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6/14 漠然と抱いていたカンボジアのイメージと全く異なる 【ポイぺト→シェムリアップ】

国境の街で爽やかな朝を迎える。

ポイペトの朝

シェムリアップ行きのバスは昨日のうちに予約してあって、ゲストハウスの前でバスを待つ。

バスを待っている間に変な感覚になる。
通りを眺めていると何かがおかしいのだ。
しばらく考えて、やっと違和感の正体に気づいた。

車線が右側通行になっている。
タイは日本と同じ右ハンドル左側通行だった。
しかし、国境のゲートをたった一つ隔てただけのカンボジアは、道路の右側を自動車が走っていた。
シェムリアップ方向の車線で待っていると思っていたのに、車がタイ方向に向かって行くから違和感を覚えたのだった。

約束の時刻から少し待って、シェムリアップ行きの車両が到着。
バスではなくて普通の乗用車だった。
ぼく以外に、地元民らしい母子が2組乗っている。
ドライバーも含めて3人でずっと喋っており、家族旅行の車にうっかり乗ってしまったような場違いな感覚になる。
これがインドだと、乗客たちから容赦なく話しかけられ、あっという間に彼らのグラウンドに引き摺り込まれるのだが、今回はそんなことは全くなく、シェムリアップに着くまでぼくは車内でぐっすり眠っていた。

隣に座っていた母親が、ぼくの肩を叩いて起こす。
時計を見ると、ポイペトを出てからちょうど2時間が経っていた。
車はシェムリアップに着いたようだった。

車が停まったところから、予約していたゲストハウスまでトゥクトゥクで向かう。
ドライバーから遺跡観光の営業を受けるが、彼から提示された値段は事前にネットで調べていた相場と変わらなかった。
チャーターの価格はある程度パッケージ化され、共有されているのだろう。
長い目で見ると、観光で成り立っている都市においてボッタクリがはびこるのは得策ではない。

ゲストハウスで少し休み、昼過ぎにシェムリアップの街中を散策してみる。
オールドマーケットに足を向ける。

とにかく道がきれいだ。
漠然と抱いていたカンボジアのイメージと全く異なる。
ちゃんと計画的に開発されているのか、直線的な道路が多く、歩道も広い。
人口密度が低くて車やバイクの往来もそこまで激しくないので、日本の都市よりも断然に歩きやすい。

ド偏見だけど、中国や北朝鮮にありそうな看板

建物も近代的で瀟洒なものが多く、何となく捉えどころのない街だ。

オールドマーケット
オールドマーケットの向かい側

オールドマーケットに到着。
道路を挟んで向かい側は、まるでヨーロッパのようなカフェやブティックが並ぶ。
マーケットの中に潜入。

市場猫

市場の中は、肉や魚、野菜や果物などの生鮮食品を扱う店が所狭しと並び、いかにも東南アジアのマーケットの風情である。
日用品を売る店と土産物屋が隣り合っており、狭い市場の中で地元民と観光客がごちゃごちゃになっている。

屋台のメニュー

市場の近くの屋台で昼食をとる。
カンボジアの通貨はリエルだが、米ドルも普通に流通しているのが面白い。
さらに興味深いのが、米ドルで支払ってもお釣りはリエルで帰って来ることが多いところだ。
1ドル=4,000リエルが固定になっているようで、例えば1ドルの商品に2ドル払えば、4,000リエルが返ってくる。
地元民は積極的にドルを欲しがって、リエルを手放したがっているように見える。
国内でもリエルの価値は不安定なのだろうか。

スーパーで物価調査をしてみたのだが、お店によって「ドル対リエル」のレートが微妙に異なっていて興味深い。
こちらのスーパーでは、1ドル=4,200リエルとして計算されている。
他には、1ドル=4,100リエルのお店も見かけた。
何だか不思議な世界だ。

街中に話を戻す。

とにかくきれいな建物が多く、ヨーロッパとか東京の高級住宅街と言われても分からないような街並みだ。

消防車に書かれたハングルの文字。韓国の中古車なのだろうか。
シェムリアップ犬
特に人懐こいわけではないが、おとなしい犬が多い

シェムリアップの街中は、3輪のトゥクトゥクが走っている。

ほとんどがインドのバイクブランドであるBAJAJ社の物であるため、インドのオートリクシャと見た目は変わらない。

少し休んでから、夕方の街に出かける。
ゲストハウスの近くにあるプサー・ルー(Phsar Leu)へ。
シェムリアップ最大規模の市場らしく、完全に庶民の市場だ。

夕方だったので、店仕舞いをしているテナントが多い。

屋外の肉や野菜売り場はまだまだ盛況だった。

次に、ナイトマーケットへ移動。
こちらは観光客向けのマーケットで、開店準備をしているところだった。
Tシャツや置物といったベタな土産物が並ぶ。

夜になると賑わいを見せるパブストリートへ。
ぼくは1人だとお酒を飲まないので、特に長居はしない。

一通り賑わいを眺めてから、ゲストハウスに帰る。

カンボジア産コーラ




カンボジアには1週間ほど滞在して、陸路でラオスへ行く予定。
街中の旅行代理店でラオス行きのバスを見つけたが、シェムリアップからそのままラオスへ直行するのは味気ないし、7時間以上もバスに乗り続けるのはさすがにしんどい。
中部や北部の町の観光を挟みながら、ちょっとずつラオスに向かおうと思っているが、ネットで調べても日本語の情報はほとんどない。
ここまではトントン拍子でやって来れたが、ようやく旅らしくなってきた。

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