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「読みやすい短文はダメ?」バズった物語7つから見つけるバズの共通点

はじめまして。STORYS.JPを運営している清瀬です。STORYS.JPは、人生のリアルな物語(=ストーリー)をだれでも自由に投稿できるサイトです。
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これまでに3万を超えるストーリーを投稿いただき、いくつかはネットで反響を呼び多くの方に読んでいただきました。中には書籍化されて、映画化にいたったものもあります。( ex. 有村架純主演 2015年公開 映画『ビリギャル』)

ネットで反響を呼んだストーリー、いわゆる”バズった”ストーリーには共通点があります。いくつかあるのですが、今日はそのうちの一つ「長文であること」についてお話しします。

「短文だと読まれる」は正確ではない。

よく短文じゃないと読まれない、そう考える方がおられますが今ひとつ正確ではありません。短文であれば読者の気持ちが離れる前に読み終えてもらいやすい、が正確な表現です。文章が短いので、飽きられる前に読み終わる。それだけです。読み終わったとしても、読者を惹きつける文章だったかどうかはまた別の話です。(スクロールバー短い問題は一旦ここでは触れません)

今回このnoteでお伝えしたいのは、読者の心に届けたいなら長文で書いた方がよいということ。伝えたいことがあるなら、文字量を気にすることなく、惜しみなく書きたいだけ長文を書き綴った方が良いです。出し切った方がいい。

なぜなら、人が持つ種々の感情の中でも特に「感動」を喚起するためには、ある程度の情報量が必要だからです。

映画で号泣したことはあっても、ツイートで号泣したことはない

例えば、映画を見て号泣したことがある人はいると思いますが、ツイッターのツイートで号泣した人はあんまりいないと思いませんか?

日常生活、普通に過ごしているだけで人はボロボロと泣いたりはしません。しかるべき文脈に足を踏み入れてある程度の情報量を受け取った時に、人は感動して涙します。もちろん、人から言われた唯の一言によって泣いたりもしますが、それはその一言を受け取った人の頭の中に感動を引き起こすほどの記憶と感情の渦、つまり情報量がありそこに一言がハマっだけです。

140文字のツイッターでも頻繁にバズってんじゃん

ツイッターでも頻繁にバズってはいますが、その多くは有名人のそれらしい話だったり、笑える話だったり、あっと驚く話だったり、なるほどと思わせられる話だったり、心温まるいい話だったり、なんと言うか、そういうライトでツイッターらしいものが大半です。

もちろん、中には優れた短歌のように短文でも実に叙情的な文章もあれば、物語性が強く瞬間的に引き込まれていくものもあります。でも、その感動量は映画やドラマ、書籍などと言った情報量(文字量)が多いものと比べると大きくありません。

本当に感動した... と人がシェアしているのは大体長文です。

それに、twitter上でバスッたツイートを今すらすら思い出せますか?心に残っていますか?そのツイートを見た時の自分の気持ちを思い出すことはできますか?

ツイート上でバズっても結局は時間と共に流れていきます。それは記憶の上でも同じです。ライトな感情喚起は脳の上でもサラサラと簡単に流れていくものです。

人の心に爪痕を残すほどの強い何か。心を揺さぶり強烈な何かであるためには、一つに情報量の多さが重要です。

これまでバズを作った物語の多くは6,000文字〜1万文字

『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』をはじめとして、多くの物語をSTORYS.JPに投稿いただきました。反響を呼んだものをいくつかピックアップしましたが、一番文字数が少ないものでも6,091字あります。

『「お腹の子は、無脳児でした。」~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~文字数:10,098 字
ページビュー数:6,000,000 PV


『あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。』
文字数:6,091字
ページビュー数:約 4,000,000 PV


『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
文字数: 10,934字
ページビュー数:約 2,000,000 PV


『急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ』
文字数:10,917 字
ページビュー数: 約 1,400,000 PV


『【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」』
文字数: 8,412 字
ページビュー数:
1,300,000 PV


『5年でハイリスク妊娠、中絶、離婚、再婚、出産を経験した私が伝えたい4つの事』
文字数:36,663 字
ページビュー数:約 670,000 PV


『強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 パート3 オヤジの教育論編』
文字数: 27,543 字
ページビュー数:約 800,000PV


これらのストーリーには、熱量の込もったコメントが数多く寄せられています。読者の「感動」を呼び起こし、ネット上で広くシェアされた物語(ストーリー)はほぼ全てと言っていいほど長文です。

もちろん、長文を読ませる力が必要

長いと良い!とお伝えしてきましたが、当たり前だけどただ長くても意味がありません。長いだけの記事は、ただ長いだけの記事。長くても読んでしまう、文字量は多いけど「長い」とは感じさせない記事にする必要があります。

では、どう書けば長くても読んでしまう文章になるのか。それについては、また別の記事でお伝えします。

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