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酒を飲みたい欲望を示す日本語が足りていない

めっちゃこんにちは。

人間には三大欲求なるものが存在する。
この欲求に支配されて生きているといっても過言ではない。

ここで一つ考えてみてほしい、この不動の上位陣には食い込まないまでも、強い欲望があるではないか。
"酒を飲みたい"という欲望である。


ハードな交渉を乗り越え契約を勝ち取った夜。
店内中に煙がもうもうと立ち込める焼鳥屋の暖簾をくぐる時。
咲き乱れる桜の木の下で開かれる宴。
何一つ成し遂げはしていないが平日を乗り切った金曜日20時。

怪しい灯りに誘われ…

明確にこの欲望は存在し、明確に掻き立てられている。
ただ、それを示す日本語が存在しないのだ。言いたいのに、概念として存在するはずなのに、足りてないのである。

奥ゆかしくて、情緒があって、四季があり、公衆トイレが綺麗で、全国でコンビニが24時間開いている日本として恥ずべき事態といえよう。

勝手だが、腹が減った際の「食欲」にあたる、酒の飲みたい欲望を示す日本語を検討したい。
本当に勝手だが。


①ほっする。ほしがる。のぞむ。
②よく。ものをほしがる気持ち。

goo辞書

酒を飲みたい欲望を示す日本語 案

まずはシンプルに「酒欲」でどうだろう。
「さけよく」?「しゅよく」?
どちらにせよ、言い心地が悪い。
言い心地が悪いワードは定着しそうもない。

続いて「酔欲」はどうだ。
「すいよく」。睡眠欲の下位互換といったところか。
まずもって、酒を飲みたいという欲望なのであって、必ずしも酔いたいわけではないということが表現できていない。
難しいものである。

次は角度を変えて《呑む》という行動を表現し「呑欲」はどうだろう。
「どんよく」、同音異義語である「貪欲」がチラつくが、貪るように呑むことを想起させることを考えると、悪くないのかもしれない。

みんなで集いどんちゃん騒ぎするイメージの「宴欲」ならどうか。
「えんよく」、これだとしっぽり一人酒が対象外になってしまう。

もう力が残っていない。「欲」という漢字がゲシュタルト崩壊してきた。

結び

想定よりかなり早く力尽きてしまった。
まだ望ましい答えも出ていないのに。

志半ば具合がちょうど織田信長と同じである。ここらで宿泊先のお寺が燃えるようだ。早めに避難させていただきたい。

ただ、これからの日本国にとって、この欲望を示す日本語は必要だ。
聡明な皆様の叡智を結集させ、答えを導き出したいところである。

コメント欄への答えの投稿・大喜利をお待ちしている。
では今日はこの辺で、ごきげんよう。

人間は欲に手足のついたものぞかし。

井原西鶴

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