膝の抜きを使ったヴォルトの効率的な踏み込み

多くのパルクールの技に必要とされる「踏み込み」の武術的な考え方による効率化について書きます。この踏み込み法は以下の技に使えます。

<この踏み込みが使える技>
・モンキーヴォルト
・ランプレ(助走をつけたプレシジョン)
・サイドフリップ

これ以外にいくつかのヴォルト技にも使えますので、試してみてください!

膝の抜きを使った踏み込み

<踏み込みの流れ>
0、助走
1、一歩目で両腕を軽く前に振り動作を合わせる
2、二歩目で両腕を引く
3、二歩目の膝を抜いて重心を落とす
4、膝を抜いて前に倒れるエネルギーで三歩目を出す
5、三歩目を踏み込んだらすぐに、両足で地面を押すようにして跳ぶ

以上の踏み込みの流れを「三歩の間合い」「膝の抜き」「地面を押す」の3ポイントに分けて詳しく説明していきましょう。

三歩の間合い

踏み込み跳ぶまでのラスト三歩を「三歩の間合い」と呼ぶことにします。この三歩の間合いに入るまでは自然に助走をしてください。

ちなみに三歩の間合いは手裏剣術の練習とかに言われる間合いで、初めてマトに向かって手裏剣を打つ時の距離のことです。

助走後、一歩目に左足を前に踏み出し、両腕を前に軽く振って左右の腕の動き合わせます。

二歩目に右足を踏み出して、両腕を後ろに引きます。

三歩目の左足の踏み込みに合わせて両腕を前に振り返し、そのまま腕の振り上げと足による地面の押しを同調させて跳びます。

膝の抜き

次に膝の抜きを使った踏み込みについて説明します。

二歩目の右足を前に踏み出した時、右足膝の力を一瞬抜きます。この膝の抜きによって、重心が下に落ちるのに合わせて左足を前に踏み込みます。

三歩目の左足を出す時は、地面を蹴って踏み出すのではなく、右膝の抜きで重心が崩れて重力で前に倒れこむのに合わせて自然に(自動に)左足が一歩出るようにしましょう。

膝の抜きを使った移動は、自分の力を使わずに素早く、動きを小さく見せることができ、多くの武術の移動で使われます。

地面を押す

三歩目では、重心が下がった状態で左足を前に踏み込んでいると思います。重心が下がるについて説明しておくと、立った状態で膝を軽く曲げて腰の位置を少し低くした体制のことです。

右膝の抜きによって重心が下がり、左足を一歩踏み込んだら、すぐに膝を伸ばし両足で地面を押すように跳びましょう。

重心を落としてすぐに跳んだ方が、落下の反動があるので高く跳べます。

また、跳ぶ時は重心の位置が上に上がるように意識してみましょう。そうすることで浮遊感がわかってくると思います。

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