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頭行ってきた話(大阪では美容院に行くことの意味)

「しまった。場違いや。」


行きつけの美容院を持ちたいと思い続けて四半世紀。
いまだにクーポンを使い、「はじめまして」を続けている。


やっと抜け毛が落ち着いたので、
持ちやすい部位のフライドチキンの髪型から、おかっぱにしてもらいたくて、
約2年ぶりに美容院に行ってきた。

今さらながら気づいてしまった。
クーポン検索をして行くようなお店は若い子がターゲットだと。そういえばCMでも学生割引をうたっている。

美容師さんはプロなので、
私のような中年が来ようが、あからさまな態度を取ったりしないが、
人目を気にする性格としては居心地が悪い。

我が中年世代のみんなは、
お気に入りを見つけ、常連化しているようだ。

OLさんのイラスト
ブルゾンさん、
地球上の男、35億人から増えていますか?


どこともコロナ禍以降、雑誌を置かなくなったが、
そろそろ復活しているかもと期待していたのに、
そのお店にはなかった。


雑誌読み放題のサブスクのタブレットを貸してくれるお店でもなかったので、
みんなどうやって暇を持て余しているのか?と周囲を確認したら、全員Myスマホをいじっていた。


若い…。


やはり、めったに読まない雑誌を楽しみに行く世代が行くお店ではなかったようだ。


美容師さんが鏡の前に用意してくれる雑誌が
『non-no』から『very』になり、
生活情報の類の『オレンジページ』になっていって、
そのうち『週刊女性』も含まれるようになって。
自分がどの年代と思われているか探るのも結構楽しみだったのだが。


会話しなくていい武器である雑誌を手にできなかったので、
目をつぶり、寝るふりをしながら
次回からどこに行こうかと考えていた。


まずなによりケチなので、お値段手頃。
家から近い、
おばさま達がめっちゃ行っているといえばで
思い浮かぶお店があるのだが、そこは予約がいらない。
逆に言うと、予約が取れないのだ。


いつでも行けてありがたいと言えばそうなのだが、
私にとって美容院に行くのは、年間行事。
かつ、引きこもり。
「予約」というお約束がないとなかなか出掛けない。


「自分の中で『架空の予約』を設定して行くしかないですかね?」


髪を切ってくれているお兄ちゃんに
とんでもなく失礼な質問をしそうになった。

いかん。
まだ今回出来上がってないのに次回どこ行こ〜やないがな。
どうせ来年の冬まで行かんやろうし。


「夏休みが始まる前から始業式のことを考えてブルー入る病」
がいつになっても治らない。


みなさんはどうやって美容院を決めていますか?

ボタン食わないでください

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