山の上のセザンヌ

比叡山に行ってました。

ケーブルカー+ロープウェイの険しい道のりです。Tシャツはこの頃ヘビロテしてます。

これを見てください↓

山の藤です。巨木に、藤の枝が絡まっています。花が咲き誇り、生命力が溢れています。藤の木のこんな姿見たことありません。藤の花には必ず蜂が集まります。きっとこの藤の巨体の内部は何千何万という蜂だらけになっていることでしょう。

セザンヌの山の絵です↓

山頂のガーデンミュージアム比叡の庭園内には印象派の画家たちの絵の陶板が至る所に飾られています。この陶板画、筆跡の凹凸まできちんと再現されているのだからよく揃えたものだと関心しました。前来たときは細部に気づきませんでした。改めて見ると、こんな風に絵が飾られているのはすごく面白い。何より、太陽光の下で絵を見ると本当に心から美しく見える。太陽の光はすべての色を含んでいるから。。印象派の画家も本望ではないか?光に照らされて、あらゆる嘘が暴かれたようです。だから画面の筆の跡もはっきりと見えた。

僕も昨年末鴨川に絵を持って行ってわかったことだけれど、太陽光を浴びるとなんでも美しく見える。絵の姿がくっきりと浮かび上がる。街の風景が浮かび上がるのと同じように。あらゆるものに影ができる。絵の表面にも影ができていた。

セザンヌの山の絵にも、本当の木の枝の影が落ちていた。それで風に揺られて、絵の上のその影が動いていた。絵は動かないが風や太陽は動き続ける。山も動かない。空は動いて、地面は動かない。僕は動く。セザンヌの絵から離れて、山から離れて、電車に乗って、いまはこの家にいる。けれどもあの山の上には、未だ動かずにセザンヌは居続けているのだ。太陽の光を浴びて日々風に吹かれながら。。

なんとも気持ちのよい場所でした。

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