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勝手に観光客倍増計画

島の観光を盛り上げたい。

ぼくが島の観光振興に寄与する義理は何もないけれど、移住したのも何かの縁だと思って真剣に考えた。
実際、コロナの流行がなかったら観光関係の仕事に就こうと思っていたので、こういうことを考えるのは楽しい。

「沖縄 離島」とググって「おすすめの沖縄離島○選!」みたいな記事を片っ端から覗いても、この島の名前はない。100%ない。
外部の刺激が入って来ないため活気のない島だが、それがこの島の良さでもある。観光地として開発されていないので、いわゆる沖縄の原風景的なものがあらゆるところに残っている。透明度抜群の美しいビーチを独り占めできるのも、この島だからこそだ。

とは言え、せっかくなので島の良さをみんなにも知って欲しいので、「勝手に観光客倍増計画」を考えた。提案は3つある。


①フェリーの増便、あるいはスピードボートの就航
経済的な面ですぐに実現できるわけではないが、これをするだけで観光客は一気に増えると思う。今はフェリーが1日1往復しかしていない。つまり日帰り観光ができないということだ。しかも片道2時間強もかかる。
珍しい地層や渡り鳥など、この島は他の離島と比べて希少な自然が豊富らしいが、大体の人はそんなものには興味ない。沖縄の離島に訪れるほとんどの人が望むのは、美しいビーチとチルい昼下がりだ。たぶん。
この島に来るのは、よっぽどの変人か、有名な沖縄の離島は行き尽くしてしまった人か、訳あって本島に住めなくしまった人間くらいだ。
観光地として整備され、なおかつアクセスの良い離島がたくさんある中で、手付かずの自然が残っているとはいえアクセスの悪いこの島にやってくる人間はいない。
島内の観光資源を整える前に、まずはアクセスの悪さを改善するべきである。

②ビーチの整備
島には海水浴ができるビーチが1カ所ある。それはそれは美しい海である。遠浅で、軽く泳げばサンゴ礁なんかも見ることができる。人もいないから、独り占めできる最高の場所である。
しかし、このビーチには欠点がある。
とにかく暑いのだ。日陰が一切ない。
だから、このビーチを観光資源として活かそうと思ったら、パラソルを設置するなり、ヤシの木を植えるなりして日陰を作って欲しい。
理想を言えば、ビーチ沿いにカフェを作って欲しい。海の家みたいな掘建て小屋でもいいので、軽食がとれる場所があるとなおいい。個人的には「ビーチリゾートであること」と「バニラシェイクを飲めること」は必要十分条件だと思っているので、バニラシェイクもメニューに加えて欲しい。

③島一周マラソン大会の開催
これは実施するにあたってのハードルが低い企画だと思う。1日くらい島内全域で交通整理を行っても困る人はいないからだ。
山のない島だが、くさびみたいな形をしていて意外とアップダウンは激しい。亜熱帯のちょっとしたジャングルもある。海岸線を走れば海風が気持ちいいし、石垣の入り組んだ集落の路地も楽しい。ロードマラソンとトレイルランの中間くらいのバラエティーに富んだコース設定をすることができる。
1周12kmくらいしかないらしいが、逆にいうと、ハーフマラソンくらいの距離で島の隅々まで走り尽くすことができるということだ。マラソン大会をとっかかりにして、島の良さを知ってもらい、リピーターを確保する作戦である。


以上、「勝手に観光客倍増計画」でした。
美しい自然や独特な景観が広がる島なので、認知度が上がってアクセスもしやすくなれば、人気の出る島だと思っている。
ただ、唯一のネックは、多数の観光客を受け入れるキャパシティーが島にないこと。空家はたくさんあるので、リノベーションして民宿を作っても面白いかもしれない。

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