幽幻ロマンチカ 有頂天 ヒフミ~妖怪は 人の想いで できている(5.7.5)~

「潔子さんが最近はまっている幽幻ロマンチカってどんなコンテンツなんですか?」
と、この前友人Tさんから尋ねられて、
「ざっくり言うとオリジナル脚本のドラマCDですね!私は一日に2時間くらいは横たわって虚空を見つめてるので、その状態でも楽しめるところが気に入ってるんです」
と解説した。

思えば私は中学生くらいの頃からドラマCDがすきで、MDに落として眠れない夜にずっと聴いていた。
思春期の頃だけ不眠の時期があって、眠れない不安から気持ちを逸らすのにファンタジー作品のドラマCDはとても役立ってくれた。

最近まで自覚がなかったが、私は気持ちがパンパンな時に視覚的な表現を受け止めるのがどうやら下手らしい。
ドラマCDはそのシーンで描かれる風景も、登場人物の表情も、香りも、温度も、すべて自分の空想で補える。
イメージが視聴者側に委ねられているかんじが安心するのだ。

ところでシチュエーションCDを嗜む人たちは、一体どんな視聴スタイルで楽しむんだろう?
幽ロマくんは比較的健全なので、日中聴くときはトレーニングしながらとか、掃除しながらでも聴きやすいのが助かっているが、やっぱり夜寝る前に布団の中で聴く時が一番臨場感が出る。

夜聴くときは目を閉じて、ファラオみたいなポーズで世界に浸る。
これが潔子のベストな視聴スタイル。
最新作の幽幻ロマンチカ最高潮は、期待値全開でこの姿勢で臨んだが、もう最高だったな〜
シナリオはいつも通りの趣だけど、最新作は細かい音の使い方が丁寧で、祭囃子の提燈の色や、肌をかすめる夜風の感触が肌に伝わってくるようだった。

どんな表現に没入できるかは本当に人それぞれだと思うけど、私は乱世が落ち着くまではしばらくここに落ち着きそうです。
シチュエーションCDはヒロインの声がないのが寂しいけど、幽幻ロマンチカはヒロインのセリフがふわっとよぎる瞬間があって、それをわたしは愛しています。

さて余談が長いのはいつものことですが、今回はseason2の「幽幻ロマンチカ 有頂天」第壱の謎ヒフミをレポします!

幽幻ロマンチカ有頂天は、無印に続くシーズン2
今回はそちらのPVを貼りました。
幽ロマの主題歌は大好きなyamazoさんとhotaruさんのタッグなのでどれもサイコーなんですが、私はこの『宵闇カレイド』が一番好きです!
作品内でこれが流れるとめっちゃ高まる~!!!!
獏のウタシロとメリーさんの二つの謎が追加された合計8枚構成。
今回もその中の一つ、ヒフミからレポートします。

◆幽幻ロマンチカ 有頂天 ヒフミレポート

【あらすじ】
七霧学園に昔から伝わる七不思議が、最近形が変わって噂されるようになったらしい。雨の日の夜、取り壊されたはずの旧校舎が現れ、雨宿りのつもりで中に入ったら最後、二度と出ることはできない。怯えた生徒たちにより、それは「旧校舎に取り憑く天狗様の祟り」と噂されるようになる。
全く心当たりのないヒフミは、「更地になっているはずの敷地に何が起こるのか?一体誰の仕業なんだ」と、雨の降りしきる夜ヒロインとともに現地に乗り込むことになる。

【潔子的ハイライト】
■雨の日の夜に聴いてほしい
ヒフミのストーリーはどれも愛情表現がまっすぐで、清々しいので昼に聴いてもサイコーですが、このCDは雨の日の夜に聴いたほうが臨場感が増して気持ちいいと思います。雨が強ければ強いほどいいです。
ところで余談ですが、今まで使っていたちょっといいBluetoothイヤホンから、5000円程度のヘッドホンに切り替えたらめちゃくちゃ息の聞こえ方が近くなった。ダミヘはヘッドホンの方が向いている気がする!

■有頂天は無印とセットで聴くとよりサイコー
潔子は有頂天の仕上がりが全シリーズで特に好きなのでここは熱が入ります。無印はどうしても1枚のCD(1時間程度の尺)で恋を成就させないといけないので、展開が強引だったり、気持ちの流れがわかりづらい時があった。
有頂天では無印で描ききれなかった妖怪と人間の恋の葛藤や、妖怪の本能が描写されているので、世界観に入り込みやすいです。

■超いいところで主題歌が流れる
私幽ロマのテンプレではじまってテンプレで終わり、盛り上がるところでは主題歌が流れるわかりやすさが大好きなんですよね。
慣れてくるとどこで敵が死ぬかわかるようになるんですが、この型がある構成が何度でも聴きたい気持ちにさせられます。
この感じを「和製ファンタジー界の水戸黄門」と呼んでいるので、どうぞご自由に使って下さい。

【キャラのみどころ】
■ヒフミのセンス
放課後にクレープ食べながらゲーセンでクレーンゲームデートしてプリクラ撮るの、平成初期のJ-POPみたいで正直たまらなかった。
こんなセクシーなクレーンゲーム指導があるか!という気持ちになるので楽しいです。
このやんちゃで可愛いところと、葛藤するシーンの表情の違いが声の演技にしっかりこめられていて、そのハイライトの付け方に「KENNさんはすごいな!」ってなります。

■懐中電灯
いやこれは単に私がツボっただけかもなんですが、ヒフミの「懐中電灯」「電池」「天狗」の発音がサイコーじゃないですか??何度でも聴きたいなと思ったら、まじで何度も言ってくれるのでサイコー超えた
「懐中電灯をちゃあんと握っとけ」ってセリフだけで白米が飲める。ほら、字面だけでもなんか聞こえてきたでしょ?すごいよ。

■弱さも怖さも優しさも全部ある
ストーリーが良い意味で王道なので、聴きやすいし、何より演技がキャラの情感をたっぷり伝えてくれるので気持ちを委ねやすいです。
私はイケメンが痛みつけられて苦しんでいるのをみるのと、すこし怖い様子を観るのが好きなので、本能のヒフミは超ぐっときたなー!
「この校舎中をお前の悲鳴でいっぱいにしてやる」にはFUUUUU!!!!ってなったね。隠語か?
そうだ、隠語で思い出したけど「旧校舎が復活しちまうかも」もあんまりにセクシーな読みすぎて隠語かとおもった(ちがうよ)

脅し方も怖がらせ方もエンターテイメントの範囲内なので、ちょっと怖いのがダメな人でも楽しめる範囲だと思います。
妖怪の気持ちに少し寄り添えるような気持ちになる良いお話です。
ヒフミはどのCDもハッピーエンド感が強いので幸せになってほしい人向け!
トラック6のイチャラブはごちそうさま感満載です。イエーイ!!!!!!!
かわいいカップルに花びら投げたい人は聴こう。撒こう。

次回は第弐の謎のウタシロをレポートします。新キャラだから丁寧に書けるようがんばりまーす!

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