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Portrait Works

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モデルさんのポートレート撮影
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#Photoshop

Ai@Marunouchi-Tokyo

Model: Ai Location: Marunouchi-Tokyo Hosted by: Kawaii Collection サイトで Ai さんの写真を見たときに「アンナ・カリーナのような目力がある」と感じた。これで撮影するのは四人目だけど、初めて「映画的写真」に真面目に取り組んでみようと思った。 手持ちの写真をいくら工夫して現像しても手応えが得られない。後処理「だけ」では限界があるということなのだろう。ならば最初からそういう前提で写真を撮るしかない。 でもどう

特撮風ポートレート

今回、はるなさんに撮影をお願いするにあたり、事前にいくつか画像を用意した。実際の映画のワンシーンをキャプチャした画像だ。それらを実際に見てもらいながら僕のイメージを説明した。 ストーリーを全く知らない映画でも、たった一枚のその静止画から伝わるものがある。今この人は誰かと話をしている、何かを考えている、感情が揺り動かされている、など。そういう奥行きのようなものを表現したいのだ、ということを伝えた。その成果はこちら。 用意した画像はいずれも、実際に自分で映画を見ながらキャプチ

Teal & Orange

ティール&オレンジというのは、今となっては定番のカラーグレーディングの手法。ティール(青)とオレンジは補色関係にあり、人間の肌の色(オレンジ)と補色関係にあるティールを背景に配色することで、人間の肌がよりよく強調されるという考え方、でいいのかな。ヘッダー画像は典型的なティール&オレンジ。 専門的なことはこの辺の記事で。僕はあんまり真面目に読んでないけど(笑) ティール&オレンジは余りやりすぎると、特に人物の肌色がエゲツない色合いになってしまうのでさじ加減が難しい。 ちな

1/24秒のシネマ

映画は1秒24コマ。映画を撮ることはできないけど、映画のような一枚の静止画を撮るくらいなら僕にもできるんじゃないか。思えば僕は写真を始めた頃からずっとそのことを追い求めてきたような気がする。 なんでテレビドラマの映像と、映画の映像はこんなにも感触が違うのだろう、そんなことを僕は少年の頃から意識していた。映画の、映画でしか見ることのできない、フィルムの質感が好きなのだ、ということに気がついたのはずっと歳を取ってからのこと。 今はもうデジタル上映も当たり前、デジタルリマスター

不惑

今日は一日部屋にこもって過去に撮影した写真を現像しまくっていた。モデルさんのポートレート写真に限らず、友人知人を写した写真から風景写真まで。ここに友人知人の写真を公開するわけにはいかないので、また碧波彩さんの写真で。 現像の最適解が見つからない。お、いい感じに仕上がったじゃないか、と思ったはずなのに、数十分後に見直してみたり、あるいは iPhone に保存して見てみたりすると「・・・なんかパッとしないな」となったりする。 現像の選択肢は無限だ。経験を積めば積むほどその選択

VSCO Film for Lightroom を導入してみた

モデル:碧波彩 フィルムのような質感、特に僕は映画のような質感を自分の写真で実現できたらなあ、ということはずっと考えていて、これまでもそのために試行錯誤を重ねてきた。そして未だにその最適解が得られずにいる。 VSCO というスマホアプリは、Instagram でコダワリのある写真をアップする若い層にはよく知られていると思うのだけど、それの Lightroom プラグインがリリースされていること、それがフィルムルックに特化していることを知り、試しに購入してみた。ヘッダー画像

Cinematic Portrait -Photoshop/Filmstock 50

Model: YUNAさん Location: Studio Coucou Hosted by: Kawaii Collection 先日の YUNA さんの撮影では 1000 枚ほど撮影した。しばらく撮影会参加の予定はないし、せっかくなのでモノクロ以外にも色々試してみたい。 今回は手持ちの LUT(Look Up Table)ではなく、Photoshop 組み込みのものを適用してみた。Photoshop には多数の 3D LUT が用意されていて、どれもパッとしない印象

現像の方向性を模索する

前回はキヤノン編だったので、今回はソニーで撮った写真を中心に。 モデルさんはとても喜んでくれたようだ。(あ、僕の Twitter アカウント分かっちゃうなこれ、まあ別にいいか。よろしければフォローくださいませ。)モデルさんが喜んでくれることはカメラマンの喜びでもある。そこは素直に喜びたい。 とはいえその写真は狙って撮った写真ではなく、単純にカメラの設定をミスっただけというところはカメラマンとして虚心に反省するべきところでもあるだろう。むしろ失敗写真がモデルさんにとって一番