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記憶力がアップ!脳を若返らせる驚異のホルモン

◉骨の細胞たち

骨には骨芽細胞破骨細胞骨細胞と細胞成分間をつなぐ細胞外基質の骨基質によって形成されています。

骨も代謝をしています。
骨芽細胞が骨を作り、骨細胞が定着させ、破骨細胞が古い骨細胞を壊して、血液に吸収します。
これを骨代謝と言います。

骨は常に作り替えられていて、大人では3~5年で全身の骨が入れ替わります。

今回は、このような骨の細胞の骨芽細胞が作り出す驚異の物質に焦点を当てたいと思います。

◉骨を作る骨芽細胞が若返り物質を作り出す!

今回注目の若返りホルモン「オステオカルシン(タンパク質)」は、骨芽細胞が分泌します。
このオステオカルシンが分泌されると、血管を通して全身に届けられ、様々な健康効果が得られることがわかっています。

  • 脳に届く  →    認知機能や記憶力がアップ(神経伝達物質を増加)

  • 心臓に届く →    動脈硬化予防

  • 肝臓に届く →    脂肪肝予防 

  • 腎臓に届く →    腎機能アップ

  • 筋肉に届く →    筋力アップ

  • 骨で    →    ビタミンK2に活性化され、骨組織においてカルシウム
                                         結合の役割をもつことにより、骨の強度や柔軟性をも
                                         たせることができる

  • 腸に届く  →   栄養吸収アップ

  • 膵臓に届く →   血糖値上昇を抑える
                                     (インスリン分泌や感受性を促して全身の糖代謝の
             コントロールをよくする)

  • 精巣に届く →  テストステロンの産生を刺激する

このように、全身の代謝をアップしてくれるのです。

◉記憶力がアップ!ストレス改善!ジャンプの秘密

オステオカルシン若返り物質であることはおわかりいただけたと思います。
では、どうやってこれを分泌させるのでしょうか。
それはズバリ!ジャンプすることです。
骨から全身に振動を送ることで、このホルモンが分泌します。

オステオカルシンが脳に届くと、幸せホルモンのセロトニン(精神安定や睡眠に関わる)や報酬系ホルモンのドーパミン(やる気や集中力、幸福感)が増加します。

そして、認知機能や記憶力がアップします。

有効なのは、何と言っても縄跳び。
着地の時に骨に衝撃があることから、骨芽細胞からオステオカルシンが分泌します。
もちろん、走ること、歩くことでも分泌が期待されますが、ジャンプの衝撃の方が強力です。

しかも、ストレス軽減作用もあるそうです。
このような運動療法は、海外の研究でも効果がわかっているようです。

◉縄跳びの医学的効果

縄跳びは、有酸素運動と無酸素運動がミックスされたもので、記憶力アップとストレス軽減にとても効果的であると言われています。
朝の5分間を縄跳びの時間にすると、頭がスッキリして、ストレスも解消され、1日の始まりが氣持ちよく始められるかもしれません。


また、これは縄跳びではなくても部屋の中でただジャンプするだけでも同様の効果が期待できます。
ぜひ、好きな音楽などをかけてリズミカルにやってみてください。
ジャンプができない高齢者の方は、「座ったままかかと落とし」をするのも効果的です。

お子さんのテスト勉強や、日々の勉強にもきっとお役に立つかもしれません。😃
オーバーワークでストレスフルな方にも大変おすすめです。
また、閉経期の女性の更年期障害などの改善の可能性も示されています。

時間もお金もかけずに、ただ飛ぶだけで若返りホルモンが作りだせるこの方法、やらないなんて勿体無いですよね。
ぜひ、若返りホルモン「オステオカルシン」を味方につけて、生き生きと健康を感じていきましょう。

参考論文
Osteocalcin, ovarian senescence, and brain health

脳内のオステオカルシン:胚発生から加齢に伴う認知機能の低下まで

◉オステオカルシンを増加させる栄養素

  1. ビタミンK(ビタミンKは骨芽細胞の増殖と分化に影響を与える。)
    参考論文:成人のビタミンKと骨の健康

  2. ビタミンD
    参考論文:健康な太りすぎ/肥満の年配の女性における短期間のカロリー制限中のビタミンD補給:グリセミック指数と血清オステオカルシンレベルへの影響

  3. ビタミンC
    参考論文:ビタミンCは骨芽細胞形成を活性化し、Wnt /β-カテニン/ ATF4シグナル伝達経路を介して破骨細胞形成を阻害します

  4. オメガ3系オイル
    参考論文:エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、オレイン酸、および選択されたビタミンで強化されたミルクで1年間摂取した後の骨形成バイオマーカーの改善

  5. マンガン
    参考論文:マンガンの補給は、ラットの脊椎と大腿骨のミネラル密度と血清オステオカルシンを改善します

  6. マグネシウム
    参考論文:マグネシウムイオンがヒトの骨芽細胞活性に及ぼす影響

  7. 亜鉛
    参考論文:亜鉛は骨関連の病気や合併症の重要な微量元素ですか?血清レベル、食事摂取量、およびサプリメントの側面からのメタ分析と系統的レビュー



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