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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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2018年5月の記事一覧

Ai@Marunouchi-Tokyo

Model: Ai Location: Marunouchi-Tokyo Hosted by: Kawaii Collection サイトで Ai さんの写真を見たときに「アンナ・カリーナのような目力がある」と感じた。これで撮影するのは四人目だけど、初めて「映画的写真」に真面目に取り組んでみようと思った。 手持ちの写真をいくら工夫して現像しても手応えが得られない。後処理「だけ」では限界があるということなのだろう。ならば最初からそういう前提で写真を撮るしかない。 でもどう

1/24秒のシネマ

映画は1秒24コマ。映画を撮ることはできないけど、映画のような一枚の静止画を撮るくらいなら僕にもできるんじゃないか。思えば僕は写真を始めた頃からずっとそのことを追い求めてきたような気がする。 なんでテレビドラマの映像と、映画の映像はこんなにも感触が違うのだろう、そんなことを僕は少年の頃から意識していた。映画の、映画でしか見ることのできない、フィルムの質感が好きなのだ、ということに気がついたのはずっと歳を取ってからのこと。 今はもうデジタル上映も当たり前、デジタルリマスター

不惑

今日は一日部屋にこもって過去に撮影した写真を現像しまくっていた。モデルさんのポートレート写真に限らず、友人知人を写した写真から風景写真まで。ここに友人知人の写真を公開するわけにはいかないので、また碧波彩さんの写真で。 現像の最適解が見つからない。お、いい感じに仕上がったじゃないか、と思ったはずなのに、数十分後に見直してみたり、あるいは iPhone に保存して見てみたりすると「・・・なんかパッとしないな」となったりする。 現像の選択肢は無限だ。経験を積めば積むほどその選択

VSCO Film for Lightroom を導入してみた

モデル:碧波彩 フィルムのような質感、特に僕は映画のような質感を自分の写真で実現できたらなあ、ということはずっと考えていて、これまでもそのために試行錯誤を重ねてきた。そして未だにその最適解が得られずにいる。 VSCO というスマホアプリは、Instagram でコダワリのある写真をアップする若い層にはよく知られていると思うのだけど、それの Lightroom プラグインがリリースされていること、それがフィルムルックに特化していることを知り、試しに購入してみた。ヘッダー画像

Cinematic Portrait -Photoshop/Filmstock 50

Model: YUNAさん Location: Studio Coucou Hosted by: Kawaii Collection 先日の YUNA さんの撮影では 1000 枚ほど撮影した。しばらく撮影会参加の予定はないし、せっかくなのでモノクロ以外にも色々試してみたい。 今回は手持ちの LUT(Look Up Table)ではなく、Photoshop 組み込みのものを適用してみた。Photoshop には多数の 3D LUT が用意されていて、どれもパッとしない印象

Cinematic Portrait - Monochrome

Model: YUNA Location: Studio Coucou カラーで撮った写真をモノクロにするのは邪道だ。最初からモノクロで撮らなきゃ。 そういうポリシーの人もいるだろうけど、僕は Raw でしか撮らないから、どのみち Lightroom に取り込んだらカラーになってしまう。 やり方は人それぞれ。あんまり気にしないで自分なりに試してみよう。モノクロポートレート。 モノクロの映画で「映像が美しい」と感じるのは、宮川一夫撮影の作品が多い。「羅生門」に「雨月物語

作曲とポートレート撮影の共通点

今回はキヤノンの写真。ソニー編はこちら。 前回、「ポージングはモデルさん任せ」ということについて触れたけど、「あ、なんかこれってバンドで曲作る感覚に通じるものがあるな」と思った。 Studio Coucou は屋上を含めて 4 フロアあるのだけど、敷地自体はそれほど広くなく、また撮影当日は雨だったため屋上は使えなかった。その状況で僕と YUNA さん以外にも撮影しているモデルとカメラマンが4組くらいいたので、必然的に他の組の撮影の様子も目に入ってくる。 「少しあごを

YUNA@Studio Coucou

YUNAさん、二度目の撮影は、初の屋内ポートレート。屋内、くっそ難しい。ちなみに最初の撮影はこちらからどうぞ。 今回もソニーとキヤノンの2台体制。今回はソニーの写真。 Studio Coucou(クークー) は、都営大江戸線の森下駅と清澄白河駅の間くらいにある、自然光を売りにしたスタジオ。自然光を売りにしていても今日は生憎のお天気。差し込む光は頼りない。 同じスタジオ内で複数のモデルさんとカメラマンが同時に撮影している。見回してみるとストロボ、三脚は当たり前、ソフト

赤星依璃香@汐留

Kawaii Collection の赤星依璃香さん。二十歳の学生さんだけど、サロンモデルもやっていて Instagram では既に万単位のフォロワーがいる。 「自分をどんな風に撮ってほしいのか」という明確なヴィジョンを持っていた。サロンモデルをやっているとその辺の美意識は自然と高くなるのかもしれないね。 撮っている最中に「どんな風に撮れてますか?」とその場でチェックしたがるモデルさんも初めてだった。初めても何もまだ三人目だけど。 どの角度で、どういう表情をすれば自分を

僕のポートレート道

今回はキヤノンの写真。ソニー編はこちら。 どこかのブログ記事だったか、誰かのツイートだったか覚えていないけど、「ポートレート写真はカメラマンとモデルの関係性が反映されていないとカタログ写真みたいになる」というような一文を見かけて考えさせられたことがある。その意見は納得する部分もあれば、釈然としない部分もある。 だって、そうはいっても、だよ。こちらからすれば相手は本名すら知らない、お金を払ってほんの短時間雇っているモデルさんに過ぎないわけで。 関係も何も、所詮は「お金を払

碧波彩@江ノ島

江ノ島にて碧波彩さんを撮影してきた。今回も Sony と Canon の2台体制で、今日は Sony の写真を。 こちらの Ruban 撮影会は運営代表を女性モデルの方が兼任されている。一生懸命やってるなあ、という感じが伝わってくる。今日もちょっとした不備があって、僕は特にこれといって迷惑を被ったわけではないのに、わざわざ代表の子が謝罪しに来てくれた。大変そうだ。 さて、僕は風景というかスナップもよく撮るのだけど、風景とポートレートでは何が違うのかというと、主な違いは