチで持ってきますが、見せるだけでも機械ナイトメア側はフリーズします。
大紅蓮もありですが、恐らく機械ナイトメア相手に大紅蓮打つ場面になっていれば多分負けます。
機械ナイトメア戦に限っては1枚では足りないため2枚採用しています。

主要カードの不採用理由

【鬼呼びの導師】
面の圧がかけられる唯一と言っていいカードですが、そもそもそういうデッキではありませんし、もう一つの除去カードとしての役割も現環境ではほとんど縦で返されるためほぼ使いどころが無く不採用に。

【式神の使役】
他に採用したい除去スペルが多くあり先2以外で使い辛い本カードが抜かれる事に。

【堕天】
白霜採用理由で述べた通り。

【精神統一】
これを使う余裕がほぼ無く、回復してしのぐ場面よりそもそもライフを削られないようにする場面が多いため使用頻度が低く不採用に。

各対面への意識

ロイヤル

なんと言ってもTier1である自然ロイヤルを想定します。他タイプだとしても大きく動きが変わるわけではないので問題無し。

【選択:先攻】
結局はミストリナ次第なので最速ベイリオンされる事は問題無し。白霜はミストリナ、魔弾はベイリオンに使いたいので先3獣戦士、先4ベイリオンされるほうが好ましくない。最速ベイリオン後の後4、5も後攻だからこその強い動きも無いので先攻を渡したくない。
6t以降は常にミストリナケアが必要なため早めにSC進めるためにも先攻とるという理由もあり。

ナイトメア

こちらもTier1である機械ナイトメアを想定します。ただ、環境メタでコントロールナイトメアなどもいるので意識はする。超越としては後者の方が良いので違っても構わない。

【選択:後攻】
後3ニコラ、後4エンネアーニコラと繋げられるのが一番厳しいので後攻を渡したくない。また、アルケミックロアを打ちたいタイミングがエンネア後なので回収する最も良いタイミングが後4マーリンサーチ進化になる。先攻だと先3か先4でマーリンサーチしないといけないのが辛い。

ウィッチ

機械ウィッチもいると思うが母数が多いと思われる超越ウィッチを想定する。

【選択:先攻】
どちらが先に飛ぶかの勝負はpp依存になるので先攻を取る。最速SCを目指す。明らかに速度負けしそうな時は白霜プランも検討する。ただ、速度負けしてる場合は先にクラシカルクオンなど決められるので恐らく負ける。

エルフ

母数が多そうな自然エルフを想定する。妖精エルフだとすると大きくプランが変わるが後者だとどちらにしてもお祈りになるのであきらめる。

【選択:先攻】
妖精だと当然先攻を渡したくないが、自然エルフだとしても先攻を渡したくない。ラティカ回帰-プライマルラティカ回帰と決められると厳しいので先攻取られたくない。エンシェントエルフ以外は後攻特有の強さもあまり無い。

ドラゴン

直近で結果を残し始めた自然ドラゴンを想定する。他タイプはフォルテ警戒になるけど止めようもないので割り切る。

【選択:先攻】
ヴァイディ前に最速でSC進めて詰められる前に決めたい。ヴァイディ警戒でフォロワー出さない事も検討するが、先2託宣などされるとヴァイディまで早過ぎてフォロワー出さずに進行できるかは微妙なところ。

ビショップ

機械守護、機械、童話、コントロールなど型が多過ぎる上にタイプもまるで違い、どれもシェアが飛びぬけていないので絞るのは難しい。童話だけ不利対面なので警戒する。

【選択:先攻】
童話だと先攻渡したくないし、コントロール系で先4マーウィンも厳しいので先攻渡したくない。

デレマス

クールを想定。他タイプでも途中で対処可能と思うし大きく方針が変わるわけではないので母数が多そうなクールを想定する。

【選択:先攻】
先攻取られてクールに理想ムーブされたら恐らく負けるので先攻を取らせたくない。

関東Aエリア予選

1戦目 機械ナイトメア(月菜さん)

【サイコロ負け:先攻】【勝ち】
想定した2強の一角ではあるけど当たりたい対面では無かったので初戦で終わったかと思った。
ニコラ、エンネアx2、モノx2、機械神と強い動きをされるもアルケミックロアx2、ロアのおかげで温存できたエレノア-術式x2などで盤面処理し続けたので何とか超越が間に合って勝ち。

2戦目 妖精エルフ(ざわいさん)

