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銀座徘徊

最近気付いたことがある。僕にとって写真はライフワーク、ギターは特技。いったい何が違うのか。

写真にも音楽にも定石や理論はある。それらは本来表現者の自由を束縛するものではないはずだ。なのにギターでは僕は自由になれない。理論に縛られてしまう。

技術だけなら僕はまあまあ弾ける方だと思う。でもそれだけ。技術を有しているだけ。表現の手段にはできない。なぜなら理論に縛られているから。

その点、僕にとって写真の世界はとても自由だ。誰がどんな写真を撮っていようと、どんな理論や定石があろうとそんなことはお構いなし。己のイメージにどこまでも忠実でいられる。

だから楽しい。やりがいがある。誰も褒めてくれなくても、自分自身が「いいじゃん!」と思えるという達成感がある。音楽では得られなかった手応え。

この日、ポートレート撮影のために銀座に訪れた。その写真はまた後日。

日比谷野音の小ホール。19歳の時に、僕はこのステージに立った。大学のイベントだけどね。あの頃、僕にとってはギターが全てだった。

まさか写真の世界にはまるなんて未来は想像できなかったよな。

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