ローラ・オーウェンスの画集

ローラ・オーウェンスの画集が届いた。

うますぎ。

絵を見てこんなに心躍ったのは久しぶりです。軽やかすぎるけど、絵描きのあらゆるトリックが見えてくる。仕掛けがことごとくわかる。わざとハマらせて、気持ちよくなる。筆致が全部すぐわかる。ここで描かないで留める、この色はたったこれだけ、ここはこの筆で、スクエア、繰り返し、フレームと絵の具の関係、全部すぐ理解できる。確信しか覚えない。不確定要素が一切ない。囲碁、将棋と同じ。絵でまだまだ遊べる。遊び尽くせる。絵画が終わったあとの絵、、更地になったキャンバス、焼け野原?はたまた広大な砂漠?枯れ果てた地に冷たい水を注ぎ新たな花を芽吹かせるように、筆と絵の具でもう一度!生きた絵を!!新鮮な絵画を。新しい方法で。絵の道はまだまだ続くよ。。。。と言わんばかり?ほんとに続くかな?と、見せかけて屍体遊び?なのか?さてさて真意は。。しかしあるのは絵だけです。

言い過ぎかもしれません!現物見たことないんですよね。でも見ないでもだいたいわかる。。素晴らしい画家です。この画家、僕は学部の頃から好きで、実はけっこう影響受けたりしてるのです。密かに技を真似したりしてたのです。だからあんまり言いたくない。。今更ながら、やはり好きですね。好きというか、うまいのです。絵の不思議を遊びに転化している。うまくて、賢いのです。手っ取り早く言えば、カリスマ性があります。画家なら皆彼女の賢さに脱帽してしまうと思います。

言い過ぎかな??

最近は透明水彩を引っ張り出してきて描いています。調合がデリケートな絵の具なので気を遣います。ゆっくりちまちま描く。こういう時間も悪くありません。

透明水彩で絵を描くのはすごく良いと思います。センスがいる。手入れは簡単なんですが、扱いがすごく微妙です。色の調合、水分量、筆の選択、やることが多い。いや、他の画材もほんとはそのくらいシビアにやらなければいけないんだけど、ついついないがしろになってる微妙な扱いが透明水彩だとすぐに影響します。特に僕のように短気な人間にはものすごい忍耐を必要としてきます。忍耐というか、静心力?心を落ち着かせなければならない。なんだかセラピー的な効果がある。透明水彩を触っていると心が自然と穏やかになる。水々しい気持ちになる。。水ばっか触ってるから。。

落ち着いて絵を楽しんで描く。いい時間ですよ。透明水彩やってみませんか?透明水彩ってあんまり触ったことない方も多いんじゃないでしょうか?水で描くんです。色水で。パレットも美しくて愛着がわきます。難しいけど、挑戦してみてください。



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