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ティルマラ参拝記(後編)

↑前編はこちら↑

聖地ティルマラに向けて、約3,500段の階段を登っていく。

周辺は自然保護区のようになっていて、いろいろな野生動物が姿を見せる。

イノシシ
シカ
サル
リス?

自然を楽しみつつ、ようやく半分。

途中、ハヌマーンの像があるところがあり、そのあたりで階段が途切れる。

2760段目。ティルマラまであと5.4km

車道に出る。

裸足なので、暑くないように道路に布が張ってある。

再び階段パートへ。

何かの作法なのか、膝をつけながら四つん這いで登っている人がいる。

およそ3時間の登山を経て、ようやくティルマラに到着。

ティルマラに着いたものの、どこが中心地なのかよく分からない。
下界から車やバスで来た人も合流し、とにかくたくさんの人出である。

園内を走る無料バス
入り口のバラジ像

聖地らしい厳かな空気感が漂っているのかと思っていたのだが、実際はテーマパークのような明るい雰囲気だ。

ちょうど昼時だったので、無料食堂に行ってみる。

食堂はかなり大きな建物なのだが、あっという間に席が埋まる。

腹を満たしたところで、外を歩く。

敷地はとにかく広く、お堂や祠がいろいろなところにある。
どこに何があるのかさっぱり分からず、ふらふら歩くのだが、裸足なので足の裏が痛熱く疲れ果ててしまう。

一般的にヒンドゥー寺院には沐浴のための溜池があるのだが、ここの溜池の水はきれいでプールのようだった。
飛び込んだり泳いだりしている人もたくさんいて、テーマパークに遊びに来たかのようなはしゃぎ具合である。

敷地内は土産物屋や参拝客のための宿舎が密集していて、まるで団地のようだ。
建物は入り組んでいて活気があり、「三丁目の夕日」的な情緒がある。

白くペイントされたところは熱くない

屋根のあるオープンスペースでは、野宿している人が多い。

1日におびただしい数の参拝客が訪れるティルマラには、たくさんの宿舎が用意されているが、だいたいがドミトリーのような簡素なスタイルである。

本堂の中に入るには何時間も並ぶと言う話を聞いていたし、足の裏は痛熱いし、何よりたくさん階段を登って疲れ果ててしまった。
大部屋ではなく、自宅のベッドでゆっくり寝たいという気持ちが強くて、3時間ほど滞在しただけで家に帰ることにした。

これがたぶん本堂

結局ご本尊に会うことはせず、何が何やら分からないままティルマラを去ることにしたのだが、雰囲気はなかなか良かった。

先にも書いたが、聖地というよりはテーマパークのような風情で、とても面白かった。
観光地ではないので外国人の姿は全く見かけず、東洋人は珍しいのか、ぼくはよくネパール人に間違われた。

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