ひさびさに小説を読んで気づく、活字の面白さと得られた語彙力・思考力

最近マンガやアニメばかり見ていました。ふと、自分の好きな作家の文庫本が出たそうなので「やった」と思って久しぶりに小説を読むことにしました。マンガともアニメとも映画とも違う小説の面白さに気づくことがあったので書きたいと思います。

ひさびさに読んで気づいた小説の面白さ

小説は、マンガやアニメ、映画、ドラマなどのような視覚情報が無いのを文書によって表現しています。それは、自分が体験した楽しい思い出を友達に話したり、美味しいもののレビューを述べたりするのと同じで、言葉だけでイメージ、視覚情報を補わなければなりません。

小説には、イメージさせるための語彙、文章、文脈などが美しく並べられており、読めば頭の中にその物語の世界が広がるようでいて楽しい気持ちになります。

小説を読むというのは、物語の世界に没頭すること。気づいたら時間を忘れて物語の世界を頭の中に広げています。目は文字を追うだけで疲れることはあまりないでしょう。頭は文章を映像化しているので、他のことを考える余地はありません。

ある心理学者の研究では、1日に30分以上本を読む人は生活の満足度が上がり、またストレス予防にもなるそうです。

失われた語彙力を回復する

小説を読んで得られるいいことは、物語を楽しむことだけではありません。小説には、さまざまな言葉が登場します。知らない言葉、使ったことない言葉、専門用語や言い回しなど、小説の文章からはいろんな情報を得ることができます。

小説は自分の表現の幅を広げられる語彙の畑であり、採取した語彙は自分の中に取り込んで溜め込むことができます。使うためにはよく噛んで考えなければいけないでしょうけど、語彙の種があるのとないのとでは大違いです。

小説は思考力の工場

小説は思考力の工場でもあると思います。工場は思考力向上とかけたシャレなだけなので気にしないでください。笑

小説はいろんな単語が並べられ、文章という形になり、私たち読み手に物語を伝えてくれます。文章は読みやすいよう決められたルールがあったり、読者を誘導するような構成だったり、伏線があったりといろんな書き方で書かれています。

そこには、自分の読みやすい文章。つまり、自分がいつもよく使う話し方の構成、思考プロセスがあったり。自分にとってはひどく読みにくい文章。つまり、自分が全く使わなかったり触れたことのない文の構成や、古い言い回し、知らない語彙や表現があります。

読みやすいものは楽しめばいいし、読みにくいものは頭の体操、新しい思考のマシンを手に入れると思ってなんとなーく読んでみてはいかがでしょう。読んでるうちにだんだんと自分の考え方が変化して、実際に思考力が向上すると思います。

国語なんてわかんなくても楽しめるし勉強になる

そういえば、僕は小中学校でろくに物語の読み方や楽しみ方、読む意味を教わっていませんでした。そんなに小説を読むのが好きな子供ではなかったのもあるので、授業をちゃんと聞いていなかったのかもしれないし、聞いていたけれどよく分からなかったのかもしれません。

読書感想文とかどうやって書けばいいのかもよくわかんなかったし、作文とかもっとよくわかんなかったです。そんな中、美術やデザインを6年学んでいたのもあり、自分の作品を人に伝えなければいけないことが沢山ありました。

どうやったら人に伝えられるか?伝わりやすくなるのか?そもそも自分が何をしているのか?何が好きなのか?を考えるようになってから、文章の読み方や書き方がわかってきた気がします。

つまるところ、国語なんてわかんなくても文章は読めるし楽しめる。そもそも国語の先生は楽しみ方も教えなければ、文章をどう理解して、どう伝わるように書けばいいのか?もっと言えばなぜそれが必要なのか?を教えてくれなかったなーと思うところです。

🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇‍♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home