青色

鯖寿司が旨い。魚が旨いと書いて鮨なんだな。。

これを見てください↓

これ

マティス晩年の"切り絵"です。なんと気持ちの良いことでしょう。こんなもん、誰でもできそうです。そこがポイントです。完全に解放されています。大好きな作品です。

ブルーがやはり特殊な働きをしているように思います。このブルー、僕も特別好きな色です。どんなブルーかと言うと、ネットのテキストの標準リンク色。#0000ff。絵の具の色でいうとどんな色になるのだろう?ウルトラマリン?コバルト?インターナショナルクラインブルー?(©イヴ・クラインの青。イヴ・クラインは非常に興味深いです。けっこうやってることが被ってる。彼の気持ちはわかります。)いや、《群青》色ですね。この名前が一番しっくりくる。その名の通り、青が集まって、ぎゅっと濃縮された、群青。なぜ群青色はこんなにも特別なのでしょう?

絵の具でも青色が一番高いのです。特に群青色は高い。なぜかというと簡単に作れない色なんです。岩絵の具の天然顔料の群青なんてめちゃくちゃ高いのではないか?そういう絵の具本来の希少さもある。しかし。。

青い絵ばかり描きたくなる。

これは群青ではないな?うすい。。

これは群青、、

これも。同じ絵の具。ウルトラマリンですね。たぶん。

これとかひどい。青しか使ってない。

これも。ほとんど青しか色つかってない。

あとこの辺の昔のも青と言えば青である。というか青大好きって感じ。色彩のコンポジションになってないからね。そんなの考えてなくて恣意的にブルーにしてる。

近作だとこれです。これもひどい。青しか使ってない。青と、黒だけ。

本当は青い絵の具だけで絵は描ける。他の色はいらない。。とまで言いたくなる時だってある!いや、ほんとに青色ってすごくて、青だけで絵になるんですよ。最初のマティスの切り絵だって、青だけのものがけっこうあるでしょう。ビーナスの切り絵とかひどい。最高だという意味です。あの同じビーナスが並んでるのとか、もうほんとに、青だけでいいんだな、と思えてくる。ビーナスはいらないわけです。いらないというか、何であれビーナスであればいいわけです。青いビーナス、ただそれだけが一番美しいものなんです。究極的には、マティスのもの、絵でなくなっても。だから描いてなくて、切り絵なんですね。

青は前も言ってるかもしれませんが、青だけで青そのものだから美しいのです。他の色だと、何か、の色に見えてしまうでしょう?他の色は見つけやすい。赤も最近好きだけど青よりかは見つけやすい。赤でまる描いたらトマトです。日の丸です。青でまる描いても青まるにしかなりません。でも、それでいったら、黒と白も負けてない。黒と白はその名前を呼ぶまでもなく既に黒と白です。なかでも、一番強いのは白。やはり白が最強ではないか?白は無ですからね。光そのものです。ウォーホルも一番好きだと言っていたような?白い絵を描き続けている画家もいましたね。

僕の白い絵、というかこれは白っぽい絵です。

反対に黒い絵もあります。

でもこれも黒っぽい絵ですね。黒い絵じゃない。

これも白っぽい。けど白い絵ではない。

黒い絵、白い絵にしようと思ったら何にも描けなくなってしまいますね。だから必然的に、メディウムの差で絵を作っています。

また青に戻るけど、青は不思議と、メディウム考える必要がないんですよね。つまり実体の姿を見なくてもいい。よしとされる。違う場所へ飛んでいけるんです。色に重さがない。って、これは僕個人の感覚に過ぎないでしょうが、、

白い絵を描くなら光だな。。光そのものを見せるのだ。でもこれはけっこう難しいと思う。白は一番メディウムが際立つから。黒は逆にメディウムどっぷり、油がいい。。油ギトギトにしよう。テカテカに黒全面塗っただけで、クールになるはずです。こんな風に色は質感を持っています。でも青は特別で。。

心のなかの色みたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?