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【MTGレガシー】オークで復活!グリクシスデルバー調整録

前回記事ではRUGデルバーについて触れました。

しかし、私はオークが出るすこし前からグリクシス(青黒赤)に切り替えています。

何故RUGから切り替えたのか

RUGの強みはタルモゴイフであり、フェア寄りの稲妻やチャリス環境で真価を発揮します。
稲妻を抱えてタルモに殴り切られた、チャリスを置いた返しのタルモで負けた、激情で一掃してやろうとニヤニヤしてたらタルモ出てきて真顔になったことはないでしょうか。
タルモゴイフの活躍できるシーンはミラーとチャリス系が幅を利かせている環境です。
しかし、表現の反復死後、コンボ勢の勢いは増すばかりでありました。

指輪直後のメタゲーム

7月3日現在で、gold fishを覗くとリアニメイトが1位でした。

2023/7/3 gold fish 14日間集計
2023/7/3 gold fish 7日間集計

7日集計にするとようやくグリクシスデルバーがTOP4に顔を出します。

2023/7/3 晴れる屋6/19〜集計

日本の紙環境を多く反映している晴れる屋さんのメタゲームではフェア寄りの環境なのか、RUGデルバーが2番手にいました。

デルバーまだおるやんと思われそうですが、実際勝っていた頃のデルバーとは違いコンボに押されています。

少し前の話になりますが、こちらは指輪物語参入直前の大型大会(PTQ)の結果です。

Legacy Super Qualifier 2023-06-02

8回戦の本大会でTOP8にデルバーは不在

PTQ TOP32分布

TOP32には1番多い3人入賞とは言え、以前のような勢いは全くありません。
フェア環境からコンボ環境になり、ミラーマッチが減少しました。稲妻に耐性のあるタルモゴイフの価値は下がり、2マナタップする隙が今の環境に合っていないと感じます。

指輪物語前のグリクシス

6月の頭、URもRUGも芳しくなく、何かいいリストはないかと漁っていたら、Gul_Dukatのグリクシステンポを発見。
ミラーマッチが少ないならメインの思考囲いも活躍の場が多いと考え、とりあえず使ってみることに。

6リーグを勝率77.1%で駆け抜け絶好調!

グリクシスが強い理由

ミラーマッチ減少によりペイライフがあまり痛くなく、思考囲い、夜の囁き、殺しの運用が可能。ミシュラのガラクタ、殺しのフリースペルを多く搭載することで、表現の反復時代のような濁浪の執政を押し付ける力強さがあります。さらに、環境の不毛の大地が減るので3色デルバーの運用が難しくありません。
私はコンボの多いMOリーグでしか対戦をしないので、環境にマッチしたデッキでした。

指輪物語期 〜オーク参戦!〜

さあ、やってまいりました!オークの弓使い!

モブキャラなのに強い!

1点ダメージはレンと6番、トークン生成は若き紅蓮術師をそれぞれを彷彿とさせるような能力で幅広く活躍しそうなこのカード。さらに相手が追加ドローすると1点飛んでオークがデカくなる!能力盛りすぎ!
前々からグリクシスを使っていた私は楽しみでしょうがありませんでした。初めに使ったリストはこちらです。

20230621 Grixis delver

コンボ環境なので思考囲いはそのままにし、こちらのドローを相手のオークで咎められる可能性を危惧して夜の囁きを抜きました。

しかし、使ってみると後半息切れして捲られることも多々あったのでアド源はあった方がいいなと感じました。

20230624 Grixis delver

こちらはレガチャレ優勝リスト
定業を採用し、会議の末の熟慮で2ドローする面白そうな構築。ペイライフ無しかつwill のコストになれる青いアド源!
しかし残念ながら、定業と会議の末の熟慮が単品で弱すぎて速解体しました。

やはり夜の囁きに戻ることに…

20230628 Grixis delver

こちらが思考囲いも夜の囁きも採用したリスト
いろいろ詰め込んでるので上手く引き込めば何にでも対応できそうな仕上がりに。

デルバーはいる?いらない?

