渉成作品展、来てくれよなッ!

下京渉成小学校では京都市立芸大との連携事業として、2015年秋よりアーティストが空き教室を利用して作品制作を行う「渉成レジデンス」に取り組んでいます。

毎年3月には子どもたちの図工作品展にも参加。子どもたちの作品と共に芸大在学・卒業した作家作品が並びます。

今年の渉成作品展は、3月6日(火)〜9日(金)、時間は9時〜17時(⚠︎最終日は12時まで)です。
*ご来場の際は校門のインターホンで作品展ご観覧の旨をお伝えしてからお入り下さい。
場所は下京渉成小学校3階ホール。京都駅から徒歩五分、七条通りに面した新しい小学校です。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております!

今回、僕は年始から集中して取り組んでいる油絵を展示します。 ぜひ見て欲しい。

家で描いたのが多いけど一応ほぼ全部教室に持っていってます。その中から、どれを飾ろうか思案中…………正直、どんな組み合わせになるのかまだ決めかねています。油絵は僕にとってほとんど新しい取り組みだから、見てもらうのはちょっと緊張。というか、気恥ずかしい。自分のスタディーとして描いたものだから、あまり、人に見せるために描いていない。小学校の広い空間で見てみると絵が本当にちっぽけでささいなモノに見えてきた。情けない気持ちにもなってくるけど、こういうものほど、人は見たらきっとまっすぐに伝わる?面白いんじゃないか?という気もしてくる。はっきりいって、反応がわかりません。

インスタに描いたら全部載せてるけども、実物を見て欲しい。今回の油絵は実物こそを重視した。つまり目の前の質感。だから光学的な描き方を意識的に避けて抑えて、でもどうにか物の存在を油絵の具の粘性と筆で塑像できないか、トライしたもの。大げさなことを言えば、絵に肉体を与えようとしている。絵というものは窓の中の光景でありそれは触覚的な肉体というものが排除されてこそ成り立つ。僕は遠くの光の景色から、もっと「具体」的な、絵そのものとモチーフとがイコールで直結した物体を作りたいと今考えている。そこには構図も、色彩もなく、モチーフのボリュームとフォルムが偶然、決定的に写り込んでしまった、写真のような絵。そのためには新しくデッサンからやり直す必要がある。

と、話し出すと長〜くなるのですが、ぐにゃぐにゃ今考えているのはそんなことです。僕はいつも大げさなことを考えながら絵を描いてしまう。時には作品よりもそこが優先されてしまう。いいとこなのか悪いことなのか。あとは、タブローの歴史にも向かい合いたい。肖像画や、静物画、もしかしたら風景画。絵のパワーを取り戻すには絵を大事にすることが先決だ。つまり過去の作品、スタイルから学び、まず踏襲すること。僕のやり方でそれが出来ているかはわからないけれど、、油絵の偉大な画家たちをマスターと仰ぐこと。当たり前のことで、キャンバスに向かうなら、そこから逃げることは不可能だ。

いい絵が出来ているかどうかは正直なところ、わからない。ただ、自分が堂々と絵に向き合える、そんな作品を作れたら今はまずは良いと思う。

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