見出し画像

写真の説明をしたくない

これはこういう設定で、こういう機材で、こういう狙いで撮りました。みたいな説明をしたくないし、されたくない。設定や機材の話はカメラやる人にしか伝わらないし、カメラやる人だけに向けて写真を撮ってるわけじゃないから。そういう話はカメラマン同士、シケた飲み屋で酔っ払いながら話すくらいで丁度いい。

もちろん、自分には自分なりに意識する作風や意図のようなものがあって、それが伝われば嬉しいし、伝わらなければ「なんでやねん!」という気持ちにもなるけれど、そもそも伝わらないのは自分の力量不足であるという可能性もあるわけだから「ちがうちがう、そうじゃなくてこれはね」と補足するのもなんだかカッコ悪いし情けない。

セルフハンディキャッピングも好きじゃない。「自分は初心者だから」「機材がしょぼいから」「センスがないから」みたいな前置きを入れておけば、とりあえず「初心者か」「機材しょぼ」「センスなし」という批評を避けられるし、逆に出したものの出来が良ければ「初心者なのにすごい」「しょぼい機材なのにすごい」「センスないとか言ってるけどセンスありますよ」と、要するにどっちに転んでも大丈夫という保険になる。その保険をかけてる時点で、出てきた写真の出来がどうであれ「男らしくねえな」という感想しか抱けない。

「どうだい?俺の写真、最高だろう?」

そう言えればかっこいいし、誰だって言いたい。けど言えない。その気持ちはわかる。でも少なくとも、自分だけは自分のファンであり続けたいし、他の誰よりも自分自身からの「いいね」を信じて貫き通したい。

写真は会社の子の送別会。二次会まで行くなんて久しぶりだった。楽しかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?