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山伏の修行した山を登る -忍者修行の登山で気づいたこと-

忍者の元になった修験(山伏)とは?

忍術や忍者の修行法は修験道(修験者、山伏の宗教)由来のものが多く、忍者の起源は修験者だったと言われています。修験道は日本古来の神道と山岳信仰に仏教などが組み合わさった宗教で、修験者は山に入り修行を行うことで身を清め、再び里に帰りお札や薬を売ったり加持・祈祷を行なっていました。

修験道から取り入れられた忍術には、九字護身法などの呪術、松明(照明)、法螺貝(連絡)、格闘術、武器術、気合、薬学、移動法などがあります。ちなみに日本古来の武術は多くが修験道から発祥しているそうです。日本武術、武道ならではの、攻撃のときに気合を発する行為(剣道のヤーやメーンなど)は修験ならではのものです。

「大山」修験者の修行した山を登る

今回登山を行った神奈川の大山は、修験ゆかりの山で、昔はたくさんの修験者が修行を行なっていたそうです。

この登山の目的は、忍者の元とされる修験者と同じ山を登ることで、当時の修験者の気持ちや考え、体験に少しでも近づき忍者と同じ思考や気持ちの状態を目指すことにありました。当時の忍者の気持ちに近づくことで、現代で忍者はどういう行動を取るか、何を考えるかがわかってくると考えています。その結果、現代忍術の研究・開発に繋がるものと思っています。

ここにはシンプルに登山で気づいたことを書いていきます。現代忍術的なレポートは後日書くかもしれないし、書かないかもしれません笑

自然の豊かさを全身で感じる

まず山登りをしていると「自然がこんなにも豊かだったのか!」ということに気づきます。

山の斜面は急だったりなだらかっだったり、いろんな木があったり草があったり、土を踏んでいたと思えば岩場に変わったり、クーラーのような涼しい風が吹いてきたり、水の流れが聞こえてきたりと、言葉では表しきれないさまざまな自然を全身で感じることができます。

山登り、周囲の景色から日本を感じる

そして、山を登りながら周囲を見渡すとたくさんの木々の他、たくさんの山々が見えてきて「これが日本かー」などと実感することもできます。

日本は狭い島国で、その多くを山が占めています。昔から多くの人間は狭い平地に住み農耕を行い、争いを避けるため和を尊び生活してきました。本で読んでも「へー、そーなのかー」と思うだけですが、実際に自分の目で見ると「そういう事だったのか」という思いになります。

身体が動くことに気づく、生きていることにも気づく

当たり前のことですが山登りをしていると、まあ疲れます。喉が渇いてきた、少し頭痛いかも、なんかチクっとした、息が上がってきた、太ももが重い、足裏が痛いと自分の身体現象や生理現象に気づくことができます。

こう書くとネガティブなことばかりですが、これら疲労に気づいたということは生きてるということです。ちゃんと身体が動いている。変化を感じることができた。頭も回ってる。大丈夫そうだ、対処しよう、行動しよう。というように身体が動くことを実感し、頭が回ることにも気づくことができます。

ヒルに噛まれて気づく

登山中、ヒルにめっちゃ噛まれました。長ズボンの裾に隠れるように噛みついていたヒルは、気づくのに遅れて大分血を流していたので靴下が血で染まってしまいました。痛みはなく、出血しているだけで(ヒルに噛まれると出血が止まりにくい)気づいてからは絆創膏を貼って対処していました。

まあ、気づくのに遅れて出血したまま登山してたんで、傷はどうってことないです。見た目は真っ赤でヤバそうでしたが笑「手足は問題なく動く、頭は回ってる、出血も実際はそれほどじゃないし対処はした、噛まれた傷は小さいし痛みはない、内臓も調子はいい、スタミナはまだ残ってる。」という感じで、頭の中で考えをめぐらしてまた歩き出しました。

おかしな話ですが、ヒルに噛まれてよかったなと思うことは、①噛まれるとどうなるかわかった。②その対処法もわかった。③冷静な判断ができていることに気づけた。でした、まあ悪かったことといえば、①靴下が血染めでこのままじゃ電車に乗れない(ヤバイやつだと思われる)。②靴も血で染まった箇所がある(3日前に新調したランシューなのに、まじかー、これ洗ったら落ちるかなー、家帰ってからで間に合うか?うわー)。ですね笑

怪我には注意して登山を楽しもう!

登山にしろなんにしろ、行動中に傷を受けるのは良くないことです。菌や毒が入ったら大変ですので、十分注意して行動しましょう。怪我をしたら行動をやめ、すぐに処置を行うのが良いと知り合いの冒険家に聞きました。これを読んでくださった皆さんも、登山を行うときは怪我に注意しつつ、全身で自然を感じ楽しんでください!


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