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東洋武術によくある丹田を意識した呼吸の利点とは?

丹田呼吸とは大雑把に言えば腹式呼吸に近いのですが、丹田(臍下丹田)はおへその5センチ下にある場所なので厳密には呼吸の感覚が違います。

ここでは、丹田呼吸と腹式呼吸の違いについて触れ、丹田呼吸の利点について考えていきます。

丹田の意識での呼吸する

丹田に向かって空気が流れる意識で鼻からゆっくりと息を吸います。

すると初め、丹田に空気(というか力)が少しこもる感覚になると思います。

その後、丹田に収まりきらない空気はお腹に徐々に溜まるようになり、腹式呼吸同様お腹が膨れます。

吐くときはお腹に溜まった空気が、ゆっくりと喉を通って鼻に向かって行き、外に流れます。

腹式呼吸ではなく、丹田に意識を向けた方がいい理由について2つ考えられます。

意識がそれてリラックスした横隔膜

1つ目は丹田に意識を向けることで腹式呼吸による横隔膜への意識が外れて、リラックスして自然に呼吸ができるようになる。

腹式呼吸を意識すると、お腹に必要以上に集中してしまうせいから緊張して、呼吸が下手になってしまうことがあります。

そこで、丹田に意識を向けることでリラックスした腹式呼吸が可能になります。

重心が下がって体が安定する

2つ目は、吸い込んだ空気を低い位置に溜め込むようになるので、重心が下がって体が安定します。

丹田に力がこもった感覚は脚回りが強化されたように感じになります。

丹田呼吸のやり方

丹田を意識した呼吸は立った状態でやるのが一番わかりやすいと思うので、ここでは立ち姿勢でのやり方を説明します。


①足を肩幅に開いて立ちリラックスします。(まあ、自分の立ちやすい形で構いませんが笑)

②膝を軽く曲げて、腰を立て骨盤を水平にします。(日本人の骨盤は若干前に倒れています。上半身を安定して載せるために水平にしましょう。)

③骨盤を水平にすると丹田の位置が少し上がり、お尻が締まった感覚になるはずです。(もうすでに丹田のあたりが、少し力がこもって温かい感じになっていると思います。)

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③体勢が整ったら呼吸に入ります。鼻からゆっくりと空気を吸い込みましょう。

④空気が喉を通り、胸の前を通り、みぞおちの前を通り、お腹を通り丹田にたどり着きます。

⑤空気が丹田からお腹いっぱいを埋め尽くします。(お腹が丸いタンクで、タンクの底が丹田のイメージ。吸い込んだ空気は水のようにタンクに流れ込んでいき、下から徐々に全体を埋め尽くす。)

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⑥空気が溜まったら、丹田とお腹が同時に少しずつ凹んでいく意識でゆっくりと空気を出します。(膨らんだ蛇腹の空気入れをイメージして、押す部分のトップがお腹のおへそ側、ホースが喉のイメージで、空気入れ全体がゆっくり潰されるようにして空気が外へ出る。)

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⑦丹田とお腹が凹んで行き場のない空気が、みぞおち、胸、喉を通り鼻から外にゆっくり出ていきます。

⑧お腹の空気が無くなったら、③に戻り呼吸を続けます。


上記の丹田呼吸の考察・やり方は独自のものです。必ずしも正しいとは限りませんが、東洋武術で重要とされている丹田の効果や意味について自分なりに考えたものです。

試してみる方は、参考として、自分の正解を探してみてください。あわよくば気づいたことを共有して頂けると忍術研究が捗り助かります。

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