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スマホ仕様の「JV」とは!?20歳若いクリエーターたちと作りあげた濃密な4分間

初めてミュージックビデオを作ってみた。というのも、昨年、アナログレコードで「燃えろ!吠えろ!タイガーマスク」の音源を出したときから、映像化してみたいと思っていたからだ。今の時代、音楽と映像は切り離せないわけで、映像化することで、自分のことを知らない人に曲が届く可能性が広がる。そして、自分を知ってもらうとしたら、やっぱり歌ではなく実況だろうと思って、ビデオはレコードのB面に収録した実況バージョンで作ることにした。

やりたいと思ったことは、自分でお金を出してでもやり遂げる、という考えは50歳という年齢も関係していると思う。映像制作はのんさんのYouTube制作をしているクリエイティブチーム・ZENMAで、僕が見せたいものと予算とを相談した結果、CGで作ってもらうことになった。しかも、スマホ時代に合わせたタテ型サイズである。綿密な打ち合わせを経て完成した映像は以下の通り。これはミュージックビデオというより、実況ビデオ(略してJV)と呼びたい。


「自腹を切って作り上げたーっ!史上初のJV誕生であります!」と、再生後も思わず実況してしまいたくなる躍動感。CGによるフィギュアも大満足で、自分よりも20歳も若いクリエイターたちによる仕事の素晴らしさに脱帽である。田中知之さんの楽曲はさらにかっこよく聞こえるし、このJVを見て「実況をやってみたい」という若者が一人くらいは現れないだろうか。かつての僕が古舘さんに憧れて実況の仕事を目指したように。

そういえば、今回のカバー企画は、古舘伊知郎と同じ道を歩く、というのが大きなテーマだが、古舘さんもJVまでは作っていないわけで、同じことをやろうとしたら、結果的に新しいことをやれていたというのは理想的だ。もう一度書くが、僕は50歳になった。キー局にいる同世代のアナウンサーたちはそろそろ管理職に就く立場だとというのに、こっちはまだ子供の頃にやりたかったことを追いかけている。YouTubeの再生数は…さほど伸びてはいないが、古舘さんに届けば最高だ。歳を重ねても若い頃と同じようにハングリーにしゃべり続ける。これも古舘さんから受けた影響なのである。

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