ボヘミアン・ラプソディ・アゲイン

先日観た4DX版はやり過ぎの揺れで気が散ったので、もう一回音にこだわって観たくなった。美味しい物を食べさせたい親心で、ビンボーな長男にQueenをご馳走しよう。立川極音まで遠征した甲斐があった。ベースの低音からドラムのシンバルまで音が前からズンズンビリビリ響いてきてライブシーンがリアルだ。

「QUEENは中毒性があるね」と長男。そうなんだよ。私が中3の夏に、カンザスからうちにホームステイしに来た女の子が、姉のLPの中からグレイテスト・ヒッツをカセットに録音し、毎晩寝る前にかけていた。ひと夏ずっと。映画を観て以来ずっと私の頭の中でグレイテスト・ヒッツが脳内再生中。10代の私がこれカッコいい、すごく良いと思った歌声を曲を聴かせたかったのだよ。

9月の音博、10月の中野にライブを一緒に行った頃、迷路にはまったようだった長男、ようやく出口が見つかりつつあるようだ。「誰だったっけ、この間いい話を聞いたんだよ。やって後悔するより、やらないで一生後悔したくないって話でさ〜」「...それさあ、今さっきライブエイドの件でフレディが言ってたよね」「まじか⁉︎それだよ！やっぱりフレディはいい事言うね。」己の忘れる才能に大笑いしながら、目尻の涙を誤魔化した。

じれったく見てるしかないけど、君を応援するよ📣