日本では、大きな地震が発生するたび、道路の損壊などに起因する住民避難の困難が指摘されますが、発生しなければ分からないことではなく、経験的に、分かり切ったことであり、「令和六年能登半島地震」でも、そのことが明確になりました

「令和六年能登半島地震」では、震度七や震度六強などを記録した地域があり、震度七を記録した輪島市における住宅倒壊・損傷や道路破壊・損傷は、ひどく、私のこれまでのいくつかの地震直後の調査(阪神大震災、新潟県中越地震、新潟県中越沖地震、東日本大震災)と比較し、ひどく、総合的に言えることは、震度七と震度六強の地域の影響差が顕著ですが、特に、今回の地震では、震度六強の影響が顕著であったように感じました。
私は、静岡県防災・原子力学術会議原子力分科会において、静岡県の広域避難訓練の問題点として、
・事故の発生時刻を変えたブラインド訓練の必要性、
・地震想定の必要性、
・地震起因の複合災害に対する対策の必要性、
・地震の影響による道路損壊などに起因するバスや乗用車での住民避難の困難に対する対策の必要性、
などの問題提起を行いました(静岡県HP、同分科会議事録参照)。
日本では、大きな地震が発生するたび、道路の損壊などに起因する避難の困難が指摘されますが、発生しなければ分からないことではなく、経験的に、分かり切ったことであり、今回の地震でもそのことが明確になりました。

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