「政治家」は死につつある

成田悠輔著「22世紀の民主主義」(SB新書 2022)を読んだ。

人民は、政治家という人間に政治を委ねず、無意識の集合とアルゴリズムに政治的決定を行わせるのが道理だ、という主張だ。

そうした方がいいという新たな選択肢の提案ではなく、著者は道理だと言っている。2.3世代も下れば、あたりまえ化すると。


今回の参院選に、昔所属していた団体の仲間の一人が立ち上がり、なかなかなムーブメントを起こし、1議席を得た。この後は全国に地方議員を立てるべく公募するのだそうだ。きっと続く熱狂を生み出し続けるだろう。

著者が出演するトーク番組で、なぜ地方議員でも首長でもなく国会議員を目指すのかと、昨年衆院選に落選した元グラビアアイドルが質問された答えは「国政に挑戦したいんです。」


初めて住んだ外国 フランスで、国とは?という自問を開始してから20年が経つが、国を成り立たせ、国という構えを変えて行くのは、いよいよ政治家という形ではないのだろうと、これらを総観して思う。

ていうか、大学のクラスメイトの一人が亡くなった。遂に来てしまったな。

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「豊富な語彙が欲しい。言葉に尽くせているとは、いつでも思えない。」
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※これは一個人の解釈の実に勝手な記述であり、正誤善悪を訊ねられても答えられません。

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