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さようなら Game Of Thrones *最終話ネタバレあり。

ついにラストを迎えました・・・・・

ありがとう、ゲームオブスローンズ。

そして、さようなら。


*以下、ネタバレ。

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デナーリスの死によって物語は結末を迎えました。

僕はデナーリスが好きでした。過酷な状況の中、誇りを捨てず、運命を信じ、力を得ていく彼女のストーリーを僕は応援してきました。デナーリスはなぜ僕らを熱くさせたのか?彼女は「怒り」をストレートに表現してくれるキャラでした。奴隷解放者として、社会に対する「怒り」を彼女自身の力で表現し=暴力を行い、社会を常に変革させてきました。彼女自身、か弱い女性であり、かつて奴隷のように扱われ売り飛ばされた過去を持っています。だからこそ、弱者を解放することを信念としたのです。もちろん、その強引なやり方は負の側面も持っています。しかし、彼女の「怒り」は犠牲を伴うからこそ、パワフルで、否応なく人々を変えてきた。犠牲無くしては、社会は変わらない。だって強者は弱者のことを思いやらなくても生きていけるのだから。「怒り」を表現する代弁者がいなければ、誰も気づかない。誰も声をあげない、続かない。何も変わることがない。だから、彼女の存在は、社会変革の過渡期において、絶対に必要なのです。しかし、力を持ちすぎてしまったのは悲劇でした。ドラゴンの母でなければ、、彼女の運命は違っていたのに。誰だってドラゴンがいればドラカリスするだろ?不愉快な奴を焼き払いたい。力を持っているなら、それを行使しない人はきっといない。何のために使うかはその人次第であるけど。みんな一人一人自分で何かを行使できる力を持っている。ただ彼女の力は大きすぎた。

ジョンの苦渋の決断によって結果的に彼女の野望は潰えたわけですが、彼女がいなければ、サーセイの恐怖政治は続いていました。サーセイへの怒りによって王都を焼き尽くすシーンは圧巻でした。多くの人は行き過ぎた虐殺行為にショックを受けたそうですが、僕は正直言ってある種の快感をまだ感じていました。アスタポアで親方を焼き払った時からずっと変わらない、正義のドラカリス。しかし最終話でドスラクやアンサリードを前に彼らの言語で演説する彼女の姿は、ナチスのそれと全く変わらない、誇大妄想による軍国主義の異常さを持っていましたね。ティリオンを断罪した姿は恐ろしかったです。まぁ明らかに反逆罪なので当然ですが。その後の、ジョンとアリア、ジョンとティリオンの会話、デナーリスにジョンもドラカリスされるのではないか?という緊張感が高まりましたが、最後の面会の時のデナーリスの態度は、玉座を手にした安堵感と、ジョンへの愛に満ちていましたね。僕には意外に思えました。ジョンさえ消せば世界は彼女の手に落ちるのに。ただ、これまで愛する身内を失ってきた彼女の悲しみを思うと、最後のターガリエンであり尊敬する人格者であり恋人である愛しいジョンを失いたくないという思いだったのかな。結果、愛は義務を殺してしまった。

女王殺しをしたジョンの結末は、、ドラゴンに消されることもなく、王位に就くこともなく、、いったいどこに行き着くのかと思えば、結果的にナイツ・ウォッチ送りになるとは。あまりの鈍臭い着地点に、めちゃくちゃ笑ってしまいました。僕はジョンにはデナーリスの運命を背負って欲しかった。彼女を殺したのは英断だったけれど、それならその後、彼女の思いを汲んで、運命を一緒に背負って欲しかった。そうじゃなければ、デナーリスが報われなさすぎるから。彼女を本気で愛していたなら、なおさら彼はそう生きるべきじゃないか?しかしそこはやはりジョン・スノウ。情けなく牢獄にブチ込まれ、時期王を決める会議にも参加できず、ターガリエンの嫡男であることも話題にも挙げられず何故か無かったことにされてしまう、そして判決はナイツウォッチ送り、結果ふりだしに戻るとは。見終えた最初は、残念に思っていたのだけど、だんだん腑に落ちてきた。彼のキャラクターは最初から一貫していて、一人の人間であることを全うしてきた。スタークにもなれず、ナイツ・ウォッチにも、野人にもなれなかった。しかし常に良い人間であろうとした。だからこそ、夜の王を倒し世界を救うことができた。実際倒したのはアリアだったけれども。世界を救って、出生の秘密も明らかになり、今度は王になるのかと思えば、ならない。デナーリスと共にターガリエンにはならなかった。結局スタークにも戻れなかった。彼は一人の人間として仲間の野人と共に北に消えた。ジョン・スノウというキャラクターは、あの世界で一番まともな人間だったのかもしれない。

このゲームオブスローンズという物語、大きな話ではやはり炎のデナーリスと、氷のジョンの物語だったわけで、最後に二人がストーリーを自分たちの手で終わらせることができた。そのあとのティリオンの語り口はまるで僕ら視聴者の思いを代弁するかのようで、ロスタイム感あったけど、この作品に対するみんなの愛を感じてジーンときた。ブランが王になったのは、ちょっとムカついたけどデナーリスが死んでしまった今ではもうどうでもいい。何も考える気になれない。ブランが六王国の王、サンサが北の王となり、スターク家の勝利で幕を閉じた。これ以上ないハッピーエンド。サンサ、お前はホンマせこいやつや。でも、一人で勝った。誰からも支配されずに。お前は真の北の王や。アリアは復讐を捨て、夢を叶えた。おめでとう!!!!

しばらくはゲースロロスになりそう。あ、でも吹き替え版がまだ控えてる。

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