デルバーの枚数は悩みましたが、基本的にグリデルミラーでは出しにくいので採用したくはないのですが、オークが効果的でない相手にはデルバーがとても強力なので、採用したいと感じてます。また、オークを強く使うには顔面に1点飛ばす価値を高めることが大事だと思います。デルバーで相手のライフを詰めることができればそれだけオークの価値も上がります。

はじめのリストはこの考えのもと、デルバー4枚(クリーチャー計16枚)採用してましたが、変身に必要なインスタント・ソーサリーが23枚です。
なるべく変身前デルバーへのオーク直撃を回避したいのと、コンボ環境に対してクリーチャーをたくさん抱えても弱いので、デルバーは中途半端な2枚採用にし、夜の囁きに2枚枠を譲りました。

このリストで晴れる屋名古屋の平日大会に参加しました。
その時、空いた時間でフリプをしてくれた某コンボマスターの発言で天啓を得ました。

「除去がボルトと殺しによってくれているから、シェオルで勝ちやすい」

名古屋のANTマスター(現在はDoomsday使用)

対Doomsdayは基本有利なのであまり気になっていなかったのですが、確かにシェオルドレッドで捲られたシーンは多いなと思い返しました。
ショーケースなどの大型イベントではDoomsdayとの連戦も十分にあり得るだろうと考え、以下のリストになりました。

kiyoaggro最新リスト

20230630 Grixis delver

そして、こちらが私の使う最新リストです。
メインは変わりませんが、サイドに邪悪な熱気を2枚採用しました。
シェオルドレッドはもちろん、今後数を増やすであろうグリクシスミラーでもお手軽な除去として活躍が期待できます。

Showcase challenge参戦

このリストを携えてショーケースチャレンジへ乗り込みました。
TOP8に入ればショーケース予選への出場ができる本大会、結果は…

6-1で7ラウンド駆け抜けましたが、最後2連敗し6-3で無念の25位でした。

てか、Doomsdayおらんのだが!?シェオルどこ!?

Showcase challenge TOP32 メタゲーム

後日メタゲームサマリーを確認しましたが、多量発生したオークの群れに矢を射られすぎたのでしょうか、上位にDoomsdayは見られませんでした。

ここで反省するべきだったのですが、リストそのままでラストチャンスイベントへ突入しました。

Showcase Last Chanse突撃

5-0したらショーケース予選へ出場できるラストチャンスイベント、結果は…

1位のグリデルに負けて無念の4-1 3位…
ミラーマッチに負けての敗退は悔しすぎました。

反省会

2大会通して回避するべき負けはいずれもデルバーミラーでした。
ショーケースチャレンジR7のジェスカイデルバーもラストチャンスのミラーも相手の不毛の大地で負けてしましました。

この記事の初めの方に書きました「ミラーマッチが減ったから3色デルバーが強い」という話はもう過ぎ去り、今はデルバーミラーをしっかり想定して動くべきでした。
リストを見る限り構築ではイーブンなので、マナトラブルに関してはマリガンやプレイングでもっと安全な方向へ舵を切るべきでした。

私が参加できる中で、この2大会は最もハイレベルな大会です。
普通にやりあったら負けるので上振れ思考、今回でいう「不毛の大地さえ来なければ強い」は正当化されるのかもしれませんが、続けて起こると別の選択肢をしっかり取るべきだったと感じざるを得ません。


最後によくTwitterで話題にされることについて触れたいと思います。

「オークは効かない相手にはゴミだからいらないのでは?」という話

いわゆる赤ストンピーや青くないリアニメイト、緑白デプスに対して何もしないので不要なのでは?と感じている方がいるかもしれません。確かにそのマッチは弱いです。しかし、それ以外の相手には大抵めっちゃ強いので私はオーク4枚入れる派です。
仮にオークが弱いと感じる相手に対して空いた4枚を埋めることで、相性が劇的に変わるのでしょうか。少なくとも同じカラーのグリクシスでは難しいと感じます。
また、オークが強いマッチに当たった時の恩恵として、マリガンが許容されやすいことも1つあります。1枚で相手のクリーチャーを除去しクロックを稼ぎ、尚且つドローを咎めるのはかなりの仕事量です。積極的にマリガンし、強いハンドを求めやすくなったと感じます。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
さっきGold Fishのメタゲームを覗いたらグリクシスデルバーがトップになっていました。

20230706 Gold Fish Metagame 7days

濁浪の執政がいる環境で、また3色デルバーを使える日が来るとは思ってもいませんでしたが、RUGそしてまさかのグリクシスとレガシーは大きく変わっています。強いグリクシスを使用したのは死儀礼のシャーマン期以来!?と思いますので、とても楽しい調整期間でした。
今回、大会を勝ち切ることはできませんでしたが、これからもレガシーの変化を存分に楽しみたいと思います。
それではまた。

kiyoaggro

よろしくお願いします^ ^