Kiyomi

大阪在住。本業はIT企業でマーケティング。学んだことや考えたことなど、日々の雑記を綴り…

Kiyomi

大阪在住。本業はIT企業でマーケティング。学んだことや考えたことなど、日々の雑記を綴ります。 #マーケティング #デザイン #マネジメント #最近の学び #日記

最近の記事

「キャリアと家庭」問題~ゴールディン教授の著書を読んで

2023年ノーベル経済学賞を受賞したゴールディン教授の著書「なぜ男女の賃金に格差があるのか」を、この年末年始でやっと読めました。原題に「Career and Family:Women’s Century-Long Journey toward Equity」とあるように、過去100年分のデータをもとに、働き続けたい女性が「キャリア」と「家庭」をどう選択、または両立させてきたのかをひも解いています。本書の内容については、大阪大学・安田教授の書評をぜひお読みください。 また、本

    • 今年やりたい10のこと!

      noteのお題を借りて、今年やりたい10のことを挙げてみます!宣言の力。 【マーケティングのお仕事】 ①コミュニティマーケティングのビジネスインパクトを測る  BtoBビジネスのコミュニティを運営しています。コミュニティはビジネス成果を測りづらいのですが、ここの指標化にトライします。 ②web3ベースの顧客体験づくり  テクノロジーが先行しがちなweb3ですが、目新しさだけではない、本質的な顧客体験向上を実現できるのものなのか試したいです。 ③海外拠点メンバーと仲間に

      • 1日30分の1on1で聴くことの効力

        今年は組織も大きくなり、気が付けば80人くらいのメンバーと一緒にお仕事をしています。疎遠な人もいれば、ちょっとモチベーションをこじらせてしまっている人、契約形態が異なる人もいるし、外国籍の人もいる。どうやってグループの求心力を高め、遠心力を働かせていくか、今年一番意識したことは、業務のマネジメントとは別に、1on1の時間をなるべく多くの人ととり、一人ひとりが持っている価値観や組織のメンタリティを把握するのに努めることでした。 4月以降のスケジュールを振り返ると、12月までの

        • web3に希望をもった2023

          12月に入るとあっという間に年末感ですね。気がつけば、年単位で(!)久しぶりに書くnoteになりますが、2023年の振り返りとして、自分的流行語大賞だったweb3についてその関わりの中から感じたことを綴っておきます。 web3は胡散臭い? 1~2年ほど前はまだ、web3というと、暗号資産や投機的なNFT購入などのネガティブなイメージがつきまとい、その筋の人だけが熱狂している印象が強かったと思います。お金が絡むのでとにかく怪しい、胡散臭いものとして認知されていたweb3です

        「キャリアと家庭」問題~ゴールディン教授の著書を読んで

        マガジン

        • Xデザイン振り返り
          14本

        記事

          デザインリサーチを通して一番学んだこと

          Xデザイン学校マスターコースでの学びの振り返り。前回、今回はユーザー調査ということで、ダブルダイヤモンドの前半部分を進めています。 リサーチ計画をたてる=目的が明確になる私たちのグループでは、移住やワーケーションに関わる調査として、移住経験者や移住に興味がある人へインタビューを実施しました。幸い、メンバーの中にユーザー調査を本業にする方がいてしっかりリードしてもらえたので、本格的な調査計画書を作って臨むことができました。ありがたい。この計画をたてるプロセスを通して、調査目的

          デザインリサーチを通して一番学んだこと

          ユーザー調査に備えて

          Xデザイン学校マスターコース3回目の講座は、ユーザ調査に向けた準備が中心でした。まずはやってみようという感じで、グループメンバーの中から、提案予定テーマのペルソナに近い人を選び、インタビュー~ジャーニーマップを描いてみます。 ユーザーインタビュー実践”ワーケーションを移住体験にしてみたら”というぼんやりしたアイデアの状態で行うユーザインタビュー(探索的調査)。対象ユーザに関わる現状を把握し、本質を探るといっても、どこにフォーカスして調べていくのか、事前設定がいつも難しく感じ

          ユーザー調査に備えて

          ビジネスモデルにソーシャル視点を

          Xデザイン学校マスターコース2回目の講座はビジネスインタビューでした。提案先企業にビジネス状況をヒアリングし、ビジネスモデルキャンバス(BMC)を使ってAs-Isを整理し、To-Beを考える、という回。 今年のお題は、社会課題(高齢化や地域)を考慮したビジネス提案、ということで、企業からすると儲かる感じがしない領域ですが、”三方よしのサービスデザイン”を学びたいと思って入学した私にはど真ん中のテーマです。私たちのグループでは、旅行事業をとりあげ、ビジネスモデルのアイデアを出

          ビジネスモデルにソーシャル視点を

          3期目のXデザイン学校始まる

          「大人の学びは、ゆっくりダラダラ続ければいい」 その言葉を額面通り受け取って、今年もXデザイン学校にお世話になることにしました。3年目。今年はちょっとグレードアップしていきたいので、東京校で開催されているマスターコースへ。すべてオンライン講座です。地域・年齢を考えると、相当アウェイのはずですが、それほど感じずに済むのがオンラインの良いところ。第一回目の講座は、ユーザビリティ、UX、デザイン思考、サービスデザイン、そして、エフェクチュエーションまで、エッセンスが凝縮された座学

