平成22年
私は強迫性障害(適応障害)を罹患。

物事の確認行動が多くなる。
強迫観念か強くなる。

※症状は、個々によって違います。

私の場合は、

【確認行為】
ガスの確認→火事になる恐怖
鍵の確認→泥棒に入られる恐怖

【加害恐怖】
車の運転→人をはねたかもと同じ道をぐるぐる回る(警察に電話したり)

【儀式行為】
自分のルール通りに物事を進めたがる。
→失敗や、ミスが不安


数字のこだわりも少々あります。

(その頃は、医療系の学生だったので
その他諸々の症状あり。)


おかしいとわかってても止められない。
確認しても不安になる。
最初は自分に何が起こってるのか
全くわからなかった。

気のせいだと、思う様にした。




ストレスの風船が膨らむ。


そして、周りから
不思議そうな顔で見られる様になる。

この人おかしいって
感じな雰囲気を出される。





風船がどんどん膨らむ。





それでも、叶えたい夢があって。
どうしても、諦めたくなくて。
毎日泣きながらしがみついた。

あと少し

あと少し


そして、膨らんだ風船はパチンと割れた。



幼い頃からの唯一の夢を
失ってしまった私。
いや、踏みにじったのかも。


正直、退学してからの日々は
『ただ息をしてる、人形』
みたいな感覚で、
思考も感情も全て失くしたみたいな。


今でも時々、耐えれない自責の念が
襲ってくる事がある。

過去のトラウマを引っ張り出して
忍耐力のない私が悪いと
全て弱い心のせいにする。

そうしたら、
誰も傷付けずに済むと思ってたから。


朝から泣いて、泣き疲れて
翌日起きて、また泣いた。

涙なんて枯れる事がないって
初めて知った。

見えない未来、
抜け出す術さえ、見つからない事に
ただただ絶望する。

立ち止まるしか、あの頃は
出来なかった。



『物事の分別が出来ない。』



私は怪獣と化した。


やりたい事、食べたい物、
楽しい気持ち、
相手を思いやる気持ちを失くした。

それに反する様に、
自分を壊す、衝動が増えた。

苦しめたくて
沢山の人に迷惑をかけた
自分より幸せそうな他人を
勝手に憎んで


何より
自分を汚したくて仕方なかった。

『生きている価値のない私』

を自他共に認めさせる様に。


どこかで、辛い私を認めてほしい
矛盾もあったと思う。

そして、過眠から不眠になった。
不眠症が悪化して、
次第に悪夢を見るようになった。

それを鮮明に覚えていて、恐怖心で眠れなくなる。

眠ると悪夢を見る。

その繰り返し。



昼夜逆転の生活。





神経が過敏になって、
幻聴みたいなものが聞こえ始めた。

その度に薬が追加されて、
沢山の薬を食べる。
楽になれると信じて。

でも、
改善はされなかった。
身体も心ももう、疲れきっていた。

副作用で、呂律は回らない。

コンビニへ行くのすら怖くなった。

吐き気で、食事もとれない。

体重が一気に落ちた。

白髪が増え、肌が荒れた。
倦怠感で、ベッドから起き上がれない。

目眩と立ちくらみが酷くて
太陽の下で、歩けない。



出来ていた事が、
日に日に出来なくなってゆく。
ひとつ、またひとつ
失ってゆく。


もどかしくて、情けない姿。



自殺未遂を何回もした。
救急搬送もされた。


それでも、死ねなかった。
いや、



本当はきっと、
死にたくはなかったのかも。


でも、生きている心地もないまま
ただ此処に存在する意味さえ
わからないのが、悲しかった。



『消えて無くなりたい』



この思いが増して、
また私は小さな自殺を繰り返す。

誰かを傷つけるのも、うんざりだった
だから、薬へ依存して
身動きの出来ない様になるのを望んだ。


心ない言葉に沢山傷ついた。
甘えとか、根性なしとか

かまってちゃんとか。

　　

悲劇のヒロインと云われようが
今、悲劇は起こっていて
その中で身動きできないでいたのは
事実だったから。


『じゃあどうすればいいの？』

混乱して、絶望して
頭フル回転で悩んで

ビビりながら行動して。

失敗して、また病んで

このループ


残ってる傷痕は
今では『戒め』として。

周囲の目は気になる。


確認行動も、

この傷痕も。


今も通院して

服薬+心理面談をしている。

(現在は減薬もしてます！)




ただ、精神疾患は
完治はしないとDr.に言われた。

どれだけ、良くなっても
寄り添い、共に生きてゆく感覚を
忘れないでと。

それは、自分を過小評価しない為でも
あると思う。


手を取り、ゆっくり歩いてゆく。


弱い自分を、強く在ろうとする自分が
責め立てた。

でも、いつかは



弱い自分の手をとって

『大丈夫。こっちだよ』

って、導けるように



なれたらいいなぁ。