前回のデザインの研究で、「陰陽のデザイン」という考え方を書きました。今回はその続きとして陰陽②、陰陽のデザインの物理的な影響「和変」についてお話しします。

（続く陰陽③では、陰陽のデザインが心理的な影響を与える「愛哀」について書きます。）

「変」 陽のデザインによって生活に変化を与えること

陽のデザインは人の生活に変化を与えることができます。

新しい視点で物事を見ることで、新たな考え方を得られます。例えば、最新のテクノロジーでスマートに仕事ができるようになったり、ドローンタクシーで渋滞なくスピーディに移動することができるようになったりです。

これら陽のデザインが、人に物理的な影響を与える。豊かさをもたらしてくれるものを「変」のデザインと呼んでいます。

「和」 陰のデザインによって静かで落ち着いた時を過ごす

陰のデザインは人の生活に静かな落ち着きを与えることができます。

静かで落ち着いた場では、物事を考えたり、自分自身と向き合ったりすることができます。例えば、飾りのないシンプルなデザインの道具は、目の前の作業に集中させてくれます。静かな雰囲気のお寺の座敷では、心を落ち着かせて座禅ができます。

これら陰のデザインが、人に物理的な影響を与える。落ち着きをもたらしてくれるのを「和」のデザインと呼んでいます。

和と変のバランスを考えよう

人に物理的な影響を与える陰陽のデザイン「和変」は、どちらか一方のみ考えてもいいものはできません。変化のデザインの中でもシンプルさは必要だし、落ち着いたデザインの中にも多少の変化は必要になると思います。

時と場、場合に応じて和と変のバランスを考えてデザインすることが重要だと思います。