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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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#エッセイ

ゆうき@BINE HOUSE

◆撮影後記 元麻布のスタジオ BINE HOUSE にて撮影。 過去2回撮影しているモデルさんだけど、調べてみたら前回の撮影から4年近くも経過していて驚いた。Twitterで繋がってるからなのか、そんなにブランク空いてる感じがなかった。 線が細いのに強い存在感を持っている。モデルとしての芯は強いのに強面ではない。いそうでいない貴重で稀有なポートレートモデル。初めて撮った時に抱いたその印象は今も変わらない。 けれど過去の写真を見返して思う。年頃の女性にとって4年という期

JOAN@お台場

初めて撮るモデルさんに対して、いつもなら「映画のような写真を撮りたい」という自分のスタイルを説明するのだが、今回はそれに加えて更に「MV/PVのような写真を撮りたい」と伝えた。 ◆撮影後記 本当に久しぶりの人物撮影となったが、撮影会のスケジュールなどは時折チェックしていた。確かに可愛い子が多いんだけど、可愛いだけじゃダメなのよ、僕のように偏った趣向の人間には。僕みたいなタイプが「ポートレート撮影会」という場所で被写体を探すこと自体がお門違いなのかな、などと思いつつあったあ

片桐愛羅@フォーススタジオ

長らくさぼってたポートレートのレポートを再開。ずいぶん溜まってしまった。かれこれ15回目くらいとなる愛羅ちゃん撮影。 ホテル撮影の翌々週、今度は江戸川橋のフォーススタジオ。 ゴシックな雰囲気のスタジオに愛羅ちゃんの衣装もはまって、なかなか雰囲気のある写真が撮れた。ヴィスコンティ作品のようなデカダンスを感じる。 しかし何回撮っても屋内撮影は難しい。構図がワンパターンになりがちだし、引いて撮るのも限界がある。 僕は余り構図を作り込むタイプじゃなく、その場の思いつきでなんと

雑談(2020-07-20) : ポートレート撮影裏話

今日、7月20日は「アポロ11号が月面着陸した日」だそうです。 こんばんは、この街がまだジャングルだった頃から変わらない愛のかたち探してるきよひこです。 ・・・とまあこんな感じのゆるいノリでしばらくやってみようかなと思っとります。 昨日、江戸川橋のスタジオでおなじみのモデル片桐愛羅ちゃんを撮影してきた。新しいカメラで一発目に撮るモデルはやっぱり愛羅ちゃんがいいなと。ちゃんとしたレポートは後日改めて。 「ちょっとここで横になってみて」と、こんな写真を撮ってみた。 すぐ

碧@豊洲ぐるり公園

2度目の碧ちゃん。豊洲公園にてナイト撮影。冬のイルミネーション撮影は何度かやったことあるけど、夏場の夜は初めてだ。 写真を現像していて、全体的に「青」が印象的な写真が多いなと思った。碧ちゃんの名前にちなんで、今回は「青」が印象に残るような現像を試みた。 やはり演技の素養があるからなのだろうか。写り方が他のモデルさんと違う。どこか女優を思わせる佇まいだ。 この日は雲が空を覆い尽くしていた。が、遠くに奇妙なオレンジ色が見えた。 「パリ、テキサス」のラストシーンの空を思い出

片桐愛羅@池袋のホテル

例えば「ベティブルー」のベアトリス・ダルのように。例えば「愛の嵐」のシャーロット・ランプリングのように。エロスは常に下世話な消耗品ではなく、時に作品を美しく彩る華となる。 なんて言うとかっこいいけど、そもそも僕がそういうの撮る必要あるかな、というのはずっと引っかかっていた。僕の目指す方向性においてモデルが服を脱ぐ必要は無い。そう考えていたからなかなか踏み出せなかった。 何かきっかけがあったわけではない。ただずっと前から思っていた。もしそういう写真を撮ると決めたなら、最初に

うな@汐留&中野

三週連続で撮影しているうなちゃん。またまたレポートが遅れてしまった。汐留は先々週、中野は先週。 多くの人がポートレート界隈のことをよく知らないと思うのだけど、実はモデル撮影会というのは結構たくさんあって、規模は様々だけどエントリーするモデルの人数も結構多い。カメラマン側の選択肢には余裕があるということだ。 なのになぜ同じモデルばかりを撮るのか。色んな理由がある。 撮りたいモデルだけど既に枠が埋まっているとか、枠は空いてるけど好きじゃないロケーションだとか、枠が空いていて

