きよ耳

家には夫と男児が2人、シャバダバよ。マーケティング周りのお仕事。

きよ耳

家には夫と男児が2人、シャバダバよ。マーケティング周りのお仕事。

最近の記事

  • 固定された記事

ある人が、美しく生きた話。

私には大叔母がいたのだが、昨年亡くなった。当時3歳と0歳の子供がいる身としては、遠方の遠い親戚の訃報に身軽に動く事ができず、残念ながら葬儀に参加する事は叶わなかった。 少し時間が空いて、葬いといってしまえば大げさだけれども、例えばそれは自己満足のひとつの形として、彼女のことを書いてみようと思った。 一般的には少し遠い親戚という事になるだろう、祖母の姉である。しかし何故だか交流が深く、小さい頃は年に1、2回は家を訪れるような関係だった。 大叔母は美しい人で、皺だらけの90

    • 「幸せ」は「やっほい」ぐらいにくだらなくていい。

      本日東京は小雨、今の気温は摂氏8度。寒い。暗い。雨もどうせなら嵐ぐらい振り切ってくれれば逆に怒りで日常を送れるが、小雨という中途半端さ。こういう天気の日、とんでもなく気分が沈む。我こそは低気圧にやられる気象病患者、よくない傾向だが「どこにも幸せが見つけられない」みたいなムードに突入しがちだ。 ところで幸せとはなんだっけ。子が優秀な事?人が羨む家に住む事?人よりずば抜けたセンスできらりと光ること?抜きん出た成績で輝かしい仕事の成功を収めること?投資が当たって生涯お金に困らない

      • 女はショートヘアにすべきだ、という彼女の持論。

        私は関空でちょっとビビっていた。それは14年ほど前で、ベルリンに行く飛行機に乗るためのちょっと前の時間で友達や両親が見送りに来てくれた。ここから私はベルリンで暮らして学生をやる。交換留学の試験を受けてあれこれ準備をし、法律事務所でのバイトをモリモリにこなしてお金を貯め、「よーし楽しむぞ!」という気持ちが、急に萎んでしまった。困ったぞ。本当にその日がやってきて、これは取り返しがつかない。ドイツ語はペーペーである。空港に来ているらしいベルリン現地のボランティア学生は、果たして本当

        • 鏡よ鏡、私に貫禄をおくれ。

          常にマスクをしている今の日本において、年齢とはより判別しにくいものになってきた。人は口元と目元の皺の具合と、全体の肌や髪の感じ、それに洋服などでざっと相手が大体何歳ぐらいだろうということを感じ取っていると思うのだが、少なくとも口元と肌の感じはマスクでかなり隠されている。オンラインMTGなどで相手の顔全体を把握することもあるが、そもそも画質はそこまでよろしくない。結果、特に殊更詐称することなくちょっと若めに見積もられることがある。ヤダァありがとうございます〜そんじゃその年齢って

        • 固定された記事

        ある人が、美しく生きた話。

          それはメリットではないけれど、子を持ってよかったと思える瞬間を語ったならば。

          一緒に仕事をしたことがある後輩が、転職をしたらしい。 「らしい」というのも、私もその会社を2年ちょっと前に辞めたのであり、人から聞いた話だからだ。ご結婚を機に別の会社へとご転職されたそうだ。ご結婚を機に、ということは何らかその後のプライベートや人生展望にフィットするような選択肢を探してのことなのかなと思った。どうかどうか、その決断に幸あれ。 私も34歳なのであり、最近は同世代から「産むか・産まないか」というテーマについての意見を聞かれるようになった。 長男を産んだ時は2

          それはメリットではないけれど、子を持ってよかったと思える瞬間を語ったならば。

          瑞々しさを誓おう

          2011年に東日本大地震があった際に、しばらくして「不謹慎厨」と呼ばれる人たちがSNSに溢れている時期があった、と記憶している。あまりにたくさんの人が亡くなって、あまりに信じ難い光景がテレビに溢れて、国中が喪に入ったような時期だった。少しの食事の贅沢やちょっとしたレジャーも何だか楽しむことが憚られ、人がそれを楽しむことも許せない、そんな人たちもいた。今文字にすると本当かなと思うかもしれないけれど、あったのだそんな時期が。ちょっといい食事をSNSにあげたりレジャーに行った人がい