【サイコロ負け:後攻】【負け】
エルフと聞いて嫌な予感がしたが1フェアサで本当に終わりを予感。初手もマリガン後道筋、白霜x3で笑うしかなかった。
フェアサの後は2パス、3ブルーム(白霜)、4ブルームとそこまで強い動きではなかったけど、5アナスタシア(白霜)、6シンシア、7アナスタシアで終わりました笑
初手が理想でも負けてたと思うのでこういう時に事故って良かったかもしれない。

3戦目 童話ビショップ

【サイコロ勝ち:先攻】【勝ち】
機械かなと想定しましたが1鷹富士、2ルーキートレーナー・メダで童話確信し嫌な対面3連戦で萎えましたが、1pp3種見えて恐らくフェリアはいるので1pp10~12枚体制なので長期戦覚悟で臨みました。
その後はブリキ、フィーナメダ、フィーナフェリアなど延々並べられて除去しての流れになる。相手手札枯れるもこちらも除去しか引けず7パスなどあったが何とか超越間に合う。

4戦目 機械ナイトメア

【サイコロ負け:先攻】【時間切れ】
ニコラx2、エンネアx2、モノx3、ファーストワンx2などほぼ理想的に動かれるもアルケミックロアが効いてすべてしのぎ切る。ただ、アルケミックロアをサーチで見せていたこともあり長考が増え時間切れとなってしまった。相手はほぼ主要カード使用済みで手札もEXも少なく、こちらも超越が無いもののクラシカルクオンなどすぐには詰め切れないが勝てる算段が見えていた事もあり時間切れは頭に無く油断していました。
そろそろ時間やばいかもと気にしてジャッジに確認した時にはもう遅く(残り1分きっていた)時間切れ濃厚となってしまった。
とりあえず返せないであろうできる限りの面を作るのが精一杯で返して終わり。

5戦目 クール

【サイコロ勝ち:先攻】【勝ち】
ほぼ理想ムーブされるも勝ち。先攻取られてたら危なかった。

6戦目 自然ロイヤル

【サイコロ勝ち:先攻】【時間切れ】
後6ミストリナだけは通したが、その後2回のミストリナ(効果x3)は白霜で返す。白霜がサーチで見えている事もあり長考が増えるもこちらもキーカードが揃わず決めきれない。
回復もあって詰めきる算段が無いためクオンを小出し(残れば勝ちの状態)にする戦法を取るも、オクトリスでアルケミックロアを使われ処理される(恥ずかしながらロア簒奪は考えていませんでした…)結果論としてクオン小出しにした事で間延びしてしまい時間切れとなってしまった。
最後は自分のターンに返ってきたところで終わり、超越超越で詰め切れるところだったが1回目の超越後がEXターンで2回目の超越を打ったところで終わり。

7戦目 侮蔑原初ドラゴン

【サイコロ負け:後攻】【負け】
原初、原初、フォルテ、フォルテで瞬殺されました。

総評

※時間切れについては後述するためここでは言及しません。
事前に予想した環境に近いものであったにも関わらず序盤に不利対面を引き続けてしまった事が少し心残りです。母数の多かった自然ロイヤルを序盤で引けていれば結果は違っていたかもというたらればはありますが、環境予想は悪くなくプレイも事前に想定した通りにほぼ進行できたので概ね満足しています。
反省点としては使用するデッキが前日に決まる事になり準備不足が露呈してしまった事です。
事前準備にもっと時間を掛けることができればもう少し良い結果が得られるかもしれないという手応えを感じる事が出来たのは大きな収穫です。

時間切れについて

たまたまか誘発してしまったかは分かりませんが、最近両負けに関するツイートが多く見られました。言葉は違えど概ね皆さんの意見は同じで、私も同じように思います。

エリア予選という大事な場面において2回も起こしてしまい、結果について記述する事を躊躇いましたが、自分への戒めを込めて記述する事にしました。

両負けとなってしまう事は両者にとって一利無しという事は理解していましたが、続けていたら勝ちであった確率が極めて高かった事、こちらが一方的に時間を消費した訳ではない事から判定は相手に委ね自ら降りるという選択は取りませんでした。
どちらかが一方的に悪いという状況でなければ現在の状況から判断して欲しいと思ったことは本音ですが、途中の時間確認を怠った事、プレイを促さなかった事、プレイを促せる程自分のプレイは速くなかった事、急遽握る事になったための練度不足など自分の落ち度も多くありました。

自らの時間管理意識、両負けに対する本当の理解、プレイ速度をもう一度見直し同じ事が起こらないよう努めていきたいと思います。

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