うな@お台場

6月14日、はじめましてのモデルさん、うなちゃんをお台場で撮影してきた。どうも最近レポートが遅れがちですな。 かねてより「目がいいな」と思っていたのだけど、まだ10代(!)ということもあって躊躇するところがあった。 でもまあ年齢なんてどうでもいいか、絵になるモデルさんなら撮ってみようじゃないか、とあまり深く考えずに撮りに行った。 この日は雨で湿気もひどく、モデルさんにとっては最悪のコンディションだった。どれだけ頑張っても、化粧もヘアメイクもベストの状態には保てない。

碧(あお)@浮間公園

浮間公園ではじめましての碧ちゃんを撮影してきた。 モデルは必ずしも演技の素養があるとは限らないので、カメラの前で何かを演じるよりはむしろ自然体であることを求める。その方が結果的にドラマティックに見えるから。 碧ちゃんは映像や舞台の経験もあるということなので、「浮間公園ストーリーの主演:碧というノリで、好きなようになりきってほしい。キャラクターとかストーリーとかは細かく考えなくてもいいから」という趣旨を伝えて撮影スタート。 何をもって演技の上手い下手を判断するのかは僕には

片桐愛羅@秋葉原スタジオ

自粛明け、久しぶりの撮影はやっぱり撮り慣れたモデルさんがいい。ということで Reina ちゃんと愛羅ちゃんを撮影した。 Reinaちゃんの翌日に愛羅ちゃんを撮ったのだけど、現像が難航しているために投稿に時間がかかってしまった。 愛羅ちゃんは僕のポートレートライフでこれまで一番回数を撮ってるモデルだ。なんでそんなに何回も撮るのか。それは僕にとってダントツでスペシャルなモデルだからだ。 スキル、表現力、容貌。それも勿論大事なんだけど、彼女は誰よりプロフェッショナルだと僕は感

Reina@井の頭公園

緊急事態宣言の解除を受けて、これまで開催を自粛していたポートレート撮影会も徐々に再開されるようになった。ここに来て東京の感染者が上昇傾向に転じているのは少し心配だけど、きっとマスク装着して星空のソーシャルディスタンスも突き抜ければ愛のレジスタンスだろう。 というわけで何回目だろう。5回目かな。井の頭公園で Reina ちゃんを撮影してきた。 Reina ちゃんはモデルとしての雰囲気が気に入ってることに加えて、話をしていても「ああ、それめっちゃわかるわ」と気が合う部分もあっ

桜ポートレート - 原かなえ

代々木公園でお初の原かなえちゃんを撮影してきた。 かなえちゃんは大人っぽい落ち着いた雰囲気がいいな、と思って撮ることにしてみた。 「桜ポートレート」なんてタイトルにしたけど、実はこういうシーズン物は個人的には苦手だ。「映画的」という僕が目指すコンセプトからズレて、記念写真的になりがちだから。 でもかなえちゃんは僕が事前に伝えたイメージを大切にしてくれた。桜の前でハイチーズ、みたいな写真にはならなかった。 撮影会のモデルは学生が多いけど、かなえちゃんは社会人。やっぱり社

Leila Gayduk@三軒茶屋 Rooster

三軒茶屋の奥まった場所にあるダイニングバーで、ロシア人のレイラさんを撮影してきた。 僕の「映画的」ビジョンのルーツはやはり洋画なのだな、と写真を見て改めて感じる。 ヘッダー画像見てよ。ドイツとかオランダ辺りのインディペンデンス系映画っぽさ。わかるかなー。わっかんねえかなあ。いやもう僕だけわかってればいいや。 手応えが違う。純日本人のモデル撮影に大きな不満は無いけれど、やはり異次元の達成感がある。 レイラさんは思っていたよりも長身で、スタイルが良く、小顔だった。街を歩く

片桐愛羅@乃木坂-六本木

乃木坂駅で降りたのは初めてだ。ミッドタウンがすぐ近くなんだね。 ロケハンを兼ねて付近をウロウロしていたら、前の方からやたらいい女が歩いてきた。「おー、なんか写真のイメージ湧くなあ」と思っていたら手をふってきた。まさかの愛羅ちゃん本人だった。 こんな感じね。目立つよね。 去年は毎月必ず一回は愛羅ちゃんを撮っていた。今回は二ヶ月ぶり。時間が空いたことには特に大きな意味はない。 久しぶりに撮ってみて、やっぱり愛羅ちゃんは僕の活動には欠かせない存在であると感じた。 うまく言