          瑞々しさを誓おう

          アウトブレーク最中のアメリカから学ぶ日本のビジネスがCOVID-19に備えるべきこと

          こんばんは、今アメリカ・アトランタは深夜1時。州全体のロックダウンには至らないものの、ジョージア州単体で感染者数は2,000を超え、死者も65人に及びます。4日前から市内には自宅待機指示が出ています。 調べども調べども毎度これでもかと悪い情報が更新される毎日に、中々心が折れそうな、しかしやれることは自宅待機一点のみ。そんな日々を過ごしています。 ところで私、2月中旬まで都内の広告代理店でマーケティング戦略やクリエイティブ戦略などを担当しており、とにかくこちらのニュースでも

          アウトブレーク最中のアメリカから学ぶ日本のビジネスがCOVID-19に備えるべきこと

          出産は私のキャリアを止めたか?という直接的な問いについて

          そういう問いをされるような機会があった。 5年前に初めて出産をしてからというもの、ずっと仕事をする道を閉ざさないために何をするべきか?を考えているような気がする。それはつまり、出産は私のキャリアのスピードを緩めては、いる。そんな査証にもなっているかもしれない。もちろんそれが良いか悪いかは別の話としてだ。 我が家はパートナー・私ともに実家は遠く、親戚の手を日常的に借りられるような状況にはない。ついでに言えば、働いている業界は割とワーカホリックな業態になるだろう。そんな中で、

          出産は私のキャリアを止めたか?という直接的な問いについて

          第1子の保活で地雷を踏まないために、誰もがチェックするべき第三者評価指標3つのポイント。

          きよ耳と申します。都内の総合広告代理店でマーケティングとかプロモーションとかやってます。 ところで私には2人の息子がおりまして、毎日保育園にお世話になっています。第一子である長男の時の保活は当然苦しみまして、頑張って入園・復帰して思ったんですよ。 保育園の(良くない)口コミって、ネットには落ちてないんだな・・・!というのも、保育園入園後に地域のママ友ができ始めると、「あそこの保育園はどうやらトラブってるらしい」とか、「区の立ち入り検査でかなり指導が入ったらしい」とか、「職

          有料
          100

          第1子の保活で地雷を踏まないために、誰もがチェックする…

          女子のコミュ達問題ー専業主婦V.S.ワーママの対立は存在するのか?

          先日こういうツイートをしたのだけども レスポンスなどで専業主婦の方から「言われます、辛いです」とお返事などをいただき、「OH・・・やっぱりリアルワールドで本当に居るんだな」という事にしょっぱい気持ちになった。あとコメントを見る限りでは意外と「独身またはDINKsの女友達から言われた」という人も結構いらっしゃる。 こういうライフステージによる経験している事の差は、様々な生き方のある現代で共感を軸に生きている女性を分断しているなと思う。たまたまこの時は子持ち専業主婦についてT

          女子のコミュ達問題ー専業主婦V.S.ワーママの対立は存在するのか?

          ブックレビュー:にわとりが先か、卵が先か?女性の「私なんて」問題。

          さて、少し前に呟いたブックレビューにまつわるツイートについて、多少のいいね!やRTをいただいたので、初めてのnote投稿に際して、こちらの本のレビューを選んでみました。 少し反響があったという該当のツイートはこちら。 さてみなさん、こんな経験はないでしょうか。例えばあなたが女性の場合、自分や周囲の女性社員よりも仕事ができるとは思えない(仕事内容が雑だったり、あらゆる思慮が欠けるような行動をとったり・・・)と思える男性社員が、「自分はデキる」と疑うことなく評価者にアピールし

          ブックレビュー:にわとりが先か、卵が先か?女性の「私なんて」問題。