          3期目のXデザイン学校始まる

          青りんごとパーパス

          昨夏オープンした「こども本の森・中之島」にようやく行くことができました。ようやく、というのは、密を避けるための人数制限と事前予約制、土日は子連れのみOK、大人だけの参加は平日に限定、開館時間は17時まで、という、サラリーマンにとっては意外と狭き門だからです。いつも満席で予約も取りづらく、空きがでていないかマメにチェックし、やっと予定が合いました。 この図書館のエントランスには、大きい青りんごのオブジェが鎮座しています。そしてその傍には、サミュエル・ウルマンの「青春」の詩と、

          青りんごとパーパス

          コロナ禍で学んだサービスデザイン

          もう先々週のことになりますが、Xデザイン学校大阪分校の2020年度講座が終了しました。今年は半年くらいの期間で全11回、グループ作業もオンライン中心にならざるを得ませんでしたが、画面共有しながらの共同作業も割と良いものでした。修了証がPDFなのはちょっと味気ないですがね。 さて、私達のグループのアウトプットは落第点でしたが(!)、何ができていなかったかを裏返しておくことで、今年の学びにしておこうと思います。 サービスデザイン=仕組みで解決する何を学びに行ってたのかというと

          コロナ禍で学んだサービスデザイン

          私の「オンライン元年」

          すっかりサボってしまっていたnoteですが、激動の2020年が終わってしまう前に、1年の振り返りを書き留めておこうと思います! 何を振り返ろうか、と流行語大賞を眺めてみると・・ そうです、そうです。私にとっての2020年は、何といっても「オンライン〇〇」です。 業種を問わず、マーケティングや営業に関わる方にとっては、様々な施策を急速にオンラインへとシフトされたのではないでしょうか。オンラインイベント、オンライン見学、オンライン接客、オンライン旅行・・。特に、コロナ禍で広

          私の「オンライン元年」

          型どおりにすることの難しさ

          2020年度のXデザイン学校も、はや3回目の講座。ビジネスインタビューである。 「自分が考えていることなんて大体浅はかで間違っていると思え」とは浅野先生らしい表現で、こういうマインドを伝えていただけるのが、Xデザイン学校で学ぶ価値だなと改めて感じる。見聞きした知識だけではなく、事実を積み重ねて分析すること、それが自分の考えになる、とは本当にその通りと思うし、肝に命じていきたい。 インタビューの「型」と心構えを確認してから演習へ。ここはまだまだ事実を積み重ねる段階である。

          型どおりにすることの難しさ

          Xデザイン学校、再び

          昨年度に続き、今年度もXデザイン学校でサービスデザインを学び続けることにしました。コロナ禍ですっかり社会が変わってしまう経験をしている今こそ、次の未来を描き、解くべき課題が何かを見直さないといけないタイミングであり、デザインがますます重要になると思うからです。前回、通して学んだことを再度やってみることで、より自分のものにしていきたいです。 ステイホーム中は、ものすごいスピードで生活が変わり、仕事のやり方が変わり、大事だとされることの基準が変わりました。その時感じたことをメモ

          Xデザイン学校、再び

          Xデザイン学校の1年を修了して

          昨年春から通ったXデザイン学校大阪分校ベーシックコースを、無事修了することができた。デザイン思考のプロセスを本格的に学んでみたい、ぐらいの気持ちで門をくぐったのだが、実際に取り組んだのは、企業のゲームチェンジを考えるという課題。企業経営そのものがテーマだったので最初から面食らった。そのギャップ感がなぜあったのか。今思えば、デザインを、ちょっとした商品サービスの開発の時に使うくらいに思っていたからだと思う。デザインを侮っていたと言うべきか。1年を通した学びは様々あるが、今、自分

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          プロトタイピングは繰り返すことに意味がある

          デザイン思考が良いとされることの一つに、プロトタイピングを繰り返しながらユーザーの本質的課題に近づけるということがよく挙げられる。不確実性が高く、答えが簡単にみつからない現代のビジネス環境にマッチするし、リーンスタートアップやアジャイル開発にも通じるものがある。(ただ、やるべきことは見つかっていても、誰と合意形成して、どう社会に実装していけばよいかが複雑なのかもしれないが。製品・サービスレベルから社会課題レベルへとビジネスのフィールドが変化していくと、政治と経済はますます密接

          プロトタイピングは繰り返すことに意味がある

          プロトタイピングを通して分かること

          4月から始まったXデザイン学校の授業も後半になり、作ってみる段階に入ってきた。今回はペーパープロトタイピング。いわゆる「デザイン思考」の5つのステップの、最後から2つ目のところである。プロトタイピングという言葉はよく聞くし、概念としては分かっているつもりだが、この工程がなぜ大事なのか、どう大事なのかは体感したことがなかったので大変面白かった。 今受講しているコースでは、ビジネスインタビューから始まり、ペルソナ/シナリオ法の手順を、ひと通り踏めるように設計されている。構造化シ

          プロトタイピングを通して分かること