服は着ていてほしい

常々思っている。声を大にして言いたいと思っていることがある。若い子の刹那的な美も悪くないんだけど、それを写真に収めることが僕の写真道の本筋ではない、ということ。色んな人を撮ってみたいんだ。だからおっさんも撮ったし、本当は30代以上の女性だって撮りたい。

いっそ「熟女撮影会」なんてものは無いのだろうか、と嫌な予感を覚えつつグーグル先生に問い合わせたところ、嫌な予感どおりの検索結果しか得られなかった。なぜ脱いでしまうのか。

思えば僕が一対一の野外ポートレートを始めようと思ったきっかけは「服は着ていてほしい」だった。

何言ってんだこいつ、と思うかもしれないがどうか聞いてほしい。

秋葉原の某スタジオでは毎日複数のモデルが稼動していてそこでポートレートを撮れる。ネットでそういう情報にたどり着いて実際に足を運んでみたら、ほとんどのモデルさんが水着でたまげた。一応スケジュールには「水着の日」みたいなのもあって、あえてそういう日を避けて行ったにも関わらず、8割くらいのモデルは水着だった。

「え、水着ええやん。何かっこつけとんの自分。」

と思われるかもしれない。いや、そうじゃない。かっこつけてるわけじゃなくて、モデルさんが水着だと撮影に集中できないのだ。なぜなら僕は助平だから。助平な目でモデルさんを見てしまう。写真の良し悪しなんて二の次で、エロい写真撮ったるで~という衝動を抑えきれなくなってしまう。

そうは言いつつも何度か利用した。自分なりに、そこで模索できることを模索しようと思ったけど、どうもやっぱり露出が激しいとね、おかしな目つきでファインダーを覗いてしまうおかしな中年カメラマン、という実にそこはかとなくミジメな己の実像が浮き彫りになってしまう。僕の自意識は耐えられなかった。

だから僕は思ったんだ。「服を着ている女性を撮ることはできないだろうか」と。

ヘッダー写真は、実際にそこで撮ったもの。いやまあ、他にも色んな写真は撮りましたけどちょっとここに載せるわけには・・・

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きよひこ

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